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「消費増税延期」の旗を先に掲げた政党が選挙に勝つ

 ダイヤモンド・オンラインの「山崎元のマルチスコープ」に「「消費増税延期」の旗を先に掲げた政党が選挙に勝つ」と題する記事を書きました。

 先日、ある民主党政治家の忘年会にお邪魔する機会がありました。私は特定の政党を応援している訳ではありませんが、最大野党である民主党が現在何を考えているのかを知りたかったこともあり出席しました。
 その席で、民主党の経済と経済政策の認識について心配になった点を、今回のコラムで取り上げました。

 どうやら民主党は、2017年の消費税率引き上げを前提として、当面の経済政策論争を挑むようです。それでは、参議院選挙も、行われれば総選挙でも、民主党は確実に大敗するでしょう。
 端的にいって、民主党が来年の選挙で自民党に勝つためには、「消費税率引き上げ延期」の旗印を「先に」掲げることが必要です。自公政権とどちら側が先に「消費税率引き上げ延期」を掲げるか。これが、来年の政局の第一の注目点になるでしょう。

 もう一点、気になったのが、安倍政権の経済政策に対する民主党の認識です。
 アベノミクスは、正しく是々非々で評価すべきであり、そうせずにピントの外れた批判を繰り返すと、国民は、「民主党政権時代の経済政策」を思い出し、「あれよりは、安倍政権がましだ」との理由で投票を行う人が出て来るでしょう。
 さらに言えば、戦略上、執行部も、場合によっては党名も変えて、前政権時代のイメージを払拭することが必要だと思われます。

 民主党が選挙に勝ちたいなら、或いは、野党勢力が、安倍政権にこれ以上の力を与えたくないなら、
1.何としても消費税率引き上げの先送りを先に掲げ、
2.経済政策に対する認識を改め、
3.フレッシュな新体制で臨む
この3点が不可欠になるだろうと予想しています。
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