演出ノート【29】

「声優A子の犯罪」
分裂する。

クリスマス イブだった。
稽古場に向かう時に車の渋滞が特別の日のように思わせる。
お祝いの渋滞か？年末商戦の渋滞か？いずれにしても東バイパスは動脈硬化だった。

稽古場ではA子を巡ってイメージの分裂が始まった。
A子は確かにいる。台本上はクドシンがその役のつもりだった。流れは座長にA子が移る。立場が入れ代わる。
一方、映画監督のようなタロー君が防犯カメラの修理屋になったりする。海幸大介は監獄の監視人であるのだが拉致監禁罪の名が付け加えられる。

劇は虚実入り乱れる。
役者がどこまでが本当で、どこからが嘘なのかわからなくなってからが勝負だ。
自己分裂が起こると、見る側にとっても引き込まれ易くなるというものだ。

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劇団夢桟敷公演第68回公演
『声優A子の犯罪』
作:さかもとまり／演出:山南純平
http://goo.gl/zuPGLe

●出演スタッフ
夢現／工藤慎平／海幸大介／太郎ピーチマンション／東田まなみ
賀久秀乃助＋大谷豪(劇団仮面工房)／タカハシユウジ／肥後丸.／坂本咲希／KAREN／山南純平

●日時
2016年1月
29日(金)19:00
30日(土)15:00／19:00
31日(日)14:00

●会場
Gallery ADO（熊本市中央区河原町2 ）

●お問い合わせ・予約
https://www.quartet-online.net/ticket/ako
yumesajiki@ybb.ne.jp
090-4581-5190（制作)