幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

上棟

2010年10月29日 | 新築

昨日は、冬のような寒さにあいにくの雨でしたが
無事上棟となりました。

前日までに土台を敷き終え、安全に作業し易いよう
足場も先に組んでおきます。
青いものが支柱に束ねてありますが、これは近隣に
材料や粉塵が飛散しないようにするためのシートです。

上棟の当日は、材料を吊り上げる重機を据えて
効率よく作業をすすめ、一日で棟木まで組み上げます。

以前は、作業を終えると現場でお清めしたあと
施主さんと職人さんで宴を開いておりましたが、
最近では、お酒を飲むこともなく簡単にお茶をする
程度となっています。
文化的なこととはいえ、飲酒運転は絶対禁物ですからね。

このあとは屋根、外壁下地、窓の取付という順番で
外まわりの作業をすすめていきます。
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基礎できあがり

2010年10月26日 | 新築


基礎工事が完了しました。

ちょうど角の基礎から長いボルトが2本でています。
これはホールダウンとよばれるもので、特に強い力が
かかる柱に取り付ける金物で、土台を貫通して基礎と
柱を直接結合します。

短いボルトは土台を固定するためのもので、土台どうしが
交差したり継ぎ足しするところや、筋交いが取り付く付近に
設置します。

基礎の垂直に立ち上がった部分が、途中途切れていますが
これは、後々人がもぐって床下全体を点検できるように
通路として開けてあります。

これから建前となりますが、あらかじめ土台を基礎に固定しておき
上棟の日を迎えることとなります。
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ショールームめぐり

2010年10月23日 | 家づくり
今日はお客様と一緒に水廻り設備を決めるため
メーカーのショールームへ行ってきました。

メーカーによって、それぞれの特徴があり
同じ条件で比較するため、とある2社の
ショールームを予約しました。

新築となると、キッチン・洗面・浴室・トイレと
決めることがたくさんありまして、またそれぞれに
ついて、素材・機能・グレード・色と選択肢が多く
結構大変なんです。

2社目のショールームを見終えたときは
さすがにお客様もお疲れのご様子。
営業時間も既に過ぎ、外もすっかり
暗くなっておりました。

お客様が現在のお住まいを建てるときは
ほとんど大工さんにお任せの家づくりで、
これほど細かく決めることをしきりに
感心しておられました。

それもそのはずで、現在の便利な機能や装備など
その当時は無くて当然ですし、メーカーの選択肢も
少なかったでしょう。

住宅設備もかなり進歩して便利な生活のように思えますが
これまでの生活スタイルを劇的に変えるわけにもいかず
あらゆる先端機器が、どの家庭にもマッチするとは必ずしも
言えません。

そういった意味で、ショールームに行って実際に見て、触れて
体感することが大切です。
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サヤ管

2010年10月20日 | 新築
家の中から外へ出てくる給排水パイプを見えないようにするため、
ベタ基礎のコンクリートを打つ前に、配管類をコンクリートの中に
もぐらせます。

以前は、コンクリートの中にパイプを埋め込んでいましたが、
これだと将来的に改修する場合、取り替えることができません。

そこで考案されたのがサヤ管です。



画像の右側のパイプは排水管で、二重になっているのが
わかりますでしょうか。
この外側のパイプをサヤ管とよんでいます。内側のパイプが
実際に水の流れるパイプです。

左側のパイプの中には、基礎工事が終わってから
給水管を通します。

こうすることで、後でもし配管を取り替えることになっても
基礎を壊さずに内側のパイプだけを交換することができます。

建物本体の長寿命化に伴って、設備機器や配管も容易に
交換できるように様々な工夫がなされています。
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コンクリートを打つ

2010年10月19日 | 新築


今日はベタ基礎の平らな部分のコンクリート打ちです。

ミキサー車から流し込まれたコンクリートは
職人さんによって、所定の高さになるよう
いろんな道具を使って均します。

写真のなかの一人は、何やら細長い棒状のものを
コンクリートの中に差しています。

これはバイブレータといって、棒が振動する機械です。
人の手では行き渡り難い深いところなどに
これで振動をかけることで、隅々まで満遍なく
コンクリートが打てるのです。

また、振動によってコンクリート中に含まれる空気がぬけて
密実なコンクリートができます。
空気がぬけないと、硬化したときに巣のような穴だらけの
もろいコンクリートになってしまいます。

かといって振動をかけすぎると、コンクリートを構成する
材料が分離して弱くなってしまいます。
ただ流し込んでいるわけではなく、良い加減が必要なのです。


話は変わって、コンクリートはなぜ固まるのでしょう?

コンクリートは、主に水・砂・砂利・セメントからできています。
単純に考えると、水が蒸発することによって硬化するような気がしますが
水とセメントが混ざることによる化学反応によって硬化するのです。

したがって、真夏の暑い日は急激に水分が蒸発して、硬化に必要な水分が供給
されず、ヒビの入った弱いものになってしまいます。
逆に真冬の寒い日は水分が凍結して、また硬化不良を起こします。

そんなんで、季節によって想定される気温を考慮し
材料の配合を変えて元々の強度を高めたり
十分な養生をしてあげることで、頑丈なコンクリートが
できるのです。
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基礎配筋

2010年10月18日 | 新築


ベタ基礎の平らな部分をスラブとよびます。

この画像は、そのスラブの鉄筋を組み終えた様子です。

鉄筋の間隔は、建物の仕様や間取りなどの設計条件によって決まりますが
この現場では20cm間隔となっています。

コンクリートの性質として、圧縮力(押しつぶす力)には強いのですが
引っ張りに対しては弱いのです。
そこで、引っ張り力に強い鉄筋をコンクリートに埋め込むことによって
あらゆる力に耐えられる構造体になるのです。

家の基礎はこの鉄筋コンクリートによって上部構造を支えています。
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防湿フィルム

2010年10月16日 | 新築
引き続き、基礎工事の作業の一部ですが、

捨てコンで囲まれた部分(建物室内側)は、砕石を敷き均した上一面を
防湿フィルムで覆います。
地面からの湿気が建物内に流入しないようにするためです。
この上に15cmの基礎コンクリートを打設するのですが、
本来、規則ではベタ基礎にすればフィルムは必要ありません。



フィルムの下面には既に水滴がついて曇っているのがわかりますね。
地面から蒸発した水分をシャットアウトしています。

この後、基礎工事で肝心な鉄筋組立作業が行われます。
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捨てコン

2010年10月15日 | 新築
今日は基礎工事について。

ベタ基礎とよばれる、全体に鉄筋コンクリートでつくる
基礎工事の様子をご案内します。



画像は、所定の深さまで掘削したのち
砕石(さいせき)を全体に敷き込んで、
基礎の外周部に捨てコンクリートを
打ったところです。
通常「捨てコン」とよんでいます。

この捨てコンは強度を必要とするものではなく、
上に張られた赤い糸をもとに墨を出したり、
その墨にならってコンクリートを押さえる型枠を
きれいに固定するためのものです。

したがって、多少割れたりしていても問題ありません。

このように、どんな目的でその工事が行われているか
知っておくと、コンクリートのひび割れ→欠陥
といった心配はなくなりますね。
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バリアフリー

2010年10月13日 | リフォーム
在来工法の浴室をユニットバスにリフォームした様子です。

今では、メーカーに限らず出入口がほぼフラットで
段差のない形状になっています。

どこかのテレビ番組でやっていましたが
足先の感覚は意外と鈍いようで、
よくタンスの角に足の小指をぶつけてしまうのも
そのせいなんですね。

小さな段差こそ危ないので、家の中の危険箇所を
もう一度見直してみましょう。
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遣り方

2010年10月12日 | 新築
基礎工事を始めるにあたって、基礎の立ち上がりの位置や
高さの基準となる標しを現場に表示する作業を「遣り方」
(やりかた)といいます。

建築工事の見積書では、初めのページにでてくる
「仮設工事」という項目のなかに含まれます。

字の如く、仮に設置するもので、基礎が出来上がると
撤去します。

土を掘削するときは、この板に張られた糸を目安に
作業を進めていきます。

糸と糸が交わるところは直角に、高さは
どこの場所でも同じ高さを取れるように
水平を守って、糸は張られています。

建物ができあがったら、ゆがんでいたり傾いていた
なんてことにならないよう、この後続く工程のあらゆる場面で
直角・水平を常にチェックしながら作業は進められます。
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