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同病

2012-05-30 23:55:29 | 日記
脳梗塞には2ツの型があって、1ツは何らかの血液が脳に飛んで発症する場合、もう1ツが累積型というか高血圧・高コレステロール、喫煙、脱水…あれこれの悪習慣の積み重ねから起こるケースだ。 小渕恵三さんは前者の典型であり、長嶋茂雄さんはプロ野球の春のキヤンプめぐり(沖縄の気温20度、東京へ帰れば5度といった生活)と、サウナ好きなのに、ビール(水分)はあまりとらないことが原因とされている。 私も後者で、特に血圧・コレステロールはかなりヤバい数値だった。 胸部大動脈瘤は即死が多く、河野一郎さん、藤田まことさんがそうだった。 石原裕次郎さんは成功率3%の手術が成功した(癌は、そのとき発見された)。 私の場合も(いろいろな説明を聞くと)死ななかったのが不思議と言える。 脊柱管狭窄の患者は全国で240万人いるそうで、この病気、最初は100メートル歩くと腰が痛くなり、そこで一休みすると回復し、また100メートル歩くと~という状態だが、私も7年前あたりはそうだった。たぶん、240万人のうちの半分ほどは、まだそのぐらいの症状なのではないだろうか。歩行が困難になったら、手術を勧めるという解説書もあるが、私にぜひオペを受けるようにと言うドクター(整形外科医だけでなく)は一人もいないから、年齢のこともあるのだろう。同病の人に会うのは、病院の待合室だけだが、みなさん手術を怖がっているようだ(失敗すると下半身不随になる)。  同病相憐れむという言葉があるが、その悩みは百人百様、万人万様であるだろう。そして、人それぞれに何か救いを探すしかないのが病気というものなのだと思う。 いま私は水割りを呑みながら、この文を書いている。 酒をおいしく呑めるのが、私のおおいなる救いであることは言うまでもない。

手順前後

2012-05-29 22:23:35 | 日記
ここがチャンスと見て、2筋の歩を突き出してすぐに「しまった。1筋の歩の突き捨てが先だった」と気付く。 あるいはトイメンにリーチがかかったとき、安全牌の残し方を間違えたといったことが将棋にも麻雀にもあるが、その手順前後のミスが敗戦につながる率はかなり高い。 そのことは、国政の場から台所の主婦の仕事に至るまで、その時・その場につきまとう。 まずラブレター(めいたもの)から始めるのが、我々世代の男女交際の第一手順だった。それに返事が来るかどうかが、ドキドキを伴ういい時間だった。?に対して◎の答えが返ってくれば、次は映画というのがセオリーだった。たとえば隣家の女性を映画に誘うのにはレターは不要である(朝の通学時に、おはようのついでに誘えばよい)。そうすると(手紙の往復のない分)、何か軽い感じがした。手紙というものは、相手の目を見て話すのではないから、少し踏み込んだ意思表示ができる。 16歳の少年少女の間でも、いちばん楽しいのは2人だけのヒミツである。 手紙にはその匂いを漂わせることは可能だが、隣家のミヨちゃんを「今度の土曜日、映画にどう?」と誘うのは、シークレットなムードと言うべきものはなかった。 現在は、メールの時代である。 これは単なる想像でしかないが、メールアドレスの交換が第一手なのだろうか。照れくさい部分はハートマークや笑顔(あるいは涙顔)マークでボカすのだろうか。 今度、孫娘が来たら訊いてみようか。どんな時代でも、恋の手順(その前後の定石)はあると思うのだが。

気が利く

2012-05-28 23:24:43 | 日記
猛暑の日の夕方、仕事を終えて酒場に行く。席に着くと、まず冷たいおしぼりが出てくるのが普通だが、Aという店だけは違っていて、「おしぼりは、熱いのと冷たいのとどちらがよろしいでしょうか?」と客に選ばせた。酒場はエアコンで涼しくなっている。試してみていただければナルホドとなるはずだが、そういうときの熱いタオルは意外に快いもので、汗が引く感じになるものだ。 Aは、そのほかにもいろいろと気配りのあるいい店だった。もう30年以上前の話だけれど。  甲子園の高校野球。9回の裏で守るB高が1点をリードしていて、しかし2アウトで1,2塁に走者がいる。ワンヒットで同点、ロングヒットならが逆転負けの場面だ。投手が2球続けてストライクをとり、あと1球であるが、次が高めのボール。 そのときキャッチャーがタイムをとってマウンドにゆっくりと走る。むろん、投手を落ち着かせるためだが、テレビの前の私は思わず「上手い!」と呟く。このタイム(間)のとり方は見事だと思うからだ。 気が利くという言葉をきくと、私は反射的にTPOを思う。その瞬間、その場、その状況を判断して行動することが、気の利いた~ということであると思うのだ。 これまた夏の夕方、友人の家を訪れたとして、門前から玄関にかけてヒッソリと打ち水がしてあったら、それはウエルカムの演出というより、気の利いた~と真っ先に思うのではないだろうか。 「彼女は気が利くっていうか、気配りが行き届いているっていうか~」と誉められることの多い彼女は、間違いなくTPOに敏感な性格であるはずだ。

5月27日

2012-05-27 21:03:34 | 日記
我が家から、クルマなら3分ほどのところに鎌倉山の登り口があり、昨日は、そこに「みのもんた氏邸」への案内板が立っていたと、家人が言っていたが、みの氏夫人の通夜があったようで、朝のテレビではその模様が報じられていた。もとは田中絹代邸で、山の中央道路からは見えないので、家人も正確な位置は知らないそうだが、閑静なよいところであるのは確かなようだ。 20年以上も前になるが、NHKのドラマ『煙が目にしみる』を御記憶の方も多いかと思うが、その物語のモデル瀬川品司さん(川谷拓三さんが好演)がNHK杯将棋に登場。素人の私が見ても解説者のコメントも、瀬川勝勢だったが、途中で慎重になりすぎて、仕掛け遅れで逆転負け。 競馬は日本ダービー。 2強(6番と8番)の一騎打ちと見られていたが、6-8(配当3倍)は買う気にならず、スポニチ小田記者の本命ディープグリランテから馬連をバラ買いして、あとは6・8も絡めた3連複。結果は小田記者が正解で、56.8倍が的中(6・8は4着と5着)。 株がお休み状態だから稼ぎは少ないけれど、競馬だけでも・・・。   今週の興味は野田・小沢会談で、その席で首相が強い態度(小沢斬り辞さず)をとれるかどうかが見もの。 でも、最近の政治は何事も先送りが多いからなぁ。 朝の食卓に早くもブドウが出てきた。うすいワイン色で種無し、皮ごと食べられて、なかなか旨い。 今夜はアジフライあたりがいのだが、家人にその気配はない。 正午の血圧は129-73。

おにぎり

2012-05-26 21:02:21 | 日記
今日の昼食は久しぶりに「おにぎり」で、具は「おかか」。私がいちばん好きな具はわさび漬けだが、これはコンビニ店にもないそうだ。 壜詰のウニやアサリの佃煮のものも旨いが、これも市販品にはなく、家で作ってもらうしかない。年齢のせいかもしれぬが、海老天を埋め込んだ天むすなんてのは、想像しただけでも食欲が起きない。  「いま、ムスビは買うものなのか?」と社長が私に訊いた。昭和40年頃のことで、握り飯が町で売られるようになったのは、その頃からだと思う。 社長の問いは、「おにぎりは家でお母さんが作るもの」であって、それが商売になるのかという意味であり、売り出す方も最初は?の気持ちだったはずで、それは水やお茶も同じことだっただろう。 いまや、おにぎりとお茶を店で買ってピクニックに行くのはアタリマエになった。上司の家で、徹夜麻雀を打つ。 窓が明るくなってきて、柱時計が7ツの音を鳴らす。上司夫人が「一休みなさったら?」と声をかけてくださる。 食堂に用意されているのが、握り飯、味噌汁、玉子焼き、香のもの。これ以上のごちそうはない。 ストレートに「ありがとうございます」が口に出て、頭が下がる。徹マン明けの、味噌汁とおにぎりの味は、長嶋茂雄氏の名言を借りれば、巨人軍の栄光と共に(あるいは、それ以上に)永久に不滅の想い出である。