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入院生活

2020-06-27 12:37:50 | 日記
脳梗塞で入院したときは、初めは2人部屋に1人でいた。3日目に上品な感じの老人が隣のベッドに来た。自ら、「78歳です」と話し始めた。おもしろい人だった。いろいろと訊いてみると、病気の総合商社のような人物だった。「糖尿病だけはいけません」と何度も言われた。20年も前のことであって、それ以来、私は何度も入院生活を経験しているが、患者同士で喋ってヒマツブシをできたのはそのときだけだ。

病室のベッドに横になっているとk看護婦さんの歩く姿がよく目に入る。枕の高さがそうなっている。若いナース白いズボンのヒッピの部分が気になる。平面的なヒップだ。ヒップパッドというものを作ったら売れるのではないか。いや、野球選手の穿くスライディングパンツの応用品でもいいのではないかと考えたりする。

入院見舞いに最適なものは、四季を通じてアイスクリームである。これも脳梗塞のときの発見だったと思う。娘がハーゲンダッツを差し入れてくれたのだった。理由はよくわからない。病室にいると甘いもの、冷たいものが欲しくなるのはなぜなのか。もう1つがプリンで、これはプッチンプリンという品が旨い。

娘の山口瞳の本を借りて読む。15分で疲れる。眼が疲れるのではなく、本を持つ腕がシンドくなるのだ。「これ、女の人ですか?」と、作者名のところを見て看護婦さんが訊く。なるほど、瞳は一般的には女性名だろう。数人の看護婦さんに訊かれると、「おもしろいから、ぜひ読んでください」という言葉も出なくなる。

胆石手術以来、入院していない。3か月に1度の保険診断だけで済んでいる。次はコロナだろうか。コロナの死者は95%以上が75歳より上の老人だそうだ。私は75歳を9年も過ぎているから、それは、最後の入院になるのか。

将棋のこと

2020-06-27 12:30:26 | 日記
娘に、おもしろい新聞(6月22日付の産経新聞)をもらった。将棋の8大タイトルの保持者とタイトル戦の現況が載っている。現在は8つを4人で分け合っているが、渡辺明棋聖が三冠、永瀬拓也王座と豊島将之名人がそれぞれ二冠、木村一基王位が一冠という具合だ。かつては羽生善治九段が七冠を独占していたし、それ以前は大山・中原時代、大山・升田時代があった。谷川浩司・米長邦雄がいた。つまり、タイトル保持者も挑戦者も顔ぶれが決まっている印象があった。それを産経新聞は、いまは群雄割拠の時代だと評している。

6月8日の棋聖戦で挑戦者の藤井聡太七段が渡辺明棋聖に先勝した。この対局の最終盤で渡辺棋聖が16連続大手をかけた。よくは知らぬが、この連続大手は棋界の新記録ではないだろうか。私の読んだ新聞(日経とスポニチ)では、最後は藤井七段が読み切って・・・と書いているが、その辺はどうだろう。16連続の初めから、藤井君は、読みは無いと確信していただろうか。むろん、8手目、10手目となれば結果は見えたかもしれないが、1手目から藤井コンピュータは勝利の2文字を描けていたのだろうか。と、興味は尽きない。

棋士の指し盛りは30歳前後なのか。タイトルフォルダーの中で40代は木村王位だけである。七冠のすべてを失った羽生善治九段は49歳だ。大山康晴さん、升田幸三さんなどは50過ぎまで活躍していたように思うのだが。一方、藤井君はまだ17歳の高校生である。今日(23日)の決定戦に勝てば、木村王位にも挑戦できる。ますます楽しみだ。

敬語

2020-06-23 13:31:21 | 日記
タイちゃんは家人の姪の息子である。今年の4月に高校生になった。前にも少し書いたことがあるが、小さい頃から読書家である。中学生時代から、家人や娘に対して敬語を使うようになった。「うん」が「はい」になり、「そうだよ」が「そうです」になった。それがわざとらしくない。自然である。自然だからカッコいい。礼儀正しさが身についている感じになる。聞いていて、実にすがすがしい。

私が高校2年生のときに叔父が結婚した。相手は東京世田谷で個人医院を営むY家の長女K子さんで、彼女には3人の弟がいた。3人とも慶應ボーイで、長男は父を継ぐべく医学部に学んでいた。惜しむらくは、Y家の女主人はすでに他界していた。Y家では亡母も含め、すべての目上の家族をサマづけで呼んでいた。3人の弟たちは、K子さんをお姉サマと呼ぶ。もちろん父親はお父サマであり、末弟は2人の兄をお兄サマと呼ぶ。そのK子さんが我が家に嫁に来ることになって私は困った。お姉サマは恥ずかしかった。叔父はY家に倣って、お姉サマと呼ぶのを私に期待している様子だったので、私はあらかじめ断った。「お姉さんでいいでしょう?」と言った。それをそばで祖父が聞いていた。そして、口には出さなかったが、「いいさ、いいさ、だいたい町医者風情の家で、みんなをサマづけにするなんて行き過ぎだ」と顔に書いてあった。

家庭内の敬語というのは易しいようで難しい。そしておもしろい。ま、大半の家では親子兄弟姉妹は、昭和の前半を除けばタメグチだろう。そこに他人が入って来る。嫁や婿が入って来る。嫁は最初は姑に対して敬語を使うが、馴れて来ると、「お義母さん、そんなにお塩を入れたらダメよ!」になる。もちろん仲が好ければそれでいいのだけれど。

6月21日

2020-06-23 13:23:25 | 日記
プロ野球が開幕した。金曜日の阪神・巨人のナイターを途中まで(阪神が2対1でリード)観ていて眠くなった。翌日の新聞を見たら、3対2で巨人の逆転勝ち。昨日は11対1で巨人のワンサイド勝ち。今日もまた、ということで阪神はヨワい。

父の日ということで、娘からシーバスリーガルをもらう。高級洋酒を自宅の食卓で呑むと何かモッタイナイというか申し訳ないというか、そんな気分になる。その1つが氷であって、家庭用冷蔵庫の氷と水で呑むと(毎晩のジョニ黒でも)バチが当たるのではないかと思ったりするのは、昭和人間だからか。

昼食にうな丼を食べた。これもまた、娘がデパートから取り寄せたもので、さすがに旨い。家人の焼いた厚焼き玉子と合わせると、口の中で、う巻になる。食後がヒトクチようかんで、ついつい食べ過ぎた。

競馬はユニコーンステークス。昨日、東京メインで18.7倍をオサエ(念のための)馬券で的中しているので、父の日馬券7-7.8-8まで買ったが、チチもパパも来なかった。来週の宝塚記念が終わると本格的夏競馬。それにしてもJRAはコロナ騒動の中、よく、無観客開催で頑張ってくれている。これが無いと、土・日がおもしろくなくなってしまう。退屈になってしまう。

河井克行・案里両容疑者が逮捕された。週刊誌によると、克行容疑者は自分の車の運転手さんを後ろから怒鳴ったり、時には頭を叩いたりするイヤな奴らしい。不思議なのは、2人の容疑者を河井夫妻とマスコミが呼んだり書いたりすることであって、夫妻という日本語は、夫婦に対する敬語である。容疑者に敬語は不要だろう。いわんや、2人の容疑は、選挙法違反・買収であり、片方は元法務大臣でもあるのだ。今朝の血圧は123-77。

酒を買う

2020-06-21 16:21:54 | 日記
サラリーマン時代の同僚M君と電話で話していて、酒のことになった。M君は私より7つ若く、まだ仕事をしていた。内容はコンクリートの選別といったようなことで、私にはわからないが、彼は工業高校の出身だから、70歳を過ぎても何か技術的なことがわかるのだろう。1日3時間ぐらいの軽労働であるようだった。「酒を自分で買わないと」とM君が言った。その気持ちがよくわかる気がした。毎晩の酒を年金で呑むのと、自分で稼いだ金で呑むのとでは味が違うのだ。年金は家の金である。家計簿の金である。金銭に色はついていないが、女房の前でゆっくりと一升瓶を傾けるには、自分で稼いだ金がよい。それにM君はかなりの呑ん平なのだ。

我が家にはサントリー角壜の買い置きがある。1.8リットルの大壜だ。これは家人が買ってくれているもので、いわば何かの時のためのストックだ。私が毎晩呑むのはスコッチで、これはM君同様、自分の金で買う。銘柄はホワイトホースとジョニ黒だ。前から書いているように、私の酒量は雀の涙、蟻の涙である。家人に角壜を少々もらい、それに白馬を少々加える。自家ブレンドのウィスキーがグラスの中で完成する。それを炭酸水と氷で薄めて、1杯目、2杯目はジョニ黒の水割りになる。80歳を過ぎても酒は旨い。酒がおいしく呑めるのはありがたいことだと思う。家人は赤ワインを甘いジュースで割って飲んでいる。私はワインの味がわからない。1本5万円のものと千円のものとの差もわからない。もちろん家人もわからないで呑んでいる。それでいい。1時間近く経つと、家人の顔が赤くなる。私の顔も赤くなっているのだろう。