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西澤ヨシノリ選手の多分最後の試合を見てきました

 感覚的には今日、正確には昨日、学生時代から愛読するさる夕刊紙のご好意により、後楽園ホールで、東洋太平洋ライト・ヘビー級チャンピオン、西澤ヨシノリ選手の試合を見てきました。西澤選手は昭和41年1月11日生まれの41歳で、日本のボクシング界のルールでは、この試合で負けると、次には、年齢制限で、もう試合が組めないので、たぶん引退になるだろうという試合でした。
 
 相手は、同級1位の、オーストラリア人、ヒース・ステントン選手(31歳)でした。戦績は、11勝(2KO)17敗1引分で、身体は西澤選手よりも一回り小さく感じました。ボクシングのスタイルについて確かなことは言えませんが、オーソドックス(右構え)のボクサー・ファイターで、パンチは軽そうですが、ハンド・スピードがあって、勇敢でした。

 試合の前日のNHK「クローズアップ現代」で西澤選手が取り上げられたこともあり、後楽園ホールは当日券が全て売り切れる満員でした。西澤選手の地元(長野)が選挙区との理由だったようですが、リングサイドには羽田孜元首相が居て、観客に紹介されました。

 私が座っていた席は、ステントン選手側のコーナーに近いリングサイドの前から5列目の席です。試合の全貌を観戦するには、もう少し後ろの席の方がいいように思いましたが、試合の迫力を堪能できるいいポジションでした(チケット価格は2万円でした)。

 試合は、大雑把には、前半にステントン選手がいい調子、中盤に西澤選手が盛り返し、終盤には、ステントン選手が再び調子を上げ、最終ラウンドでは、西澤選手は疲労困憊に見えました。

 結果は、ステントン選手の判定勝ちでした。日本人のジャッジが117-113を付けていたのが最も僅差で、3-0の判定負けです。会場が騒ぐこともなく、西澤選手が抗議することもなかったので、妥当な判定なのでしょう。11Rに、西澤選手が猛攻し、12Rにバテていた展開からすると、西澤選手サイドは、負けていると思って、11Rに勝負を賭けたのかも知れません。

 しかし、恥ずかしながら、私の手元の採点では、西澤選手が僅差ながら勝っていたとジャッジの点数発表の最後の瞬間まで思っていました。この試合以外の7試合中3試合が判定になったのですが、私の採点とジャッジの採点は、何れも一致していたのですが、この試合だけ、大幅に狂ったのはなぜだろうと、何のためになる反省なのかは分からないながら、現在、大いに反省しています。私は日本人を贔屓するということはないし、チャンピオンよりは、挑戦者を応援する性分なのですが、どうしてなのか・・・。何はともあれ、もう少し、見る目を養わなければいけません。

 一発一発のパンチは、明らかに西澤選手の方が威力があるように見えて、ステントン選手のいかにも手打ちのパンチよりも、効果があると思っていたのですが、いかんせん、西澤選手は、ステントン選手の左のパンチを顔で受けすぎたようです。幾らか頭を下げた状態で様子を見ていると、右手のガードが下がり、相手の軽いフック気味のパンチが、すとん、すとんと入りました。相手が出るときにも入り、下がりながらも入る、という感じなので、見た目には、西澤選手が強く振るために下げ気味にした右手のガードの空きを打たれている、という感じなのですが、右目がよく見えていないのだろうか、とも思えました。

 ステントン選手は戦績でも分かるとおり、どうひいき目に見てもパンチのある選手には見えないのですが、それでも、ライト・ヘビー級のパンチを受けるのですから、西澤選手のダメージは心配でした。あの左がもう少し体重を乗せて打った重いパンチなら、あるいは、あごの先まで届く深いパンチなら、ダウンシーンがあったかも知れません。

 それ以上に、何ともいえない気分になったのは、西澤選手の娘さんの声援でした。「パパ、リズム、リズム!」といった声でセコンドが言うような内容がしばしば、聞こえるのですが、声の質は明らかに子供です。小学校の4年生くらいの娘さん(伝聞ゆえ不正確です)がいらっしゃるようなのですが、それがパパの雄姿でもあるものの、パパが打たれる姿を娘が見て、しかも、技術的な声援をしている。

 何が、どうして、と問われると、言葉につまるのですが、胸がじーんとするような数十分でした。

 試合は無事に終わったので、西澤選手は、娘さんに、父親が命懸けで戦う姿を見せることができた、父親冥利に尽きる父親なのだ、と頭では理解したのですが、あの娘さんの声がまだ耳に残っていて、複雑な気分です。
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コメント
 
 
 
いい話。 ()
2007-01-31 11:19:12
山崎様の採点が狂ったのは、無意識のうちにうちに日本人選手のお嬢さんの声が耳に入っていたので、なのかもしれませんね。

日本人選手の負けは負けですが、でもこんなちょっといい話を読ませていただいて、私はいま夜なので寝かせていただこうと思います。ゆっくり眠れそうです。では。

 
 
 
客観視が本音に? (xtc4241)
2007-01-31 11:20:31
>何が、どうして、と問われると、言葉につまるのですが、胸がじーんとするような数十分でした。

そうですね。小学4年生の子が父親のボクシングをみて、リズム、リズムと叫んでいる・・・ちょっと考えにくいシチュエーションですね。
文字にするってことは論理的であることを、強いる行為でもあるからむずかしいことなんですが、こんな仮説を
立ててみました。

①まず、彼女は父親を通してボクシングというものを知っている。
②それが適切なアドバイスかどうかはわからないが、割と
客観的にみることができる。
③それは一般的な親子関係とは違い、そちらのアドバイス
のほうが大切だと思っている。

いうことは簡単だけれど、小学4年生で理性が親子の感情
を上回ることができるのか、どうか。客観視することが本音のなる(ボクシングに関しては)、ただその光景を見た人は複雑な気持ちになるでしょうね。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-01-31 12:50:25
ふ様、xtc4241さま

西澤選手の娘さんは、たぶん、今までにも父親の試合を観て、技術的に何が大切かも、ある程度分かっているのではないでしょうか。父親が打たれる姿に動揺するのではなく、それが父親の戦いの姿であり、戦いの一部だ、ということも知っているのでしょう。つまり、娘さんの精神もトレーニングと経験を積んで鍛えられてきた、ということなのではないでしょうか。

推測ですが、西澤選手は、自分の娘に、ボクシングのことをかなり正確に話しているのでしょう。家庭生活も、食事からトレーニングまで、ボクシングとは切り離されていないでしょうし、試合のビデオを観ることもあるでしょうから、娘さんもいろいろと知る機会が多いのでしょう。

それにしても、パンチの軽い選手が相手だったからいいようなものの、ライト・ヘビー級であれだけ打たれる試合のスタイルでは、周囲が心配で仕方がないでしょう。

彼は、その日の試合を主宰していたヨネクラ・ジムの選手なので、これからは、後進の指導をすることになるのでしょうか。大きなジムですし、西澤選手自身の人気や経験も今後の財産になるはずです。あの娘さんのためにも、彼の人生の後半戦が、実り多いものであって欲しいと思います。
 
 
 
パチパチパチパンチ (作業員)
2007-01-31 15:24:30
勝手に評論すると、山さんのコラムはこのネタが一番いいできですね。最優秀コラム賞を勝手に差し上げます。これで、憎き二宮清純は軽く超えたと思います。出版各社は、ボクシングについてのコラムは、今後は二宮ではなく、山さんへ依頼するように。ボクシングへの視線と親子への視線が交錯する非常によいコラムでした。余韻の残し方も好感です。
で、わしはこの二年ほど女子ボクシングを見ているのね。山さんも一度見てみたらいい、そっちではハタケくんが熱心にやっていると思う、ちと興行優先の感があるが。女子ボクシングと女流棋士というのは、なんか似てるような気がするんだが、どちらも組織の一本化が図られたりしているんだよね。将棋は知らんが、女子ボクシングは、この二年ぐらいでかなりレベルが上がったと思います。女を捨てている選手が増えている、というのは、複雑な気持ちなんですが、とにかく、テクニックが上がっているので、機会があればどうぞ。チンピラあんちゃんより腹すわってますよ、女の子の方が。
西澤選手の今後はわかりませんが、シニアボクシングが流行る雰囲気がありますし、いつまでもリングに上がっていたいのがボクサーですから、おっさんの試合を目にすることも、結構あるかもしれません。山さんも軽く始めてはどうでしょうか、ダイエットには納豆より効くと思います。わしも、今年は少し体を動かすつもりであります。
 
 
 
41歳ボクサー中年の星世界へ (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-01-31 20:21:22
山崎様

たまたま月曜の新聞の番組欄でタイトルに注目し録画したクローズアップ現代を見て、頑張って勝利をつかんで欲しいなあと思っていましたので、結果と試合の流れを知り残念に思います。
米永氏の名人位獲得の時と同様に、中高年の身には惹き付けられるお話です。
と言いながら、実は恥ずかしながら、此れまで西澤選手のことは全く知らなかったのですが。

さて『クロ現』の中では次の点がとても強く印象に残っています。
(1)ボクシング界での定年(確か35歳でしたか?)を既に遥かに超えているので、今度負けると引退しかない事が番組中 繰り返し強調されていたこと。
(2)先のオーストラリア(?)での試合で相手を一度はダウンさせたが判定負けとなったこと。
(3)利き腕でない左手を日頃意識的に使って左右両脳の働きが鍛えられていることが平素からの熱心なトレーニング成果とのシナジーとなり驚異的なレベルの身体能力とその増進をいまだに可能としていること。
(4)前回の試合直後にリングに上がったお嬢さんに『泣く必要は無い』ことを一生懸命に教えていた姿が、きっと大切なご家族を前に西澤選手がご自身に言聞かせていた言葉であったように、切実且つ魂の勇気を搾り出す言葉として五感に響いたこと。

西澤選手がこの世界に入った切っ掛けが、カシアス・クレイ=モハメッド・アリの姿であったことも番組では紹介されていました。
定年などと言わずに更なる頑張りの機会を、もしご自身が望むなら、是非とも可能と出来ないものかなあとの思いと、あの殆ど無傷に見えたアリ選手の実際には受けていたダメージと引退後の人生への影響を考えると、今後は肉体的な無理はされずボクシング界の発展に尽くされる道を頑張って欲しいなとの思いが交錯します。

何故試合の放映するTV局がなかったのでしょうか(メディア界には目利きが不足?!)。
西澤さんにリングサイドでの声援は送れませんでしたが、此れまでの頑張りと今後のご活躍に陰ながらエールをお送りしたく思います。
 
 
 
41歳のボクサーをめぐるネットの可能性 (xtc4241)
2007-02-01 10:45:21
山崎さん、コメント(返信)ありがとうございます。
サイレントじゃないマジョリティーさん、貴重な情報ありがとうございます。
作業員さん、シニカルなご意見面白く感じました。

41歳西沢選手をめぐる、それぞれのナレッジが集まって
ひとつの感動をうむ。ネットの持っている情報の多面性と即時性がいい形で現れた例だと思います。

まだ、このテーマの数は少ないけれど、こんな感じでブログが進んでいくとしたら、実のある「自己啓発」ができそうです。
 
 
 
胸が熱くなりました (びーとぴあの)
2007-02-01 23:58:07
こんばんわ
 
 西澤選手は、以前から知っていましたがNHKの番組で反響も大きかったようですね・・・。

 山崎さんの記事を読んで、なんだか胸が熱くなりました・・・。久しぶりに感動する文章を読んだ気になれました。ありがとうございます。(映画の「チャンプ」を思い出しました。)

 こういう美しい親子愛のをメディアはもっと採り上げて欲しいなと思います。
 どこぞの、大阪の評判を全国的に悪くしている親子ボクサーとはワケが違います・・・。^^;

 ボクサーは、ボクサーという職業を続けながら命を少しずつ縮めているような気がしてなりません。しかしながら、ボクサーを続けることが自己存在や自身の行き方を表現しているかと思うと厳しくも、家族にとっては切ない職業なのかな・・とも思います。

 
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-02-03 01:10:19
>作業員さま

酔い覚ましに書いたエントリーに望外のお褒めを頂き、嬉しい限りです。

シニア・ボクシングというのは、流行る可能性がありますね。お金と時間と脂肪のあるシニアはこれから益々増えるでしょうから、安全に出来て、ダイエットに効くなら、いいかも知れません。私も、ライトヘビー級の体重を、何とかミドル級ぐらいまで落としたいのですが・・・。

>サイレントじゃないマジョリティーさま

そうですか。西澤選手は、モハメッド・アリを目指したのですか。アリは、若い頃の打たせないボクシングを捨てて、ガードの上とボディーは打たせて、相手を疲れさせる、不思議なスタイルを選手としての晩年に確立しましたが、累積が効いたのか、一発、二発まずいパンチがあったのか(晩年落ちぶれたジョー・フレイジャーは、俺の左のフックがアリをボロボロにしたと言って回っているようですが)分かりませんが、晩年の変わり様は残念です。アリがしゃべると、どんなに面白いだろうか、と思うのですが。

>xtc4241さま

確かに、ネットは便利ですね。このブログでも、複数の知識や視点が組み合わさることで、新たに分かることや、気付くことが、私も時々あります。

>びーとぴあの様

ボクシングが生活するための職業として成立しているボクサーは、日本では、そんなに数が多くないと思いますが、現役ボクサーがボクシングで生活できているときは、命懸けで家族を食わせ、家族も必死に父親(将来は母親もありでしょうが)を応援する、という、堅い絆の家族が出来るように思います。真似しようとは思いませんが、ある意味では、羨ましい。

しかし、引退後に、急激に人としての輝きを失うボクサーが多く、これが残念です。相手にダメージを与え、相手の夢を砕き、という所業の重みが、戦いの感動を人々に与える営みに負けるのでしょうか。

プロスポーツ選手のライフ・プランを見ると、サッカーのJリーグ選手が、引退も早く(平均25歳くらいらしいです)、経済的にも恵まれないケースが多いのが意外なのですが、彼らの多くは、「いい思い出」を持って、数年遅れで普通の人の人生を歩んでいけるように思えます。

しかし、ボクシング選手の場合は、よほどの一流にならないと選手時代にも食えないし、引退後に身体(特に頭)にダメージが残るケースがあるのは、可哀想です。彼らには、せめて、経済的に、もう少しいい思いをして欲しいなあ、と思うところ大です。
 
 
 
ありがとうございます (びーとぴあの)
2007-02-03 11:10:15
おはようございます

  丁寧なお返事ありがとうございます。

 西澤選手のような感動を与える選手が、たくさん稼げるシステムでないと気の毒で仕方ないです・・・。

 かと思えば、防衛したとはいえ初の世界戦で疑惑の判定の亀田選手がクルマの改造費込みで数千万・・・。人気があるからだ・・・と言えばそれで終わりですが、なんとかならないものなのでしょうか?

 
 プロ野球は、平均のプロの在籍年数が約4年らしいです。厳しい世界といえばそうですが、ボクシングよりもずっと経済的や精神、肉体的にも恵まれている気がします・・・。


 山崎さんのような、スペシャリストの方がボクシング界の魅力ある発展を遂げるためにビジネスモデルを考えて頂く訳にはいかないものなのでしょうか?

 

 
 
 
 
パンチ・ドランカー (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-02-03 12:35:27
山崎様

ジョー・フレイジャー!! 懐かしい名前を久し振りに聞きました。 両腕を顎下で左右からガッチリ組んだ独特のガードで上目遣いに対戦相手の懐に迫りながら繰り出すパンチは結構威力があった様に記憶します。
アリさんはフレイジャーやフォアマンのパンチも結構貰っていた結果が頭部へのダメージに繋がっていたのでしょうか・・・・。

ジョージ・フォアマンやケン・ノートン・・・何故かあの頃までは試合の放映があるとTVに釘付けで見ていたのは此方も若さと血の気が多く、今のように多岐にわたる娯楽がまだ無かったからなのか、まあいずれにしても懐かしい時代です。藤猛選手が活躍したのもこの頃でしたでしょうか?? 

最近は米国のボクシング界の報道が余り無いように思いますが実際には私が知らないだけでしょうか or ドンキングが有望選手を皆つぶして仕舞った?? or もっと稼ぎの良い種目にしか人が行かない?? or 酷なスポーツはビジネス基盤が弱くなった??

久し振りに近所の本屋さんで今日はボクシング雑誌でも買ってきて情報集めてみようかと思います。
 
 
 
なつかし名ボクサー (xtc4241)
2007-02-04 03:37:16
サイレントじゃないマジョリティーさん
山崎さん

しばし、懐かしい名ボクサーの話でもしましょうか?
アリ、フレイジャー、ファアマン、ノートン
ヘビー級のスーパースターでしたね。
すごい迫力だった彼らと比べて、テクニックとスピード
という点では、ミドル級のシュガー・レイ・レナード、
マービン・ハグラー、ロベルト・デュラン、トミー・ハーンズ、の4強の戦いが忘れられないですね。この4人は誰が戦っても好試合、今の選手のないオーラがあったような気がするのは僕だけでしょうか。
ボクサーの後遺症とは逆になってしまうけれど、当時は
スリーノックダウン制ではあるけど完全にのびてしまう
やることが多かった。今のように、連打をあびると、それだけでレフェリーがストップすることはなかった。世界タイトルマッチが12回になったように、選手の健康が第1ということなんでしょうが。
昔のほうが潔さがあってよかったと思うのは、時代錯誤的なのでしょうか。ボクシングも時代によって変わるものだというのはその通りなのでしょうが。
いずれにしても、こころをときめかして、東京12チャンネルを見ていたことは忘れられない思い出ですね。

 
 
 
生きる&闘う (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-02-04 12:23:09
xtc4241様

そうでした、ヘビー級に限らず実に多くの様々な特徴を持った実力派の選手が血沸き肉踊るエキサイティングな名試合を展開していましたね。

こうして昔を思い出しつつ自分を少し距離を置いて見つめ直しますと、近年は多少自己矛盾も感じて仕舞う様に思うのも事実です。
戦争反対を主張しながら格闘技となると夢中になっていて、本屋さんで雑誌を漁っている姿を家族から「おとうも本当は戦い好きなんだ」とか言われて思わず「あっ!! うーん!??」と絶句しました。

競技ルールが厳しくなって来た背景には矢張り積み重ねられた教訓(かつては事故で再起不能となるような事例が多く?) 防止策が徹底された?ということなのでしょうかね、どうなのでしょう。

これまたTV放映が殆ど無くなって仕舞ったK1やプライドで思ったのですが、近年の医学の進歩と相まってTV用の機材と録画再生(殆どライブに近い)の飛躍的な進歩がパンチの威力の実態を解明したこともレフェリー・ストップ厳格化の要因の一つなのでしょうか、レフェリーの頭に着けられた小型カメラでの映像も、意味の有る無しは別にして、昔は観客には見れなかったアングルからスローモーションで凄まじい映像が時折提供されていました。

人と人が拳を以って闘う姿に様々なことを考えた次第です。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-02-05 02:55:41
サイレントじゃないマジョリティーさま、xtc4241さま

確かに、アリを巡るヘビー級、レナード、デュラン、ハーンズらの頃の中量級は、何とも華やかでした。

私は、特に「石の拳」ロベルト・デュランの「本能に根ざした、惜しみないラッシュ!」が大好きでした。

私は、現在のボクシング界を十分にフォローできていませんが、ヘビー級が目下華やかさ不足ながら、ウェルターからミドルの中量級、それにスーパー・フェザー近辺の軽量級の重い辺りのタレントはなかなかです。

中量級は、ルックスと商才が群を抜いているオスカー・デラホーヤが人気の中心ですが、デラホーヤより速いシェーン・モズレー、モズレーに強い長距離砲のバーノン・フォレスト、フォレストが苦手な荒法師リカルド・マヨルガ(そして、彼はこの前にデラホーヤにKO負けしました)と多士済々です。デラホーヤを何とボディーブローで悶絶させた、バーナード・ホプキンスもまだ現役で居ますし、どんな相手でも相手の長所を殺すロナルド・ライトも健在です。

スーパー・フェザー辺りには、なんといっても東洋人としてたぶん史上最大のスター、マニー・パッキャオ(フィリピン)が居ます。彼の試合と、「童顔の暗殺者」ことマルコ・アントニオ・バレラ(相手によりスタイルが変わる)の試合は、どれも見応えのある熱戦になります。それに、現在日本の帝拳ジムにいるベネズエラ出身のエドウィン・バレロには、まだ限界が見えない「夢!」を感じます。

ヘビー級も、良く見ると、旧ソ連の個性的な選手が活躍していて、それなりに、魅力があります。WBAの史上最大のチャンピオン(220cmオーバー&140kgオーバー!)ニコライ・ワルーエフは見ているだけで不思議ですし、IBFチャンピオンのウラジミール・クリチコ(ウクライナ)は博士号を持つインテリで、少々気が弱いのが欠点ですが、2mを超す長身にして綺麗なボクシングが出来ます。私の目下のイチオシは、ウクライナのルスラン・チャガエフ(五輪の金メダリスト)ですが、彼の成長も楽しみです。

取りあえず、今年最大の目玉は、オスカー・デラ・ホーヤとフロイド・メイウェザーの試合(5月5日よていとか)でしょう。また、エドウィン・バレロは、日本で試合をしてくれるかも知れないので、是非、実物を直接見たいと思っています。日本人の同級の挑戦者がマトモに戦うと、たぶん、1R保たないでしょう。

こうして考えを巡らせると、現在のボクシング界もなかなかです。何はともあれ、WOWOWの「エキサイト・マッチ」をご覧になることを、お勧めします。
 
 
 
訂正 (山崎元)
2007-02-05 10:08:02
スミマセン。ニコライ・ワルーエフ選手の身長は、213cmでした。(さすがに220cmは超えていませんでした)。失礼しました。

エキサイト・マッチのホームページに、浜田剛史氏による同選手の解説が出ています。
http://www.wowow.co.jp/sports/excite/hamada/02_39/
 
 
 
これはエキサイティング!! (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-02-05 21:51:13
山崎様 xtc4241様

エキサイト・マッチのHP初めて拝見しました。
山崎さんは十分にフォローされていると私には思えるのですが、成る程奥が深そうです、世界に4団体もあることも&其処に実に多彩な選手が揃って居て内容の濃い試合をしているらしいことがとても良く判りました。

お勧めに従ってWOWOWを契約したら、これは相当にはまって仕舞うものと容易に想像出来ます。
Websiteで文字・写真情報を予め収集・整理してTVで観戦、その内試合場で生観戦となって行くことと成りましょうね。

全くの余談ですが、ルール編を見ていてこのままでは私はライト・ヘビー級orスーパー・ミドル級にカテゴライズされて仕舞うことを発見し早急な減量の必要性を再認識致しております。

 
 
 
西澤撃沈す (いとゆう@神楽坂)
2007-02-05 23:10:28
山崎さん、先日はお疲れ様でした。
後楽園ホールは椅子が安物で、
お尻が痛かったですね(笑)

前回の試合は、1回戦でKO勝ちしてしまい、
あまりにも時間があまったので、娘をリングに
あげて、紹介していました。

そのときは、50試合目(28勝17敗5分)でしたが、
「22回の引き分けと負けの数だけ挫折があり、そのたびに克服してきました」
という挨拶がジーンときました。

野球の工藤や、F1の片山など同年輩のスポーツ選手が応援に来ていました。

もっと頑張ってほしいけど、協会が引導を
渡すのでしょうね。残念・・・
 
 
 
西澤、海外へ (いとゆう@神楽坂)
2007-02-05 23:26:35
たったいま、ヤフーニュースみました。

協会から引退勧告がなされ、受諾したものの、本人は「海外でライセンスをとって、続けていく」とコメントしていました。

ジョージ・フォアマンが45歳で世界ヘビー級王座を獲得した例もある。

サッカーのKAZUも40歳だし(還暦まで現役でやりたいそうな)、こうなったら、娘とどこまでも?

私もこのファイトを見習って、減量しよっと。

 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-02-06 17:47:23
いとゆう@神楽坂さま

確かに、あのリングサイドのパイプ椅子は、座り心地が良くありませんでしたね。もっとも、たまに行くなら、あれも一つの味わいでしょう。とはいえ、私も、幅・重さ共に減量の必要性(できれば「ナイス・ミドル級」に!)を感じた、椅子でありました。

西澤選手の現役続行は、気持ちは分かるような気がするのですが、素人目に見ても、反応が遅いように見えた西澤選手が、これからもボクシングを続ける、というのは痛々しい感じがします。

フォアマンの場合は、もともとが希代のハードパンチャーでしたし、体格と、カラダの耐久力、ガードで戦う独特のスタイルを中年になってから編み出していたので、戦えたのでしょう。

中年といえば、確かそのフォアマンとも戦ったことがある、イベンダー・ホリフィールドが44歳で現役を続行していて、先日、復帰第二戦目でフレス・オケンドに判定勝ちしました。オケンドはチキン・ハートですが、素質に恵まれた、トップクラスのちょっと下くらいの選手で、そう弱い相手ではありません。12Rを戦うスタミナもありましたし、もう一度世界タイトルに挑戦する機会があるかも知れません。ワルーエフやクリチコは厳しいかも知れませんが、オレグ・マスカエフあたりなら、勝負になるかも知れません。こういう例をみてしまうと、西澤選手もなかなか引退しにく気分になるのでしょう。
 
 
 
NHK見ませんか (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-02-16 21:22:32
山崎様、皆様

今日2月16日22時からのNHK人間ドキュメントで西澤選手のルポが放映される予定です。

ご既承なら幸い、もしこのコメントで間に合えば幸いです(遅きに失した感はご容赦)。

再放送もあるかとは思いますが、取り急ぎご連絡します(Better than nothing ベースで)。
 
 
 
NHK見ました (ポチ)
2007-02-16 23:02:56
途中からですが見ました。
ぶっちゃけ、この年齢で海外のリングに上がっても
先があるとは思えませんが、本人の気持ちが「まだ
やれる」ならば仕方ないのかもしれません。しかし、
多くの潮時を誤ったボクサーを見ていると、やめたほうがいいと客観的には思います。しかしこういうことは客観的な意見など無意味なのかもしれませんが、
西澤選手の娘さん(かわいい)、奥さん(美人でうらやましい)、
お母さん(やさしそう)などを見ていると引退してもらいたい。
それにしても、ボクシングほど報われないスポーツはないなと改めて思いました。日本では歴史的な快挙と
言われた世界ミドル級を制覇した竹原選手は現役引退後、食えない時期があり日焼けサロンで店員として
働いていたそうです。しかしボクシングには他のスポーツには絶対無い物凄さがあるのも事実で、なにかみていて複雑に気分にさせられました。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2007-02-17 02:54:21
サイレントじゃないマジョリティーさま、ポチさま

貴重な情報ありがとうございます。

帰宅してみると、妻がビデオを撮っていてくれました。週末は猛烈に〆切が立て込んでいるので、見る時間があるかどうか分かりませんが、なるべく早く観てみます。

それにしても、ボクシングには、人を惹きつける凄みがあります。

そういえば、一昨日、蕎麦屋を出たら、エキサイトマッチに出演されている浜田剛氏が歩いていました。思わず挨拶しそうになったのをこらえましたが、何となく、得をした気分でした。
 
 
 
頑張って下さい (サイレントじゃないマジョリティー)
2007-02-18 08:48:08
山崎様、ポチ様、皆様

私は昨夜録画を拝見ました。

西澤選手とご家族の大切な課題に触れることですし、人間の生きること・命を掛ける闘いに就いて考えることの多さ・深さ・大きさと重さに、コメントを出来ない状態です。

豪州・フィージーでのボクシング現役選手としての生活と活動続行を決断され、ご家族に伝えられた様子が頭から離れません。

『頑張って下さい、ご健康に留意され・・・・』とのみエールをお送りするしだいです。

 
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