自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

面白い薬草の話

2006-09-28 22:46:30 | Weblog
 夕闇迫る国道486号線
人口が4万人を越えた田舎町のメインスーパーマーケットの駐車場
車はひっきりなしに通り、
街路樹のクスの木の枝まで、大型トラックの屋根からは3mもない。
その枝へ鳥が飛び込んでくる。
30匹以上が数本の木にいる。
多分ここで眠るのであろうが眠れるのか。
最近眠るのに苦労している私はうらやましい!



しかし、今は眠い。
眠いけれど先日学んだ薬草を整理しておかないと忘れてしまうので頑張る。
最近ブログの友が良く載せている「ゲンノショウコ」



この薬草はイチリン草やニリン草、トリカブトに良く似ているので間違わないようにしないといけない。トリカブトは猛毒をもつ植物なのである。
薬効は下痢止めに良く効き「効き目がすぐに現れる、現の証拠」から取った名前とか!
他に婦人病、整腸作用、篇桃炎、口内炎等
この植物50サイクル地区は白花、60サイクル地区は赤花が咲く、
しかし天邪鬼が多い地域は赤も白も咲くらしい。
薬草として保存するのなら土用の丑の日頃全草を刈取って陰干しにする。

今年はアケビの当たり年のような気がする。
大きなもの、赤いもの、数も沢山垂れ下がっている。





アケビの名前はアケビより古くから日本にあるムベを見て、アケビは赤いムベ
アケビと変わったと言う説と「開けた実」からアケビの名前がついた説がある。
誰かが後から研究してつけたらしいがどちらでも良い、味は変わらない。

廣島県の薬剤師会が配布している広島県の薬用植物という本には約150種が掲載されている。
眠いけれど後1種御付合いください。

ワレモコウ



少し見ずらいようです。
見にくい人は決明子を煎じて飲むと良いと思う。
「我も香なりたい」と言う願望からついた名前の説があるようですがどうだか?
薬効はタンニン類を含んでおり腹痛、下痢、血止め、やけどに効くらしい。
使用するのは根と花で日干しにしたものを漢方では地楡とよび煎じて飲む。

無理して最後まで御付合い、
そして暖かい拍手をパラパラと頂き感謝します。

初秋

2006-09-26 21:16:57 | Weblog
 嘘つきトンビに今日もまた、
お空が曇るとだまされた。
曇りだと言うから野菜の苗を買ってきた。
さて、植えようとしたら、気温28度、快晴である。
ついつい声が大きくなる。
大空を舞っていたトンビもあまりの剣幕にあやまりに降りてきた。



夕方まで待たなければならない。



自然に文句を行っても仕方がないから
今日は予定を変更して彼岸花と10月桜を見ていただく。
 彼岸花は昨年と比べるとと少し開花が遅れている。
それと、お涙頂戴の物語が残る白の彼岸花が一輪咲いた。
この物語は昨年の9月14日の自然を尋ねる人のブログを見てください。




いっぱいの赤と1本の白、オットセイのハーレムみたい。
おっとと又、横道にそれた。

もう一つ、
今度は昨年より早く咲いた桜を見て欲しい。
昨年の記事は10月3日に掲載しています。





とかく自然は気まぐれで早くなったり、遅れてみたり、
欲しい時に雨はなし、いらない時に集中豪雨。
ああー、それでも季節はめぐり来る。

東奔西走と美白効果

2006-09-24 22:38:08 | Weblog
お久しぶりのこんばんは!
22日からよく動きました。移動距離490キロメートル。
少し振り返ると
21日 岡山 おじさんのお墓参り
22日 廣島 ビオトープ勉強会参加
23日 庄原 薬草研究会参加 広島県薬剤師会主催
24日 ビオトープ現地確認

 お墓参りは日本人として当たり前のことだから常識の範囲であるが
21日、薬草研究会の顧問の薬剤師さんから勉強会があるけれど参加しないかと声がかかった。がその日が23日の為こんなことになったのです。
少し考えたけれど講師の先生が広島大学の助教授、薬草の神様みたいな方で
しかも話術が綾小路君麻呂張りの笑いがもらえる程、面白いので参加を決めた。
ちなみに私は面識がありご指導を受けている。
         そんなわけでブログは更新が出来ていませんでした。
ビオトープの勉強は小学校の先生2名の苦心談、
灰塚ダムの話は国土交通省の課長さんのウエットランドの計画と実践
東京農業大学の教授の里地里山の話やビオトープ等の話だった。
少し難しいから全てを飛ばして次に進みたいが
ビオトープとは何かだけ、あらためて紹介する。
「野生動植物生息空間」・・・ドイツ語・・やり方はドイツの物まねらしい。
日本的に言えば「昔からその場所に居る小動物、水辺の生物が帰ってこられる場所」と覚えたほうがよいと思った。
薬草勉強会の帰りダムの近くを通ったので
どんなものか探したが発見できていないが以下2枚の写真を見て欲しい。





薬草研究会は
国営備北丘陵公園のすぐ近くの七塚ケ原高原の家周辺約1.5キロ山や道路をの散策で薬草を見つける。そして薬効を確かめる。





約150名の参加、
廣島の北海道とか訳のわからない説明もあったのでそれらしき場所を探してみた。
上の2枚の写真がそうである。
参加者のほとんどが少なくても私より年上と感じた。
しかし良く薬草のことを知っていた。
次回から数回にわたりその植物と薬効を紹介さしていただく予定。

今日のお別れは
美白について実践を勧めてみたい。
ヘチマ
このヘチマ水については昨年採取して使ったが効果があったのか
お礼の言葉を沢山の方から頂いた。
もちろん無料で差し上げたから
お世辞、ヨイショ、無理な笑顔があったかもしれない。
そんな事はどうでも良いのである。
今が最高の時期だからヘチマ水を作ろう。
造り方は昨年の9月29日 自然を尋ねる人のブログを見て欲しい。
くどいようですが「美白」効果が間違い無く得られる事を保障します。

ヘチマの花はこんな黄色です。



参考までに
くれぐれも、切断した茎は土地のほうをビンに入れて採取するのです。



金、銀の香り

2006-09-20 22:41:06 | Weblog
 良く晴れて、気持ちの良いブルーの空
百舌が独り言なのか一生懸命何か言っている。細い声で可愛い!
 午後から、前回の夕日が沈む山の近くの中学校から
環境教育をするので御付合いして欲しいと要望がありでかけた。
いつものことであるが蛍を中心にして、
ゴミの問題、砂留と綺麗な水について意見を述べて、ホタルは環境の破壊度合いの指標になるからよく観察して欲しいと口説く話しておいた。

ホタルを見た事がないと答えた生徒がなんと80%も居た。

約1時間でお暇を貰い職員室を出ると優しい香りがした。
かなり大きな銀木犀に花が咲いている。



急いで家に帰り木犀をチエックした。
昨年の10月5日の私のブログを見て欲しいのです。
金木犀が3本、銀木犀が6本
日本のオリンピックのメダル数みたい。
それなら銅はいくつかと聞かれたら、どうも、ウスギモクセイと言うらしいが
我が家にはないのでどうにも返答が出来ない。



この木はもう80年以上我が家で花を咲かせているが今年はまだ花が見えない。



この花をつけているのは年齢50年ぐらいか。
やはり木犀は銀の香りが良いと思う。



さて金木犀は花をつけているのか探したら1本の木の1房だけ蕾が見えた。



金木犀が咲くと我が地ではマツタケが顔を出すと昔の人は言っていた。
この房は少しあわてんぼうみたいだから指標にはならだろう。

木犀の話は終わり、
畑のオジギソウをからかってみたのでもう少し御付合いください。







沢山花が咲いている。
悪戯心から葉に触ってみると、すぐにお辞儀をするようにしおれた。
しばらくしたら何も無かったように元に戻っていた。
びっくりしたなー、もー、今日は2度目だ!




自然が暴れる前に

2006-09-18 21:30:06 | Weblog
 13号台風の被害はありませんでした。
お見舞いありがとうございました。
廣島市の北部は台風が来る前に前線が刺激されて、大雨で被害がでた。
翌日、台風の暴風圏内に入ると最大風速37メートルも吹き大木が折れた。
しかし当方は廣島から100キロメートル離れている、
たかが100キロ、されど100キロで
100キロ違うと大雨、暴風に対し、こちらは雨も少ないし、風も少し強い程度と、こんなに違うのです。

今回の台風は強い台風で925hPaとか、自然は凶暴化して、温暖化に対して対応している感がある。

 自然が大暴れする前に自分達ができる小さな環境改善に取組んでいる人たちがいるので紹介したい。(温暖化に直接貢献はしていませんが気持ちを買いたいです)

こんな美しい自然が輝いている。






上は少し前の夕日、松、今年2月のホタルの幼虫の写真です


その自然を汚す悪人がいる。知らず知らずに自然を壊しているとは知らずに。







どれも不法投棄だ。洗濯機は処分に金が要るから捨てるのは理解できるが。
他のごみはわざわざ数キロもしくは8キロ
(依然捨てた人のゴミに中に住所があつたと聞いている)も
車で捨てに来ないでも近くの公設ゴミ置き場へ持参すればよいのに!
椅子と簡易テーブルは納得できない。


しかしまだ自然を守ると言う人たちがいた。







見てみて、
雨の中でも輝いている、君達が居て、そして僕が居る。

表題にある茸は傘径200mm、食べられるような気がするのだが持ち帰りはやめた。
もうすぐマツタケの季節が来る。

老人と草刈

2006-09-16 18:38:33 | Weblog
 今年もお年寄りの日が近くなってきた。
後、10年もすると国民の1/4は65歳以上になるニュースも聞いた。
数年廃止になっていた敬老会が復活したので会場作りのお手伝いに行き、
そして、11月5日のフェステバルにホタルの展示がしてもらえそうでその打ち合わせもした。
14日の事、私達の森林組合が管理している四季の森の草刈を行った。
集まった十数人はほとんどその年を越えているような気がする。
2人を除いて!
まだ若い私は、森林組合を代表して草刈、範囲指示、検査、結果確認撮影と忙しい。
多少指示の地図より大きく草刈して、前回見てもらった八丈岩へ行く道を整備しておいた。
ハイキングをする人の喜ぶ、顔が見たくて!

作業をした人がこれを聞いたら怒るだろうから内緒に!



草刈現場を見て欲しい。
皆若く見えるし、良く働く。日本人の鏡であった人たちである。







写真は淀が池の風景でホタルが飛ぶ川の源流から2番目の池、
人口4万の町の中心から6kmほどの山の中にあり全て車でいける。



四季の森はその池の周囲にある。今日はその森の中で見つけたものを紹介していく。 



思わず口ずさむ
「俺は川原の枯れススキ、同じお前も・・・」
ああー、又年を取るのか。
なおも八丈岩へ向けて歩くと梅もどきの実がもう赤い。
台風がきている空模様青くない。赤鬼、青鬼の駄洒落も難しくなった。



前に紹介した鬼のいる道までの道の事情や
途中に生えていたオオバコの薬効など準備したが今日はこれで失礼します。



なぜ 今頃ホタル

2006-09-13 22:27:17 | Weblog
 「ホタルの宿は川端柳・・」 昔懐かしい童謡です。
ホタルの勉強を重ねていくと奥が深くて迷う事が多い。
そんな時は現状に帰って再検討をする。
何故柳なのか、ホタルの天敵は蜘蛛ですが、
柳の木は少しの風でも枝が動くから蜘蛛が巣をはらない。
もし間違っていたら動揺が起こるから先に進む。
 私達がお願いしたコンサルタントの兵庫県立大学の教授殿によれば
ホタルの生息は水温、水質が重要な要件になるとご指導を受けた。
よって、堂々川の源流から生息地までを調べた。
その結果すばらしい自然を発見できたので紹介する。
源流の最先端はゴルフ場の中の山だった。



ゴルフ場を通って水は池に入る。
水はゴルフ場だけではなく池のそばの山からも流れる。
今日はこのため池の自然を見ていただきたい。
この池はゴルフの球を打つ練習場なのである。なのに複数の鳥達が!



鳥達の楽園みたい。







川ウやカイツブリ、ゴイサギみたいな鳥、彼ら以外にかわせみ2匹、ホトトギス
と沢山見られた。
短時間だから証拠がないのが残念。
次は水温調査をした場所の風景を見てください。
ただ眺めるだけです。水温を計測してくださいとは言いません。





今日のレポートはこれで終わりですが
前々回の柿について柿の品種を教えます。
「キネり」と言う品種で今時分は食べられるが、もう少ししたらまた渋くなる。
10月20日を過ぎると柿の中でも最高の部類の甘さが出てくる柿です。

御領山の鬼伝説

2006-09-11 15:56:53 | Weblog
 11月5日堂々公園でウッドフェスバルが行われる。
お好み焼き直径3メートル千人分を
焼き上げて食べるイベントも行われるので期待して欲しい。
昨年は別の場所で実施した。
1昨年は堂々公園で主催者発表1万人の参加があったから、
今年はホタルが飛ぶ川で、少しは堂々川が知られてきているのでまだ多くなりそう。
ここではゴンと八の鬼コンビが活躍してくれるはずです。
 前に鬼伝説を説明すると約束しているのでここで紹介します。
先ず看板を見て頂きたい(井原線 御領駅前に立っている。クリックで井原線HP )
御領山の鬼伝説の始まりです。



昔々、穴の海と呼ばれたその昔、御領山には赤鬼の八が、権現山には青鬼のゴンが住んで居った。
赤鬼と青鬼はあるとき山の上から大声で話をするのではなく、高屋川の堤防近くで親しく懇談しようという事になった。
お互いそばに近寄って、収穫したばかりのそばをサカナに1杯飲みながら話すと話は弾んだ。


1週間前に植えたそば


しかし、自分の住んでいる山の高さになると自慢しあい結論がでなくなった。
八は八丈岩のある御領山が高いと言い、ゴンは権現山が高いと言いお互い譲らず喧嘩になった。


御領山

権現山


鬼たちはそれぞれ自分の山に帰り、八は自分の所にある栗の木を権現山に投げつけた。
ゴンは自分の山にある石を御領山へ投げつけた。







かなり長い間戦ったあと鬼たちは疲れて休戦した。
それから年月を経て鬼たちが死んだ後、権現山は栗の木が一杯生えて栗の実が沢山取れた。
御領山は石が沢山あり、今も八丈岩には鬼の足跡がついている。
山の高さは御領山が石の分だけ高くなっており、権現山を望むと瀬戸内海の燧灘が見える。
こんなお話が今も語り継がれ、神辺のイベントとしても盛り上がっている。

しかしこの話には尾ひれがついており、
私の小さい頃は栗の木ではなく、のいばらの木を投げつけたと聞いている。
どこかで誰かが脚色したのだ。
今日の話に私がそばを追加し駄洒落で笑ってもらうように。


ノイバラ




桐一葉

2006-09-08 18:29:55 | Weblog
 小泉首相家の家紋は知らないがこんな川柳がある。
「桐一葉 落ちて天下の 秋を知る」
豊臣家の終焉を言っているが日本の政治界でも自民党総裁候補が
今日から選挙戦を開始した。首相が5年強頑張っていただいたことには感謝する。

戦国時代から関が原の合戦、夏の陣など、天下取りをした人のたとえである。
     鳴かぬなら殺してしまえホトトギス   信長
          鳴してしまえホトトギス     秀吉
          鳴くまで待とうホトトギス    家康

この3つ歌をじっと眺めると3人の生きた年、つまりどれだけ長生きをしたかが見えるのである。
長生きだけで天下は取れないだろうが長生きはよいことだ。
敬老の日も近い。
よって今日は少しでも健康に貢献できる、我が家で最近目立つ薬草木を紹介さしていただく。
健康食品のカレーライスよく使われている食材
ウイキョウ(フェンネル) 、ウコン、 ナツメ、 唐辛子 









薬効は後日時間があるとき勉強したい。
以下は木になっている果実の紹介である。(カリンが果実か?議論はなしです)







柿はもう食べても渋みはほとんどない。
この柿の名前は次回にします。
私が1つ試食しただけなのに今夜誰かが黙って持って行き、
明日ほとんどなくなっていたらかわいそうでしょう!
ユズはすでに香り抜群でビタミンCたっぷり。
カリンはまだ香りがないから黄色くなるまで待つしかない。
 
 
     

縄張り

2006-09-06 10:36:26 | Weblog
 「チュン、チュン、キリリリリー」
まだ長くはないけれど百舌が一鳴きして秋がきたことを教えてくれる。
遠くでも同じように鳴く声が聞こえている。
一雨来そうな空模様でも、自分の縄張りを誇示しているのだろう。
この百舌がいまのところ我が家屋周辺のボスだと思える。



真っ黒だった西の雲模様が明るくなったので、森林組合の仕事を思い出し
管理している山へ出かけ、打ち合わせをした。
すぐ近くに伐採したばかりの年輪を数えると80を越えたので途中でやめた
推定100年を越える肥え松があったので撮影した。




かなり晴れてきたので、1km東にある八条岩まで足を延ばす事にした。
最近神辺観光協会の理事になったので少しでも勉強をするために
車で5分、そして歩いて8分、標高130m強の高さの岩山に登った。




前にも紹介したが赤鬼、青鬼が活躍した御伽草子物語の発祥地だ。
近くこの権と八話のイベントがあるからその時詳しくは載せる予定だ。
この入り口を通り目的地へ急ぐ。
大石が沢山ある中を進むと八丈岩をがある。







中の写真が八丈岩で畳が8枚敷けるという。
下は鬼の足跡がはっきり見える。こんな所にも物語の元がある。

さて、本題はこの大きな石に2つの名前があることだ。
先ずその証拠を見ていただく。



右の石柱に刻まれている文字は御領八丈岩とあり、
石柱と石柱の中央の案内は御領大石と書いてある。
何でだろう!
この石(上中の写真)を良く見てもらうと、石の上に登る鉄のはしごがある。
このはしごの設置部分はA地区の境界内、石はB地区にある。
何時の時代かA、B地区が諍いをして一方が名前が使えなくなったので、
仕方がないから上り口のある地区が別名をつけたようだ。
そして、自分の地区にある登山口の真ん中に案内をおいたらしい。
こんな所にも縄張り争いが起きていた。(百舌と似たような縄張りが!)
ちなみにこのはしごは台風の倒木で捻じ曲げられていた。
誰が直すのだろう。(新米理事さん貴方ならどうする!)



石の上からははるかかなたに海が見えて、
部外者にとっては心を癒やしてくれる名勝地なのに人の心は恐ろしいものだ。