山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習50-Vol.2(倉田記)

2013-11-10 23:59:35 | 練習日誌
 ちょうど練習開始の時刻前後に雨も激しくなり、楽器と楽譜を持って施設への移動は大変でした。

 この時期の雨は降るたびに気温が低くなり、分厚い雲に覆われた空を見上げると、冬はそこまで来ている感じがします。

 冷たい雨に負けじと、本日は、第50回定期演奏会に向けた2回目の練習でした。

 最初は、11月~12月に行われる予定の大江中学校音楽鑑賞教室の練習。

 K.458「狩」から。Allegro vivace assai 6/8。この楽章は、簡単に訳せば「非情に元気なアレグロ」。常に快活なイメージで3/8ではなく6/8で演奏し続けて、なおかつフレーズ感を作るのが非情に難しく感じます。所々拘りたいのですが、「木を見て森を見ず」の状態は臨むところではないので、今回はこの解釈でとお互いの落としどころを見つけます。

 Menuetto Moderatoとなっている第2楽章 3/4。メヌエットとトリオの性格対比と多少カンタービレをした後のa Tempoの息を合わすこと。

 Adagioの第3楽章 4/4。何回もやってきている成果、お互いかなり自由に歌い込んでも崩壊しないで流れている様子。ロマンティックになりすぎていないか?今後の課題かな・・・。

 Allegro assai 2/4。非情に速くの表示なれど、昔の我々のように息を詰めてごり押しで演奏するしかなかった解釈ではなく、幾分空気感を入れながら演奏できるようになりました。軽く演奏する部分幾分穏やかになる部分。だいぶ共通認識が出来るようになっています。

 他も練習。大江中の本番はきっと良い演奏になるでしょう。(希望的)

 ~~~~~~~~~

 その後、50回に向けての練習。まずは前回やっていないL.v.ベートーヴェンの Op.130から第1楽章。メトロノームを使いながらまずは通し。転調がなかなかの手強さ。

 そして第3楽章 Poco scherzoso Andante con molto ma non troppo 4/4。曲想は穏やかなのですが、楽譜が細かい。一人一人が自分のパートをより責任持って演奏しないと大崩壊の可能性も。老眼が進んでいる私は暗譜してゆかないとと危機感を感じています。笑。

 前回通しただけの第4楽章 Alla Danze tedesca Allegro assai 3/8。この楽章だけシャープ系で明るい響き。しかし、どこか物寂しい感じもする不思議な楽章です。舞曲ですから踊らなくちゃ行けないと思うし、非情に速くの表示との折り合いが難しそう。

 第6楽章 Finale Allegro 2/4。「大フーガ」に替わり、ベートーヴェンが出版の折差し替えた楽章です。交響曲第8番や弦楽四重奏曲第16番のニオイがする古典的な楽章です。老巨匠が最後に書いた弦楽四重奏曲(楽章)で、神に召されそうな曲想(後期作品)からいっぺんして、まだ新しい音楽を模索しているような生命の真の力強さを感じます。なにげに色々難しいです

 アンコールでよく取り上げていた第5楽章 Cavatina Adagio molto espressivo 3/4。6楽章もある大曲に初めて臨むのですから演奏したことがある楽章があるだけでも、少し気持ちが楽になります。あらためて演奏してみて、全曲の中の中心楽章だと言うことが分かります。今日は通しただけ。2ndVnの最初の部分は何度聞いても感動します。

 第2楽章 Prest 2/2。1stVnが大活躍。ず~と腰を浮かせて演奏しなければならないほどの速い楽章。弾き始めたらあっという間に終わります。決まったらかっこいい楽章なので、アンコールにも使えそうです。

 まだまだ練習は始まったばかりですが、各メンバーの個人練習(所謂仕込み)が大切という結論に。今日の私がそうでしたが、上手く転調しないとまわりに迷惑かけどうしですから。もう少し音楽を自分の中でならしてこないとな・・・・。

 余った時間でF.J.ハイドン Op.54-1の第1楽章・第4楽章を。実にハイドンらしい良い曲です。半音階の取り扱いが永久の課題のようです。さて、次回もお楽しみ。

 チラシを置いてもらったり、貼ってもらう運動をしています。
 現在6箇所。

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