自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

春ラン

2009-03-25 10:56:31 | Weblog
10日ほど早い春爛漫が花を呼んで、赤黄ピンク白と彩りを変えて、
あたり一面香りが漂い、心がうきうきする今日この頃。





堂々川で生きものを観察をしていたら
知らない人が声をかけて、このあたりに春ランはないかと聞く。
「少なくてもこのあたりの山はそれぞれ地権者がおりその方の了解は」
黙って車に乗り、上流へ去って行った。この爺さん多分盗掘をするだろう。
この界隈では春ランの盗掘が非常に多く、素人が見つけるのは困難だ。
さてその春ランだが、我が家でも咲き始めた。
盗掘ではないので念のため!





薬草研究会の事務長に電話をして、
5日の研究会では春ラン茶を作ろうと言ったらどこからか探して持ってきてくれた。
我が家のと合わせて約60本
春ラン茶作りに挑戦した。(2007年3月28日の記事にも載せている)


花の色が微妙に違う
その違いで春ランが高価に取引される
盗掘の原因でもある

食用は花穂と花茎を使う


春ランの別名だが
ジジババ、ホクロ、ホックリ、ハクリ、ウグイス、ヤマデラボウサン、エタリと
昔から人との付き合いが長い植物だとわかる名前がついている。



まづ、じじばばに袴を脱いでもらう。
綾小路きみまろ先生ならああ、あれから40年と話すだろう。
さてどのように料理をするか。
つぼみをサラダの彩りとしてドレッシングをかけて生殖。(若い頃なら)
薄いころもを付けて天ぷら、ホワイトリカーにつけてラン酒も乙なものである。
今回の挑戦は塩水を沸騰させてサーとその中をくぐらせる。


緑と花の赤と白が綺麗


水切りを充分して。
(今回は梅干しを浸けた汁がなかったからその中には浸けていないが!)



塩をまぶすようにして瓶に保存する。




4月5日には間に合わない
別のものを準備する


さて、薬効だが
強壮効果、解毒作用、食欲の増進。
ひび・あかぎれに効果があるがそれは根を粉末にしてハンドクリームに練り合わせをすればよいと文献に書いてある。

ラン茶は塩蔵したものをひと房、湯呑みに取出し、熱湯を注ぐと出来上がり。
東の櫻ちゃ、西の蘭茶と呼ばれ慶事に使われる。
爺さん、婆さんが昔を思い出して飲むのもよいが、慶事に使うと言うことは夜のことも考えた薬効があると言う昔からの言い伝えだろうか。