昭和38年11月23日の朝10時頃、新丸子のアパートを出て、次の多摩川園で目蒲線に乗り換え、下丸子にある河川敷野球場に向かった。月に1,2度しかない他社との試合は愉しみだった。休日だから電車内は空いていた。そして、大袈裟に言えば、乗客のすべてが新聞を読んでいた。新聞の種類は当然に違うが、誰もが同じ記事を読み、同じ写真に見入っていた。写真は、オーポウンカーに乗ったケネディ大統領とジャクリーン夫人のもので、大統領は、その前日(1日半前)にテキサス州ダラスで凶弾に斃れた。 なんとなく車内がしーんとしていたのを思い出す。 ケネディ暗殺から、今日で49年か。 水曜日(21日)に家人が日帰りバス旅行に行ってきた。この日は、たぶん、今秋№1の行楽日よりではなかったか。 最近は晴れ女と言うらしいが(昔は、照姫)、家人は旅行日の天気に恵まれることが多い。 南足柄のアサヒビール工場見学がツアーに組み込まれていて、その話がおもしろく、ビール工場にもテイスターというのか利き酒係がいて、日本酒と違って喉越しのチェックが要るから、午前と午後、大瓶1本分のビールを呑むそうだ。そのフレッシュビールの缶を家人が持ち帰ったが、私はすっかり、スパークリングものが呑めなくなっている。 明後日に行われる競馬ジャパンカップは、出馬表を見ただけで、これだけの豪華メンバーが揃うのは、後にも先にもないのではないかと思える値打ちモノだ。 よくいう、どこからでも買える混戦だから、買い方は馬連で10点あたりとなろうが、明日からの予想も時間がかかる。また、明日は妹の誕生日だから、11・2・4の馬券を買って、ジャパンカップのハズミにしたい。 今宵の水割りのツマミは、小アジのフライで、これがなかなかの美味。大根の昆布ダシ煮も旨く、冬が来たなぁと思う。
娘は、2ケタの掛け算を頭の中で転がすのが好きだと言う。 すなわち、頭の体操であって、たとえば友人の携帯電話の番号が6742だとすると、すぐに67×42の計算が頭の中で回り始めるらしい。 その計算法は独自のものだそうで、私や家人(私より数学は上)に説明しても、とても(理解するのは)ムリだと言う。 松本清張の作品に、数字マニアの女性を描いたものがあったのを思い出す。車のナンバーの多くは4ケタであるが、実際には2ケタ数字が2つある形になっている。 私が通っている病院の駐車場で、よく2525ナンバーをみかけるが、これは当然に、医師か看護婦さんか職員の所有だろう。でも、2525(ニコニコ)はいい番号だ~というように、数字というものは、なんとなく気になるもので、道路で先行する車が1214だったりすると、赤穂浪士の討ち入りだと想ったりする。 競馬の電話投票は、1を01とするので2ケタ数字の世界だ(11レースの馬連の5-7を5枚買うとすれば、1140507005のボタンを押すことになり、肝腎なのが、0507だから、頭の中は2ケタが主役になる。 サラリーマン時代、会社に野球部ができて、ユニフォームの背番号は自由選択だった。 運動具店が注文をとりにくる日、私は肥っていて背中が広いので、2ケタで30以上のナンバーを考えていたが、途中で面倒になって、昼休みにちょうど居合わせていた3人の女子社員に選んでもらったのが、39だった。 背番号39の私は、チームの不動の4番打者になり本塁打王になった。