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10月30日

2016-10-30 20:22:17 | 日記
昨日新しいケアマネジャーさんが来てくれた。50台の中頃の女性で、気楽な感じなのがいい。個人で自宅でやっているそうで、35人を担当していると言う。私のように、あまりケアマネさんに用事のない人間ばかりではないだろうから、自宅で仕事をするというのは大変な気がする。

先日亡くなった平幹二朗さんは、酒に酔って入浴したそうだが、それが習慣だったのだろう。呑んでから風呂に入っていたのだろう。とすれば、相当な体力である。酒の後の入浴なんて、私には想像できない。しかも、平さんは私より2つも年上なのだ。体力があり体に自信があったのが災いしたのではないだろうか。吉永小百合さんと共演したNHK大河ドラマ『樅の木は残った』が記憶に残る。

競馬<天皇賞>は、最外枠のラブリーデーの連覇を狙ったが、見どころは4コーナーまでで、最後の直線では馬群に飲み込まれた。

次女が散髪に来てくれた。家人は次女が来ると急に口数が多くなる。来月の旅行のことで声が弾む。よいことだと思う。たった2日間でも私の面倒をみないで済むのである。のんびりできる。ノビノビとする。その日に着て行くファッションの話も楽しそうだ。ファッションのことでは、私や長女相手では張り合いのある会話ができない。私も長女もその辺のことはダメなのだ。

日本シリーズが終わった。このことについては明日書きたいと思っている。散髪を終え、風呂に入り、さて1杯目は日本酒にするべきかどうか。娘にもらった群馬の銘酒がある。2杯目はジョニ黒と決めている。今朝の血圧は144-87。

おにぎり

2016-10-29 18:13:29 | 日記
パン食が苦手で朝は味噌汁と握り飯にしてもらっていた時期がある。まだ子供が生まれる前だった。いちばん好きな具は、わさび漬だった。この、わさび漬にぎりが、現在でも売られていないのが不思議である。梅干しや削り節などより、はるかに旨いのだが。 しかし、この朝食も長続きしなかった。宿酔いが増えたからだった。宿酔いに最適なのはビールである。冷たい1杯のビールである。だが、私はサラリーマンだった。ビールを飲んで出勤というのはさすがにちょっとヤバい気がした。フツカヨイにおにぎり、は重かった。 味噌汁はどんよりと曇って見えた。

ラグビーの五郎丸歩選手が、ゴールキックするべくボールをセットしようとすると、その位置に、焼きおにぎりがあるという作りのテレビコマーシャルがある。 しかもそのおにぎりを彼がヒトクチ食べるのだ。私は以前に、五郎丸君の蹴ったボールが高々と上がり、ゴールポストの真ん中にとび、そのボールが焼きおにぎりの形に変わるといった絵が良いと書いたような気がするし、いまでもその方が恰好がつくと思っている。 どうでしょうか?ニチレイさん。


家人が時々昼食に市販のおにぎりを食べている。鮭の具が旨いそうだ。副菜に、レンジで卵を温めると目玉焼きの形になる。インスタント味噌汁に湯を注ぐ。 まさに、3分クッキングである。握り飯は1個120円であるそうだ。握り飯産業というのは、どのぐらいの規模で、どれほどの利益があるのだろうか。 もちろん、人の手で握られるのではなく、器械作業なのだろう。その企業の方々に申し上げるが、前記の、わさび漬にぎりを、ぜひ作ってみていただきたい。売れると思う。握り飯の決め手は、ちょっと醤油をつけたくなるところにあると思う。シャケもオカカもそうなのではないだろうか。 ワサビものは、いうまでもなく、そこにピッタリである。

ドクター

2016-10-29 17:53:42 | 日記
米倉涼子さん主演の『ドクターX 大門未知子』というテレビドラマがあって、時々観ている。大門医師は開業医でも病院勤務医でもなく、フリーランスという立場である。ドラマを造っているテレビ朝日の説明によると、全国に31万人いるドクターのうち約1万人がフリーランスであるそうだ。仕事は紹介業者というか、そういう人間が持って来る。収入は勤務医よりはるかに多い。つまり大門未知子は名医なのだ。凄腕である。フリーのドクターがすべてそうであるかはわからぬが、あちこちからお呼びがかかる腕のよい医師というのは、間違いなく存在すると思う。これは、私の経験からも言えることである。

SK病院へ、3カ月に一度の定期健診へ行ってきた。いつも3科(整形外科、内科、泌尿器科)をまわるのだが、整形の医師の一人が辞めていて、それに代わる新人が休んでいた。泌尿器科は家人も受診するのだが、肝腎の尿を病院のトイレでとるのを忘れたと言う。仕方がないから水を飲んで、しばらく待つことになった。私の尿は家でとったのを持って来ているので、それを半分使ったらどうか、全く同じというのが変ならば多少水割りにしてもいいのではないかと家人に提案したが、ダメなようだった。その分、余計な時間を待合室で過ごした。泌尿器科の医師も木曜日しか来ない。雑談の中から、どうやら、東京から来ている様子がうかがえる。あるいはフリーランスなのかもしれない。尿の検査はは良好だった。

内科のオッチャン先生は、私と同じく巨顔病である。巨体である。笑いながらの診療である。「先月の(大腸の)検査、大変だったけれど、よかった、よかった」と言う。「肥らないように」と言う。私は、病院食より少ないものしか食べていない。腰痛だから、運動不足である。腰部に老人らしからぬ脂肪があるようだが、入浴時に鏡で見ると、「少し太いところもある枯木」である。この巨顔で巨体のドクターはフリーランスではない。 それは雰囲気でわかる。 血液検査も甲種合格だった。

頭隠して

2016-10-27 22:05:16 | 日記
家人がまた私のための帽子を買って来た。あの形を何というのか知らないが、要するにツバのない丸鍋型である。毛糸編みだから伸縮自在であり、すなわちフリーサイズである。色は濃いグレーで赤い文字が浮かんでいて、それがアクセサリーになっている。老人帽である。


トシをとると男も女も帽子をかぶるようになる。特に男の方がそうなる。女性は毛の量によっては自然のままの場合がある。少し染料を使えば大丈夫ということもあるようだ。さらに女性にはヘアウィッグという味方がある。男性用のそれもあるようで、有名人などでも、「彼はカツラよ。バレバレ」なんて言われたりすることがある。女性の方はバレバレでもOKだ。少し口紅の色を変えるとか、セーターの柄の派手なものを着るのと同じで、要するに、オシャレの範囲内である。

私の場合は、この前、東京都知事の席を追われた舛添要一氏型の禿げ方なので、帽子で隠したくなる。この世にはカッコいい禿げもあるが、私は不格好である。家の中でリハビリを教わるときにも帽子がほしくなる。先生が若い女性であることもある。家人は「何をいまさら」と言いたそうな顔になる。

おととい、近所に住むOさん夫妻が我が家に来てくださって、ご主人と将棋を指した。O氏は私より毛髪がある。ゴルフ場で言えば、グリーン上にも芝生が少々生えている。私の方はバットの球がいかにも早足で転がりそうな具合になっている。家人からもらった帽子で対局した。O氏は完全な攻め将棋なので、中盤を我慢していればよかった。私が2連勝した。2局で2時間というのは、ソコソコ疲れる。「いやぁ、ダメですねぇ」、O氏がチョロチョロの毛髪を掻き上げながら言った。O氏は帽子をかぶって来なかった。

贅沢

2016-10-27 09:24:21 | 日記
「本当の贅沢って、お金では買えないからねぇ」と70過ぎの老人が言い、「そうです、そうです」と、2、3人の老女が頷いた。私はまだ皆さんより若かったから、黙っていた。「でも金でしか買えない贅沢も素晴らしいのがありますよね」とは言えなかった。戦時中に道路脇の電柱に「ぜいたくは敵だ」という貼り紙があって、それの「敵」の文字の上に「素」の文字を書き込んで歩いたという、作家 芹沢光治良さんのことも言わなかった。或る同人会でのことだった。みなさんの「ぜいたくに関する話」は、花鳥風月の方に向かうだろうと思っていた。

Aは腕時計に凝っていた。私は月に千円を12回払う腕時計だった。それで充分だった。この値段のことでも、かなり昔の話だとわかってもらえると思う。Aの宝物は私の5倍なのか10倍なのか知らなかったが、たしかに、見た目は豪華だった。美しかった。むろん、スイス製だろう。彼は背広とワイシャツの袖口を少し持ち上げて、宝物に視線を送るとき、実に満足したような、安心するような表情になった。ウチの会社の人間ではなかったから、Aのことはよく知らなかったが、大金持ちの息子には見えなかった。背広も上等な仕立てとは見えなかった。つまり、彼にとっての腕時計は自分の贅沢の省庁だったのだと思う。 それだけが~だったのだと思う。こういうことはAに限らない。マイカー命の男も知っている。マイハウス(自分で建てた家)オンリーの奴もいる。

贅沢とは何か、については各人各様の答えがあるはずだ。私はなんともいえない時のことを思い浮かべる。風呂からあがって、食卓に着き、ウィスキーの水割りを用意する。もし、それが夏の盛りならば、窓から涼しい風が吹いて来る。なんともいえない快さである。なんともいえない満足感がある。なんともいえない贅沢である。

これも古い話である。鎌倉芸術館で絵画展を観た。1枚の絵の前で立ち止まった。パリの街角を描いたもので、作者は佐伯祐三である。私はそこで20分ほど茫然としていた。家人たちも同行していて、義妹が私を探しに来て、背を叩くまで立ちつくしていた。あの、なんともいえないときも、ひとつの大きな贅沢だったのだろう。

以前に、今の日本での最高の贅沢は子だくさんだと書いたのを思い出した。これもまた、その通りだが、よほどの収入がないと不可能な贅沢だろう。私は、夏風と水割りあたりまでか。いや、もう秋になった。秋にも冬にも酒はある。水割りもある。熱燗もある。なんともいえないとき、はある。