自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

雲の色

2008-02-29 21:05:50 | Weblog
 日陰の銀モクセイが白い花をつけている。
年に数回花をつける種で今年1番花である。香りはきけない。



去年から蟷螂の雪・寒さ予報や年間平均気温は極端に前年と変わらないから冬が寒いと予測した。
少なくても気象庁よりは当たっていた。
まったくの通説を参考に無責任の予報であった。
少なくても予測するのだから科学的根拠を子守唄代わりに学んでおこうと夜夜、本を読んでいる。
その本の中に「雲」はグレーが基調だが赤や青や黄色があると書いてあった。
そんなわけで最近5日間の夕焼け雲を観察した。(雨の日は除く)











この雲はすべて夕焼け雲である。
夕焼け雲はオレンジ系が主流だが時として紫色もある。
珍しい色が現れたらまたアップする。

今日はついている。
ホタルの川で以前から鳥の飛翔を狙っていた。
何時ものように遊びに来た鳥が飛んでくれた。


飛びますよ。カメラを構えて!

このポーズ結構きついのよ

目標点に着地

やれば撮れるでしょ。




廉塾 管茶山

2008-02-27 12:19:42 | Weblog
 江戸時代飢饉が何回も起きているが
天明の飢饉もその一つに数えられる。
その頃すでに管茶山先生が塾を経営し、
「日本外史」の著者でもある頼山陽先生が塾頭として活躍している。
現在神辺には管茶山顕彰会が
会報の発行3月1日付けで18号やポエム絵画展は15回目が開催され
出品は福山市、府中市の小中高から3376点もある。
その会の会報に茶山先生の漢詩「蛍七首」の一つが解説してある。



神辺でホタルと名がつけば少しだけ名前が知られた堂々川にも問い合わせが来る。
その会報に「黄色い光に魅せられて」という題のエッセイが載っている。
書き出しとお終いを下記に少しだけ載せてみる。
「山端に沈む太陽と夕焼けが綺麗と思うような年代になった。その夕日が沈んで一時間ほどすると暗くなる。・・・中略・・・管茶山先生が江戸の昔眺めたであろうホタルが飛んだのである。そこには黄色い光に魅せられた人たちがいた」

すでに何回も紹介しているが「国の史跡廉塾」の風景である。









ここの中を流れる川に江戸の昔はたくさんのホタルが飛んでいた。
この廉塾の川に昨年の6月、地区の人たちが努力してホタルをとばしたのである。





川の流れを見てもらえばホタルの住む環境は整っている。
やや汚れている気もするが水はOK、
川の中には藻が生えており餌のカワニナも放流され生きている。
岸にはホタルの幼虫がもぐれる土もある。
昨年飛んだから今年はどうかと雨に中、川に入ってみた。
ホタルの隠れる石等がなくなっている。
少し気がかりにはなったが昼間に幼虫を見つけるのは難しいから
期待だけ残して岸に上がった。

この廉塾表はボランティアの方の努力で綺麗であるが!
世の中には表があれば裏がある。
いつかばれることだからここで紹介する。
すぐの裏手は高屋川。



この裏からの風景を汚いと見るか歴史の重みが残っていると見るか
人それぞれだと思う。



政治を裏から見るとここと同じだと見るのは私だけだろうか。

春のホタル川

2008-02-24 10:41:26 | Weblog
 政治、経済、社会面、新聞記事はどの分野も忙しいそう。
それにも負けずに、お天気・自然のほうも忙しい。
23日 お昼のホタル川の気温が12度、水温12度
24日 10時の気温は2度水温8度、その上白く雪化粧をしている。





春1番の風みたいな強風が川面にさざなみをたてている。



23日のホタル川の中を見てみると


子供の頃は「どんこ」と呼んでいた

じっと我慢の「かえる」

きれいな水を証明する「水生昆虫」達

芸術写真作品「ヘビトンボの幼虫」


川の中でかえるの声が聞こえた。
水の流れが休んでいる川岸を見るとかえるの卵があった。
その中におたまじゃくしの姿も見える。(注中央部)
もう春なんですが!



ホタルの幼虫はどこに


コオニヤンマの幼虫

餌の「カワニナ」


そして彼らと一緒にホタルの幼虫がいた。



堂々川現存規模3番目の5番砂留の雪化粧



寒かった。
でも、散歩していた父娘の「おはようございます」の挨拶は
もう春のように暖かかった。いやな局面を忘れて春を感じた。


三寒四温

2008-02-21 21:46:27 | Weblog
 もう春ですよ。
声はすれどもひばりは見えぬ。


移動性高気圧が張り出して
空の雲も春めいている


川の水は温んで
ヌートリアの泳ぐ距離は長い


2月10日の「知とっるふくやま」の試験合格発表があった。
613人受験、504人合格、合格率82.2% 平均点82点
合格最低年齢は11歳
そして自然こと我輩の成果は○。100問中13間違っていた。
前にも述べたようにこの試験問題の中の1つには
「江戸時代に渓流砂防工事が実施され国内最大級の砂留がある福山市神辺町の川の名前は何か」
堂々川、砂川、高屋川、小田川の4つから選ぶ

その堂々川の最大の砂留、石崖から木やススキが生えて崩れているところも見える。
広島県?文化庁?それとも福山市。砂留のモニュメントには文化庁と入っている。
どこも予算が無いようで草茫々、この草木を切るのも税金でやるのであろうが。
ホタルと砂留を守るというテーマで活動している同好会が先日から少しづつ草木を刈っている。
税金でするであろう作業をしているのだから税金を負けてくれる制度はないのかな。





斜面の笹を刈るのだから想像以上にきつい。
しかし世の中は見捨てたものではない。
多分ルリビタキだと思うが綺麗な鳥が目の前で遊んでくれた。


正面から

横を向いて

後ろを向いて


多分笹を刈るから餌がたくさん出るのだろう
10分以上経っても近くでチャチャといっている。
仕事の目標もあるから草刈機を動かしたがまだ近くにいる。
最後に
先日遺跡調査のレポートを載せたがその結末は


1763年に発生した土石流の石の残骸
発掘調査のときでた石は残すようだ

2月15日に埋めもどされ
その翌朝何事も無かったように鶸が散歩している


明日で暖かい日が4日目だからそろそろ寒い日が来る。
異常気象といわれていても自然は春を呼ぶ準備をしているのがよくわかる。
昔から三寒四温という言葉があるから。

ばら

2008-02-18 17:17:16 | Weblog
福山市は市と市民の協働によるばらのまちづくりを推進し
「100万本のばらのまち福山」を目指している。
ばらの文字をばらバラに使わないように「ばら」と決めているのはさすがだ。

気の早い仲間はもう春ですと花を咲かせ始めた。
スズメはどもりながら「チ、チ、チ、違いない春だ」と鳴いている。
今日も雪花が散っていたよと言うちゅんとしてしまった。



次は何をして遊ぼうかと探していたらばらの接木の講習があったので参加した。



ばらの接木の基本は







難しいけれど講師の説明どうりにすると完成する。
台木は野ばら、穂木はいろいろな品種がそろえてあったがアンネのばらにした。




形成層を合わせてテープで強く締め付ける。


出来上がったら蝋の中に入れて空気を遮断するようだ。



ポットに赤玉土を入れて植えつける。







完成したら暖かい部屋などにポリ袋をかぶせて活着を待つ。
暖かいほうが早く大きくなり、路地や大きな鉢に植え替えて
5月には1番目の花が咲くそうだ。
でもここで花を咲かせてはいけない。我慢が要るのだ。
根が成長しないからひ弱な木になると説明された。
参考までにばらの手引きはNHKが発行している@1300の本がよいそうだ。
ここでもよせばよいのにまた同好会を作るお手伝いを始めた。
今申請書を書いている。




からすと鳥達

2008-02-15 21:25:00 | Weblog
 江戸時代の事である。
以前紹介した管茶山先生が
福山藩城主安部正精に1809年に差し出した地誌「福山志料」



この本の中には、今はないが江戸時代前半までは存在していたというカラス岩が説明してある。多分現在の堂々公園のどこかに埋もれて存在すると思う。
その岩は「柱ノ如ク高2丈アマリ人ノボルコト不能故毎年烏巣ヲ・・・50年前探シタガワカラズ・・」とある。

古い話はここまでで氷川君の歌では
「まわし合羽も3年カラス、意地の縞目もほつれがち・・」と歌われる。


3年空巣 最近親鳥が修復開始

1年空巣 最近カラスがよく飛んでくる

カラスではない鳥の巣 
葉x葉が64枚落ちてからしばらく経っている。
見た目にも巣はほつれている。


鳥の世界も時代が過ぎた。
歌は世につれ、世は歌をつれ、家のジイチャン犬を連れ、
散歩がてらの鳥フォト日記、少し眺めて笑ってください。


百舌鳥の夫婦はあっち向いてホイ

ジョウビタキいくらほえても体がちさい

ヒヨドリが来たら逃げるが勝ちさ

隙を狙ってシメシメとシメが訪れた。(修正名前が違っていました)

アオジの人は遠くで偵察、でも腹は減る


少し離れた高屋川では水鳥達がいる。


鴨は群れて頭を隠して右回りをしている


格好をつけた青さぎ



夕方になると鷺たちと一緒になって
川の中州でしょんぼり頭をたれる。




青鷺1羽だけ「尾も白くない」が
後の鷺17羽はすべておもしろい。
ふ、ふ、ふ
二番煎じは笑えない。


知っとるふくやま?

2008-02-12 11:00:12 | Weblog
 福山
のぞみが止る駅がありながら知名度は低い備後の中心政令中核市
鉄(JFE・鞆の伸鉄) 琴 下駄 くわい 保命酒などが特産品
市の花はばらで市の市章はコウモリ
人口46万 大阪まで236km 廣島まで107kmである。
商工会議所や観光協会、福山市などが知名度を上げるために「豊かなふるさとの再発見」を希望して知つとる?ふくやまの検定試験が実施された。
受験者は小学生から老人大学生まで600人を超えている。


検定試験公式テキスト


何にでも食いつくカラスみたいにこの試験にも飛びついたのであるが。



はじめての試み第1回は3級のみである。


3級の試験問題  


試験場所3ケ所の一つと試験風景 90分 100問





どんな問題が出たか気になる方のために事例を少々
1月6日から5日間中国新聞に例題が出ていた。
それに習った問題だった。
福山の観光はやはり鞆なのか。設問が多いように思った。
試験が終わって遠くから鞆を眺めてみた。


鞆の町を北東からみる

坂本竜馬の率いる海援隊のいろは丸は鞆沖で沈没した


そして母なる川芦田川の設問も



我が堂々川も日本最大規模の砂留の設問があった。



試験当日約40人が砂留とホタルを守る清掃活動をされたが参加できなかった。
そのため、どうしても合格しないといけないが問題は難しかった。
備後弁で「はしる」というのはどのような意味かと言う問題もあり考えさせられた。
答えを出すために頭の中を設問が走る「はしる」ではなく傷口が「しみる」という意味が正解である。
今レポートしているが今回の問題は心にしみている。
次回あれば、年寄りの冷や水にならない程度でまたがんばりたい。


風流

2008-02-09 23:28:20 | Weblog
 寒いけれど、梅の花がほころんで見る景色は綺麗になってきた。
福山市の天然記念物のアベマキのある山荘で




手前が梅 奥の高いのがアベマキ


そばを収穫してかなり時間がかかったが蕎麦打ち認定3段の先生をお迎えして
収穫祭を行った。
メンバーも豪華なら準備された食材もうめーものばかりであった。
牡蠣の調達に出るもの






風流から外れたかな!


我がホタルの里を荒らした憎き昨年の干支の肉を持参する人
神辺名物になりつつある本陣コロッケ冬季限定品を頼む人



二八そば。
そばの外皮まで挽きこんであるから少しこげ茶色だが美味しい。
参加の皆さん、昭和20年ごろまでの生まれが多いから
食べる量は少なくなっている。
が今日ばかりは食が進むようだ。
ふ・ふ・風流。
話が弾めばホタルの話もでる。
我がお得意の名調子、窓の外からは3km先の堂々川が見える。



昨日の川の様子は



鳥が見守る川の中では
ホタルの幼虫。岩の下にいたが岩が動いた。
瞬間的に丸くなっったがすぐ動き始めた。






カワニナもたくさんいる

話す口調は名調子でもホタルの姿はグロテスク。風流ではなかった。
口直しに風流を探したらピンクかかった太陽が電線の上で遊んでいた。





期待はずれ

2008-02-06 21:29:16 | Weblog
 キウイフルーツをここまで食い荒らす悪い奴
Q&A キウイフルーツは中国からニュージーランドに渡り、
変身して1960年代に日本に入ってきたビタミンCがレモンの3倍、
最近ではがん予防の効果を期待して人気のでた、
マタタビ・サルナシの仲間の果実。



よだれまで出して! 可愛い顔してわりとやるもんだね。



その場所から10mはなれた場所では3日目の今日も遺跡発掘調査は続く。





中世の地層から出てきた須恵器。
大きなものではない。チュウセイ、ちゅうせい。



焼土がでてきた。どうも国分寺は焼失したようだ。
それを再建するために穴を掘り焼けたものを埋め込んだのか、赤い焼土以外に瓦礫がたくさんでてくる。
童話の花咲か爺さんの例をとれば、チャン「ゲン」を無理やり鳴かせてここ掘れワンワンと言わせたから瓦礫ばかりなのか?
いや違う、宝くじの1億円だってそう簡単には当たらないのだ。
掘ればざくざくなら視客をやめてスコップを持ってくる。





このあたりの底地層が奈良時代のようだ。





メジャーで測定されていたが約3.2m掘り下げてあった。





今後どのような計画かわからない。
おそらく、この時代まで遡ることはないみたいだ。




3回に渡った視客レポートはこのくらいでひとまず中締めとする。

国分寺前を掘る

2008-02-04 11:55:40 | Weblog
 ジトジトピッチャン、ジトピッチャン
2日目の朝、花たちの氷の襟巻きやあたり一面の冷たい雪が解け始めた。


蝋梅もろうばいするほど寒かろう

沈丁花もじんじんするほど寒かろう

入試滑り止め祈願所の神社の参道

国分寺仁王門から水の玉が


「ゲン」チャンの(爺)チャンの仕事は視客だそうだ。



遺跡調査も2日目に入ると本格的になってきた。
1673年備後地方の推定時間雨量105mmで各地に発生した大洪水はこの地でも起こり大原池が決壊し、土石流が発生した。
その証拠が穴にある大きな石や1.5mも堆積した真砂土の層である。


重機で掘るが大石は手に負えない。水の力はすごい!
掘り出した真砂土や粘土類が山に積み上げられた



下部籠と籠の間に鉄製のものがみえる

見難いが下部の籠の側に約60cmの鉄製の棒みたいなものが見える


江戸時代の層から前に遡り室町、南北朝時代へ掘り進んでいく。
瓦などが多くなってくる。



調査は寒くても下へ下へと掘り進んでいく。



堀進んでいくと側壁には各年代を示す層がわかるようになる。
あっ「そう」で見逃すことが出来ない重要な指標である。
次回は中世から奈良時代が紹介できると思う。