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面白い言葉

2017-07-29 20:50:39 | 日記
国会議員であるA女と市議会議員であるB男がホテルで密会を愉しんだ。それが週刊誌に報道された。B男に妻子がいるので、不倫だということになる。そこまではよくある話である。週刊誌の売上はスキャンダルの暴露によって成り立っている。面白いのはその次だった。この件について、A女が記者達に囲まれながら弁解した。「Bさんに好意をもっているが、一線は越えていない」と語った。一線を越えない、は懐かしい言葉である。昭和の言葉である。そこまではまぁいい。面白いのはその次だった。なんと記者の一人が、「一線を越えていないとは、具体的にどういう意味ですか?」と訊いたのだ。私はテレビの前で笑った。大笑いした。さすがにA女はそれには返答しなかったが、この爆笑的愚問に何と答えるのが正しいのだろうか。私にはわからない。どうしてもと言われれば、「上衣は脱ぎましたが、下着は脱ぎませんでした」とでも答えるしかないだろうと思った。

高校野球放送はテレビでも解説がつく。アナウンサーと二人で放送を進行する。P高対Q高のゲームがある。9回裏で1点リードされているP高の攻撃である。打順は2番のスズキ君からである。アナウンサーが「いよいよ9回ですね」と言い、解説者が「スズキ君はとにかく塁に出ることです。そのことに集中しなければいけません。大事なのは気持ちです。どうしても1塁ベースに立つんだという気持ちです」と応じる。「Q高のタナカ投手も同じですね」の問いかけには、「そうです、そうです。タナカ君も先頭打者は絶対に打ち取るんだという気持ちで投げるべきです」、要するに解説者は、気持ちで投げたボールを気持ちで打てと言っているのである。掛け合い漫才になって来る。聞いていると面白い。タナカ君が気持ちで投げた球を、スズキ君が気温地で選んでフォアボールで1塁ベースにゆっくりと走る。気持ちで走る。この放送が前田製菓の提供ならいいと思う。あたり前田のクラッカーの広告が流れれば、ピッタリである。

2017-07-29 20:43:04 | 日記
「お義兄さん、赤ちゃんの手が・・・」とK子が言った。東京・大手町の東芝病院の新生児室の前の廊下である。赤ちゃんは私達夫婦の最初の子供だった。藤沢工場で、我が子誕生の知らせを聞いて重役の車を借りて、途中で家人の妹と待ち合わせて大井町に駆けつけた。見てみると、その部屋のベッドにいる4人の新生児のうち、我が子だけが手を開いていた。親指と人差し指で小さなV字を作っていた。他の3人の赤ちゃんはそろってゲンコツを作っていた。K子が小さく泣いた。感動の涙だった。幼い手のVの字が何かのサインのように見えた。

中学・高校の頃から、私はよく手を褒められた。私の手指は爪が細く、指も細くて長い。「きれいね」「女の手みたい」が褒め言葉だった。しかし、女のような手が女性に人気があるわけではない。女性が好む男の手は、爪が幅広で指の太い、無骨型である。武士(さむらい)の手である。しかし、私の「女みたいな」手を受け継いだ娘は喜んでいる。自分の手指に満足している。

8年前の8月24日に胸部大動脈瘤が破裂して、8時間の大手術を受けた。術後の1週間はICUにいた。一般病室に移ったのは9月1日だった。その日、ICUには6,7人の看護婦さんがいた。みなさんが「おめでとうございます」と言ってくださった。私は「ありがとうございます」を繰り返すだけである。移動ベッドに乗りながら看護婦さん全員と握手した。これほど多くの女性と続けて握手を交わすのは後にも先にもない。しかもすべてが若くて柔らかい手である。変な言い方になるが、私は、うんと得をしたような気分になった。最後は、名取裕子さんに似た美人婦長さんの手だった。甘い感じのする手だった。

夫婦

2017-07-29 20:35:35 | 日記
以前に勤めていた会社のOB・OG会のような集いがあった。20年も前の話である。その会は半年に1回の割で開かれていた。その何度目だったかに私は家人が運転する車で出席したのだが、そのとき私はいつものように後部座席の左側に座っていた。それを、会員の一人であるA子が見ていた。「亭主関白なのね」とA子が笑った。私は別に説明しなかった。「いつもの通りだ。席なんかどこでもいい。ゆっくりしたスペースがあればいいんだ」とは言わなかった。そして、次の集まりの日にA子がまたそのことを話し始めた。「あのことをみんなに話したら、それじゃぁ運転手とお客さんみたいじゃないって笑ってたわ」と言った。みんなとは、自分の家族とか友人達であるだろう。私はナルホドと思った。このことを逆にした図を考えてみた。つまり、夫が前でハンドルを握り、妻が後ろで脚を組んで、悠然と構えている図である。それはたしかに、運転手と客になる。

S男とK子も前記の会のメンバーである。二人は社内結婚している。S男は75歳になる現在でも自営の工場をやっている。中元・歳暮の季節になると、ウチの娘が勤めているデパートに(もちろん夫婦で)やって来て、たぶん、親会社の何人かに贈るのであろう品々を選んでいる。娘が少し便宜を図るらしく、お礼に、私宛に洋酒を送って来る。娘のいるデパートは、それだけ売上が増えるのだから礼は要らない。だから、私も二人に何かを送る。そういうことで、S男K子夫婦とは長い付き合いが続いている。好い関係である。夏と冬にそういう嬉しいことがある。二人はもちろん車に並んで乗るだろう。S男が運転席、K子は助手席である。そのうち、二人乗りの車でも買うのではないか。彼ら夫婦には、二人乗りマイカーが似合うと思っている。

昼の時間

2017-07-25 22:25:02 | 日記
土日を除いては、テレビ朝日を観ていることが多い。観ているというより、つけっぱなしになる。それを時々、株価速報に変えたりする。麻雀ゲームもやる。テレ朝は正午になると『徹子の部屋』になる。別に黒柳徹子さんのファンではないので、ゲスト次第である。観たゲストが出演するのは週に1人か2人でしかない。

0時半からは、『やすらぎの郷』というドラマになる。テレ朝が「オトナが観るドラマが無いと言われて久しい。そういうオトナ達のために、倉本聡さんの脚本で、楽しめるドラマを作った」と胸を張る作品である。最初の何日間かは家人と一緒に観ていたが、これがわからなかった。主演の石坂浩二さんが何かボソボソと喋る。老優達が次々と出て来て、これもボソボソと喋る。つぶやく。老女優が大声を出すこともある。どこがおもしろいのかがわからない。つまり、私も家人もオトナではないのである。だからわからないのだと思う。

わからないドラマが終わる頃に昼食になる。サンドウィッチか冷やし中華、ピラフ、素麺か、ざるそばの日もある。食後に甘いものをもらう。娘が土産に持ち帰った上菓子が旨かったり、スーパーで買ったクリームパンが妙に懐かしい味だったりする。1カ月ほど前からはヨーグルトを食べるようになった。粒チョコ2個はレギュラーメンバーである。

1時を過ぎると眠くなる。今日は、国会中継があったが眠さは変わらない。株も2万円(日経平均)に届くとすぐにウリが出るので目覚ましにはならない。頼みは高校野球だけだ。あのテレビ音を聴きながら昼寝模様に入るほど快いものはない。

7月23日

2017-07-23 20:44:12 | 日記
7時間しか眠っていないのに頭が晴れている朝がある。9時間眠っているのに頭が曇っている朝がある。今日はその後者だった。老人は6時間の睡眠で充分だと、何かで読んだ記憶があるが、ま、すべてはその日の調子であるのだろう。

昨日、今日と、昼食前の家族麻雀。3人ルールで1種類の牌(1・9を除いて)を外して行うのだが、どうも私の両手の小指と薬指が不自由でスイスイとはいかない。手順の牌を家人や娘に取ってもらう。南場の入り口で、6枚目で家人がリーチをかけ、娘が1索(イーソ)で振り込んだが、開けてびっくり、国士無双だった。もちろん、家人にとって、生まれて初めてであろう。

午後から家人と娘は藤沢へマッサージに行った。1時間3千円とかで、この値段は安い。私が指圧治療を受けている重田名人にかかると1時間1万円である。それを要介護2の私は1割の金額で受けられるのだから、世間様に感謝せねばならぬ。

競馬は中京記念で、混戦模様。3連複を6点買って、35.9倍が的中した。新聞の予想配当が25.4倍だったので、儲かった感じが強くなる。来週からは新潟が始まる。あの、1,000メートル直線レースも好きだ。
明日、明後日と衆参両院で予算委員会が開かれる。もちろん、審議ではなく加計に関する問答であり、稲田問題であるだろう。安倍首相も、この土日はゴルフどころか、想定問題に頭を使っただろう。

高校野球も各県の代表がポツポツと決まって来た。早実はまだ決まっていない。神奈川は明日からベスト8の戦いになる。慶應は桐光、東海大相模、横浜高校に勝つ力があるのかどうか。今朝の血圧は128-82。