自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

ホタルの観光地に

2021-06-23 17:22:00 | Weblog
もう夏!
ナツアカネが飛び始めた。


赤の綺麗なトンボ


5月20日前から光りはじめたホタルは6月22日もまだ光っている。
今年はホタルを飛ばす目的で2006年に立ち上げた堂々川ホタル同好会が頑張って
ついに福山市で1番光った場になった。
昨年まで沢山光った場所に追加してもう1ヵ所飛んだ。


昨年までの5番砂留川原

今年新たな光を見せた1番砂留東


因みに堂々中流域1.3㎞のどの場所でも多い、少ないは別にして見られた。
この川には2006年8月に砂留(福山藩では江戸時代に作られた砂防堰堤を砂留という)が
国の登録有形文化財に登録されている。登録文化財が造る川原でこれだけのホタルが光る話を
聞いたことがない。つまり日本一のホタルである。
会員は自分からは言えないので


アオサギに代弁してもらった。
しかし胸を借りたけど絵にはならない


会員の一人が新聞にホタルの記事が載ると必ず確認に行き報告してくれる。
此処でもあそこでも堂々川が勝ったと!


ゲンジボタルの雌

ヘイケボタルの雄


今年も新型コロナの影響もあり会員は案内、説明は自粛で表には出ないように通達されている。
しかし、金・土・日の家族連れのお客様は多い。
6月5日あまりにも車が多く上り方面駐車で片側通行、いら立った誰かが110番通報
パトカーが来て責任者はいないかと拡声器で呼ぶ。
仕方がないからのこのこ顔を出したら職務質問
「あのう!駐停車禁止の看板はでていませんが!」と口に出かかったがやめて
素直に警官の言い分を聞いた。ホタルが沢山飛んでいるから野暮はなし。誰か評価してくれません?


ほとんどが子供連れ
ホタルが勝手に止まった物を
離せとも影法師故に言えない。彼ら彼女たちには良い思い出作りになったはず


夜の環境観察中


蛾がやって来て手にとまる。

ゲンジボタルの雌は川岸の苔に卵を産む(源氏は約600個・平家は約100個と言われている)


又堂々川には貴重な生き物も沢山の種類がいる。
最近名前が判明したものに


イボタガの幼虫

スゲドクガ(毒はないそうです)


この様な珍しいものや準絶滅危惧種のアカハライモリ・カヤネズミや
絶滅危惧Ⅱ類のセトウチサンショウウオも生息している。
これらは福山大学の生命工学部の先生や学生さんと提携して調査している。
そして6月20日には


広島県環境保健協会度の支援で看板を建てた。
90cmx1800cmだから結構大きい


看板を建てた場所は堂々川中流域の入り口にあたる。
もともとこの場は寂しく福山市でも目立つ観光地の入り口にしては
冴えないのでここに彼岸花を植えることにした。


上流には広島県でもトップレベルの22万本、花色26色が昨年咲いている。




ナツヅイセンをはじめとしてサフランモドキ等を植えた。


苦節15年ボランティアの団体が
「ホタルと花と砂留と」の活動テーマで観光地に作り上げたのである。
アオサギ君が胸を張るのはわかるが会員がもう少し前に出て欲しい。