今日はベタ基礎の平らな部分のコンクリート打ちです。
ミキサー車から流し込まれたコンクリートは
職人さんによって、所定の高さになるよう
いろんな道具を使って均します。
写真のなかの一人は、何やら細長い棒状のものを
コンクリートの中に差しています。
これはバイブレータといって、棒が振動する機械です。
人の手では行き渡り難い深いところなどに
これで振動をかけることで、隅々まで満遍なく
コンクリートが打てるのです。
また、振動によってコンクリート中に含まれる空気がぬけて
密実なコンクリートができます。
空気がぬけないと、硬化したときに巣のような穴だらけの
もろいコンクリートになってしまいます。
かといって振動をかけすぎると、コンクリートを構成する
材料が分離して弱くなってしまいます。
ただ流し込んでいるわけではなく、良い加減が必要なのです。
話は変わって、コンクリートはなぜ固まるのでしょう?
コンクリートは、主に水・砂・砂利・セメントからできています。
単純に考えると、水が蒸発することによって硬化するような気がしますが
水とセメントが混ざることによる化学反応によって硬化するのです。
したがって、真夏の暑い日は急激に水分が蒸発して、硬化に必要な水分が供給
されず、ヒビの入った弱いものになってしまいます。
逆に真冬の寒い日は水分が凍結して、また硬化不良を起こします。
そんなんで、季節によって想定される気温を考慮し
材料の配合を変えて元々の強度を高めたり
十分な養生をしてあげることで、頑丈なコンクリートが
できるのです。