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経済評論家の不経済性

 さきほど(5月5日18時35分現在)、このブログで現在スクロール出来る範囲で記事のコメント数を数えてみた。上から、以下のような感じだった。(注:それから、このエントリーの投稿までの間に、飲酒付きの夕食を挟んでいます)

<テーマ>           <コメント数>
★永守日本電産社長の発言       16
 生活保護とジェネリック薬      60
 死刑廃止論            204
★野村證券インサイダー取引       9
★資本の搾取と被搾取         18
 人は所属が何割か?         15
★日銀人事               3
 勝負写真の写真館          21
 「手帳系」への違和感        37
 将棋C2級順位戦最終日       11
★政府ファンド           141
 小沢一郎氏への失望        137
 蕎麦屋のロジスティックス      29
★国債の最適残高は幾らか       54
 沖縄に講演に行ってきた       24

 15のエントリーのうち、★印を付けたのが経済関係の話題だが、「政府ファンド」(こちらはテレビ出演絡みの話でもあり、多数のコメントを頂いた)と話としては地味な「国債の最適残高」にまずまずの数のコメントが集まっているが、それ以外の経済ネタへのコメント数が非常に少ない。特に、日銀人事、野村證券インサイダー事件、といった、その時のニュースの話題に、あまり関心が集まっていない。
 そういえば、先日、日本テレビの報道フロアに、「ニュースリアルタイム」のインタビューで久しぶりにお邪魔したのだが、その「ニュースリアルタイム」で、月に一度コメンテーターとして出ていた数ヶ月間で、経済がテーマのニュースでコメントを求められたことが、一度もなかった。以前にもこのブログに書いたが、王子製紙が北越製紙へのTOBを発表したニュースが朝刊のトップを飾った日にも、このニュースが番組で取り上げられることさえなかった。「主婦の視聴者が多い夕方の時間帯なので、株式市場なんて話が三分続くと、チャンネルを変えられてしまうのです」とあるディレクターが教えてくれたが、一般の経済ニュースに対する関心の低さに、「ここまでか」と驚いた記憶がある。
 フジテレビの「とくダネ!」は比較的経済ニュースを取り上げるが、それでも数は少ないし、昨年、十数回お邪魔した「スーパーモーニング」では政治ものと事件ものが圧倒的に多く、且つ扱いが大きかった印象だ。
 一方、日頃経済の話を扱っていると、経済は国民一人一人の生活に深く関わっているし、株式市場は投資家の(厳密には参加しない人のも含めて)損得に関わるので、一般人の関心が高かろうという気持ちになり勝ちなのだ。しかし、現実は、どうもそうではない。公平に見て、「経済評論」は案外需要が乏しい商品なのだ。
 評論家は、有力なスポンサーがついている人ならともかく、本を買ってくれたり、テレビを見てくれたりする「お客様」が居てはじめて成り立つ、全く需要頼みの商売だ。すると、案外不人気な「経済」という分野を専門とすることのビジネス的意味はどうなのだ、ということが問題になる。
 しかも、いわゆるビジネスマンは世の中にたくさん居て、調査的な仕事や、マーケットに関わる仕事をしている人だけでも、東京だけで少なく見積もって10万人は居るはずだ。彼らは、景気だの、経済政策だのについて、なにがしか自分の意見らしきものを持っているから、経済評論家になることが十分可能だ。つまり、潜在的な供給も含めて、「経済評論」の供給は豊富であり、前述のように需要が少ないということなら、「経済評論」は明らかに供給過剰な商品だ。
 供給が過剰なマーケットで商売をするのは何とも非効率的で苦しいことだが、経済を論じることを商売とする人が、それをやっているというのは、結構皮肉なことではなかろうか。これを本業にすると自分がサブプライムになってしまうかも知れないな、とも思うわけだが、こうしてみると、私も含めてだが、経済評論家が本業なのか副業なのか判然としない人が多い。
 まあ、しかし、ものは考えようで、世の人々が、みな、お金にばかり関心がある世の中よりは、現在くらいの状況の方が住みやすいのかも知れない。
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コメント
 
 
 
Unknown (川床)
2008-05-05 23:49:33
経済は論理が必要でいわゆるビジネスマン以外の人にとっては専門性が高いのか…
政治は選挙権というものが各個人をプレイヤー気分にさせてくれるけど、経済は?

有名なお寺に観光に訪れても、そのお寺の宗派などにあんまり興味を持たないのが多数派であることに似てると思う。また、そのような知識をひけらかされまくるとあまりいい気分はしない。

ま、このブログは面白いのでこれからも拝見させていただきます。面白くなくなったら見ないまでです。
 
 
 
Unknown (UNKNOWN)
2008-05-06 01:07:15
コメント数に関しては、政府ファンドはゼッタイ儲かる的な、分かりやすいことを言ってくれる人が出ると、やはり盛りあがり方が違うような印象があります。

>まあ、しかし、ものは考えようで、世の人々が、みな、お金にばかり関心がある世の中よりは、現在くらいの状況の方が住みやすいのかも知れない。

個人的には、山崎さんには、正の外部性を有する財を、経済的合理性を超えて継続的に供給していただいていることに、お礼を申し上げたい気持ちです。


 
 
 
Unknown (CO2)
2008-05-06 06:20:49
経済分野の話題への関心度は、全国紙のうち、日経新聞が占める発行部数の割合と大体同じくらいなのではないでしょうか? 日経新聞の発行部数は、サラリーマンの数に比してそれほどでもないと思います。日経は他の新聞に比べて記事の選択が合理的基準に基づいていると推測されますので、私には分かりやすく割と好きなのですが、きっと世の大勢においては合理的なものや客観的なものというのは選考の理由とはならないのではないでしょうか。スポーツ新聞の売れ行きはそれを表しているのでしょう。
 
 
 
Unknown (平ちゃん。)
2008-05-06 09:53:31
拝金的な観点から経済情報に需要があり過ぎるのはどうかと思いますが、国の経済政策としての経済情報にさえ国民全体の関心があまり示されない状況はどうかと。
こうした状況のなかで国が朝三暮四的、あるいは論理性に欠けた経済政策を進めていくことになるのであれば不安と危機感を覚えます

最近の例で言えば、ガソリン税の暫定税率の廃止について、政府試算ではGDPを0.4%押し下げると試算していたようですが、この試算が正しいとすれば、暫定税率廃止は、絵に描いたような朝三暮四(朝四暮マイナス五?)。衆愚政治としか言いようがなくなる。
 
 
 
エコノミック・マーケット(略してエコケット(謎)) (くまさん)
2008-05-06 12:38:59
テレ東系のニュース番組では経済評論家は活躍されておりますよ。そちらにもオファーされてみては。

テレ東系以外の放送局は経済に対する意識が低いと思います。サブプライム問題で本当にやばかったのは1月2月ごろだったとおもいますが、そのころのテレ東系以外の局のニュース番組ではサブプライム問題であまり騒いでいませんでした。それで、今になって、その頃の統計情報が出てきて、不況だー!と騒いでいるのですが、既に市場は回復基調ですよね。

良くも悪くも、現在のテレ東系のニュース番組は、視聴者がある程度分かっている人であるという点で、サロン状態だと思います。風流の世界と言っても良いのでしょうか。分かっている人が分かっている人に作品(意見)を発表するというと同人業界との共通点を感じます。ビッグサイトあたりで、経済の意見交換をするイベントを参加者自由で開いたら、それなりに盛り上がるのでは無いでしょうか?
 
 
 
お邪魔します (ブロガー(志望))
2008-05-06 17:26:08
お邪魔します。
 思うに経済評論(家)は「その(効用)価値を示すのは
難しいが価値が無い事を示すのも難しい」一面もある
ので「淘汰され難い」というのもあるのではないで
しょうか。プロスポーツ選手は成績が伴わなければ戦
力外になり(日本人メジャーリーガーの先駆けの野茂
すらも)サラリーマンも出世コースから外れて窓際と
かに追いやられるのでしょうが、経済予測を大外しし
て身を引いた(引かざるを得なかった)経済評論家とい
うのは聞いた事がありません(格付け会社もサブプラ
イムがあっても大したダメージにはならなかった
し)。「猫の首に鈴」で「誰を引かせるか」で先に進
まなくなる事も「経済評論家である価値」なのかなと
思います。これも「『あって得られる』(正の差分)
よりも『無ければ困る』(負の差分)が強い」一例?
 
 
 
Unknown (ひつじ)
2008-05-06 21:43:23
確かに経済評論家の不経済性について
おっしゃるとおりだなと感じますが、
あらゆる職業で個人的に好き嫌いがあるのではと
感じます。
山崎さんの評論、文章、考え方が好きな人は、多いのでは。(もちろん批判的な人もあるのでしょうが。)
私は好きでいつも考えるヒントを頂いています。
 
 
 
Unknown (なめこ)
2008-05-06 22:32:33
最後の〆はすごく自虐&楽天(!)ですね。

経済評論家については未来のことを聞きたいか、難しいことを易しく説明してほしいかが私の需要ですが、某占い師の発言がよく切り取られてバッシングの材料になるのに比べると、経済評論家は大したことないことからもその注目度が歴然?!

私なりに考えた可能性として、
①経済評論家の説明を聞いても結局分からない
、②「将来のことはわからないさ、ドンマイ」とみんなが寛容、③みんな忙しくて経済評論家の言ったことなんて覚えてない
を、挙げさせていただきます。
 
 
 
Unknown (山崎元)
2008-05-06 22:58:48
皆様

なんとなく、励まして下さっているようで、ありがとうございます!

経済評論家の辛いところは、株価だの為替レートだのといった、当たり外れが分かりやすい対象について、役に立つ予測力を示せない点でしょう。景気も意味のあるレベルで予測力の優位を見せることは困難です。この点、特に、気象衛星が稼働してからの気象予報士などは羨ましいですね。

しかし、その分、予測が外れても大したダメージにならないし、分析が間違っていても、周囲も本人も気付かない、といった、意外な安定性があります。

うん、そうか! 実は、経済評論家という職業は「ローリスク、ローリターン」なわけですね。そう考えると、良く分かります。それに、その方が、経済評論家の感覚が多数の国民の生活から遊離しなくていいのかも知れません。

要は、健康で、せっせと働けば、豊かでなくとも、そこそこ喰えて、しかも案外安定している、ということなら、経済評論家は凡人の職業として、悪くありません。

私の場合も、もっと自信を持って「本業」に位置づけて、もう少し集中してみてもいいのかも知れませんね。
 
 
 
本物の思想家は孤独! (年金生活者)
2008-05-07 12:28:56
わが勉学時代、世はマルクス経済学盛んなりし頃ですが、マルクス自身は大英博物館にこもり、古典派経済学の勉強と批判に没頭し、孤独と赤貧のうちに死んだようです(「予測」の当たり外れ如何にかかわらず)。わが恩師たちも、今から考えれば牧歌的な報酬と幾許かの著作料を得ても、大富豪にもならず、さりとて民衆を貧困から解放することも無く、今は天国で、下界の浅ましき様を眺めていることでしょう(日本人が勤勉さで這い上がるのに、酒場の応援歌ぐらいにはなったかどうか?)。
私は、山崎様の論説のスタンスが大変好きです。サラリーマン時代を含め、過去の雑学は洗い流し、山崎学を学び、年金生活の中にもかすかな“希望”を見出したいと思っておりますので、よろしくお願いします。
 
 
 
経済評論家 (ぎんえもん)
2008-05-07 20:46:24
経済関係の話題にコメントがつきずらいということですが、山崎さんの経済関係の意見に反論しずらいということもあるんじゃないでしょうか。
その証拠にボクシングとか薬とかには、素人は黙ってろ的なコメントが付いて盛り上がっております。
経済関係に関しては、皆さん意見を言うより教わるという気持ちが強くて黙ってしまうのではないかなと思います。
 
 
 
経済評論って本当に供給過剰なんでしょうか? (へなちょこ技術者)
2008-05-08 12:11:39
需要が少ないのではなく、需要と供給を繋ぐパイプ(メディア?)が少ないように感じます。
特にTVは10chに満たない地上波で多様化している需要を満足させようとするのはちょっと無理が有るようなきがします。。。
(台湾に住んでた時やその他の国に出張した時に感じたのですが、CATVやCSが普及してるんで日本とはチャンネル数が圧倒的に違いますね。。)
その結果としてワイドショーがニュースっぽくて、ニュースがワイドショーっぽくなってってたり、ミョーに断定的だったりエキセントリックな意見の経済評論ばかりがTVに出てきてるんじゃないでしょうか。

私もそうですが、"給料も上がんないんで貯金だけじゃなくて資産運用も考えた方がいいかな。。"とか、 "なんで物価が上がり始めてんだよ~"っていう程度で考えはじめている人にとっては、山崎さんのような常識的な(分からんことは分からんし皆が皆ハッピーにはなれないと言ってくれる)経済評論の需要って結構有ると思うんですが。。。
 
 
 
経済評論家にも (hajimemasite)
2008-05-08 17:30:28
副島隆彦氏や植草一秀氏のように
お抱え経済評論家にならずに
どんなにメディアに虐げられても戦い続ける
不屈の闘志の経済評論家もいらっしゃいます。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2008-05-09 00:08:50
コメントを残してはいませんが、山崎様の経済トピックスに関する御意見は非常に興味深く、いつも拝見させて頂いております。
自分の立場を明確にした上で公平な意見を発信される山崎様の姿勢には、いつも感心させられています。
これからも経済分野に関する山崎様の御意見を楽しみにしております。
 
 
 
経済評論家よりも (ブロガー(志望))
2008-05-11 09:10:44
再びお邪魔します。
 山崎様のファンド・オブ・ファンズに関する文章を
読んで思ったのですが、金融商品というものは本来
「売り難い・収益を上げ難い・売る側が付加価値を付
け難い」商品なので(ファンド・オブ・ファンズ
は売り難い商品を無理やり売っている?あたかも付加
価値があるように見せかけている?)、経済評論家よ
りも「金融商品を売る側」が不経済というかどれだけ
の人間を食べさせていけるのかが気になります。流通
で「中抜き」が進んだように「金融商品を売る側」も
「買う側が欲しいと言った場合に欲しいといった物を
売る(だけ)」方向に行くのかも知れません。その時
には山崎様は生き残っていても楽天は手を引いている
かも?
 
 
 
ホンネの・・ (とーじ)
2008-05-11 16:43:53
 いつも楽しく山崎さんのブログや出稿記事を拝見させていただいております。

テーマとの関連性がなく恐縮ですが気になったのでコメントさせていただきます。 

 
 山崎さんが出稿していらっしゃる第77回のホンネの投資教室によれば、株式の持ち合いによる議決権の空洞化にかんする記事で
 「この点は、よく知られているように、複数の企業でそれぞれの企業の株式の過半数を持ち合い、経営者同士が結託すると、経営者が一般株主や今後現れうる買収者によって解任される心配がなくなり、ある意味で経営者が好きなように経営することができるようになる。」
 とあるのですが、会社法308条1項は「株主(株式会社がその総株主の議決権の四分の一以上を有することその他の事由を通じて株式会社がその経営を実質的に支配することが可能な関係にあるものとして法務省令で定める株主を除く。)は、株主総会において、その有する株式一株につき一個の議決権を有する。」
と定めていますので、山崎さんの仰られているようなことは法的にはあり得ません。

 
 が、総株主の議決権の25%未満で2の株式会社が互いの株式を持ち合い、そこに、さらに2あるいは3といった株式会社が持ち合いに加わるのであれば、経営者が解任されるおそれがなくなるといったことはありうると思います。
 
 もし、「ホンネの投資教室では分かり易く書いたんだよ」という趣旨であれば、失礼しました^^; 
 
 
 
ご指摘ありがとうございます。 (山崎元)
2008-05-11 22:40:58
とーじ様

ご指摘ありがとうございます。確かに、私の書き方では正しくありません。

相当な数の企業の経営者が(大まかではあっても)結託した場合に、経営者が過度に守られる状況を、もう少し丁寧に書く必要がありました。楽天証券のホームページにアップした文章を近日中に訂正しておきます。
 
 
 
Unknown (藤井 まり子)
2008-05-12 16:39:26
山崎さま、ご無沙汰しております。
お世話になっております。

私はテレビとかほとんど見ないものですから(特に情報番組なのか娯楽番組なのか分からないテレビは子供のころから見ないので)、山崎さんを一~二回、テレビで拝見した記憶はありますが、それ以外は、テレビで山崎さんをお見かけしたことがないのですが・・・・(何曜日にでていらっしゃいますか?)

私は男性の友人が極端に少ないですし、友人は女性だけですが、女性の場合は、みなさんお金には興味があります。倹約にはとても熱心です。
お金に興味なく、毎日楽しく暮らそうとしているのは、男性だけか、あるいは、一部の勝ち組の女性だけだと思います。ふつうの女性はお金にとても興味があります。
けれども、みなさん、女性の場合は、たいていは、アセットアロケーションとかポートフォリオ理論とか、突然言われても、分からないだけなのです。難しそうでアレルギーがあるだけ・・・。

経済評論家の方が、「ものは考えようで、世の人々が、みな、お金にばかり関心がある世の中よりは、現在くらいの状況の方が住みやすいのかも知れない。」などと表現されると、なんだか自虐的に聞こえて、私個人は悲しくなります。
やっぱり「テレビに長く出続けると、そういったポピュリズムに流されるようになるのかしら?」「山崎さんまで、志を捨てて、森本さんのような、てっとり早く稼ぐ道へと進むのかしら?」と悲しくなります。

たしかに、このブログは、プライベート・ブログですから、きまぐれに記されているのでしょうが、著名人のブログなのですから、やはり、もうちょっと、お言葉は気をつけられたほうが良いのではないでしょうか?

ちなみに、私もブログを3年ほど運営しておりますが、私のブログの場合は、突っ込みどころ満載の社会文化系のブログ記事のほうが、みなさん、コメントを残してくださいます。反響は大きいいです。(共感か、反感かの、裏付けなしで主観で記せますから・・・コメントが多くなります。)
一方、私の比較的得意分野の記事は、アクセスが多くても、読者はコメントはほとんど残しません。
さらに、「具体的にどうやったら損をしないか?といった具体的な資産運用」に話になると、私のつたないブログでも、全くコメントを残さないまま、アクセスが突然急増します。みなさん、お金には興味あるけど、具体的にどうしたらよいのか、よく分からないのだと思います。)
ちなみに、経済政策的な抽象論のブログ記事は、アクセスが増えません。

フリードマンの「資本主義と自由」を若いころに読まれた山崎氏ともあろう方が、テレビ文化におかされて、いつのまにか、ファンの方々に「隷属への道」への水先案内人に妖怪変化されてしまわないことだけを、私はお祈り申しあげております。
 
 
 
Unknown (a)
2008-05-12 22:10:29
どう読んだら妖怪変化になっちゃうのか
よくわかんねー
 
 
 
評論家 (hane)
2008-05-13 09:09:07
評論家とか研究家という言葉は、
自分で名乗ればいいので誰でもなれるんでしょうか?
まあ あまり好きではないですが、
山崎さんは好きですよ。
評論家が 半年後の見通しなど発言されていますが、
現在の状況を的確にとらえているのか、
あやしい方がいらっしゃるので、、、。
結局はそれぞれの理論と性格を見ることになるので、
わかりやすく表現する経済評論家が増えることを
期待します。
 
 
 
人の形をした経済なら... (mistral)
2008-05-13 20:23:01
山崎さんこんばんは。
先日、知人のつてで、「ブランド」についてのセミナーに参加しました。
そのセミナーで印象に残ったことに、
「ヒトの脳は、人間の形をした情報は無視できない。しかし、それ以外の情報は情報過多でパンクしないようにディフェンスしてしまう」という指摘でした。
その指摘からすると、経済というのは、私を含めた多くの凡人にとって、「脳が関心を示さない」ものかもしれない、ということです。
冷静に事実を判断してロジックで考えるというのは、労が多い割には、いわゆる世間では、正当に評価してもらえないのかもしれません。
 きちんとした資料批判をもとに、論理立てて思考を組み立てた上での解説よりも、論理も根拠も省いて「家計に例えると」「このままではニポン人は餓死するぞ」と叫ぶ人の方が私の脳には確かに入りやすい、のです。
 
 とはいえ、ビジネス専門学校に3ヶ月通えば教えてもらえそうな理論を振りかざして経済通を語るようなお仁も増えているようですので、山崎さんには「悪貨に駆逐される良貨」役をもうしばらく演じていただきたいところです。
 
 
 
 
山崎さん五月病ですか? (BB)
2008-05-13 20:37:08
 経済は仕組みを話してもらうのがいいと思います。これからこうなるなんて言い切ってしまうとアナウンス効果で皆そっちに流れてしまうでしょ?それって空売りと言うんじゃないの、そうじゃなくても預言者かなんかみたいになって頼られても困るのでは?
 
 預言者といえばジョン・タイターがネット上では取り上げられてますな。タイムマシーンに乗って未来からやってきて掲示板でディスカッションして消えたと言う。そいつによると中国で暴動が起きてオリンピックが中止になるそうです。その掲示板を見てないので又聞きや伝聞です。ならアップするなということなんだが、ウワサ話のほうがまかり通るのが世の中だから無視もできないと思うのです。
 
 
 
Unknown (UNKNOWN)
2008-05-14 07:20:41
美人投票の醍醐味は、その最大公約数的な結論を前もって予想することよりは、むしろ、おのおの美人観を競い合うことにあるのかもしれず、また、ロマンスの本質は「不確実性」にある、と文学者のローレンスは語ったそうなのですが、なにか、かのケインズ卿の言葉といわれても信じてしまいそうなほどに、含蓄がありそうで、妙に印象的な言葉です。

とりとめもないことを書きましたが、いずれにしても、山崎さんには、個性的で剛直なご意見を、これからも、お聞かせ頂きたいと思っております。
 
 
 
Unknown (UNKNOWN)
2008-05-14 08:14:22
失礼、Oscar Wildeでしたね。>The very essence of romance is uncertainty.
 
 
 
リスクプレミアム (名無しのゴンベイ)
2008-05-15 18:25:53
山崎 様

最近の山崎様が、書籍やネットで発信されている日経平均株価の適正水準を算出する計算式に以下のようなものがあります。

株式益回り+経済成長率=長期金利+リスクプレミアム

これはこれで、単純かつ明快で、かつ実感的にも説得力のある文章です。
5月14日付の「山崎元のマルチスコープ」では下記の条件を入力して、日経平均株価の適正水準を算出しておられます。
・経済成長率:1.5%
・長期金利:1.55%
・リスクプレミアム:6%(プラスマイナス1%)
これにより、株式益回りを求め、日経平均株価の適正水準を求められているようです。

ところで、上式を変形させますと、
長期金利-株式益回り=経済成長率-リスクプレミアム となり、左辺はそのまま、イールドスプレッドという言葉に置き換わります。
イールドスプレッド=経済成長率-リスクプレミアム

先の条件の場合ですと、イールドスプレッドは-4.45 %(プラスマイナス1%)ということになります。
ところで、過去20年程度の日本のイールドスプレッドを調べてみると、5%~-5%とかなり大きな振れ幅をもっているようです。(もちろん、データには異常値ともいえるバブル期の狂乱株価も含まれることも考慮する必要がある)

成熟した日本経済では経済成長率が大幅に振れないことを考えると、リスクプレミアムの振れ幅をもう少し大きくもたすか、もしくはリスクプレミアムは可変すると書き換える必要があるのではないでしょうか。

ただ、仮にリスクプレミアムの振れ幅を大きくとるとすると、そこから導かれる日経平均株価の適正水準も振れ幅が大きなものとなって、結局は焦点の定まらない、読み物としてはつまらないものになってしまいます。

これでは、「経済評論」が不人気なのも仕方ないと思います。

 
 
 
朝日の全面広告 (mistral)
2008-06-12 12:19:55
山崎さん、こんにちは。
朝日新聞の広告にご登場、拝読しました。

最近はパニック系の記事、広告が多いので、
クールな投資のススメは新鮮でした。
どうも私などは、株とは景気のいいときにやるもの、というような認識しかなく。

我が家は当面、教育への自転車操業で、
応じる余地なしなもので、縁がなさそうです。

残念ながら、(論理・内容はともかく)森●さんや荻●さんの方が、我が家の家計状況に親和性が高いのでした...。求む、貧者向け山崎さん。(←作業員さんか?)
 
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