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仕事がない

2010-11-30 22:22:41 | 日記
昭和39年の東京五輪が終わって電機業界に寒風が吹いた。テレビ、冷蔵庫、掃除機などが、ほとんどの家庭に揃ってしまい、まだクーラー(エアコン)の時代ではなかった。 私のいた自動車部品メーカーには充分の仕事があって、その一部を東芝にまわしていた。 言い方を変えれば、東芝はウチの下請けだった。購買課長だった私に社長が「いい嫁さん(下請け)を探すチャンスだ」といったりしたが(さすがに、東芝は、あの土光敏夫氏をピンチヒッターに迎え、長いおつきあいとはならなかったが)、その通りで、おおいに勉強にはなった。 初めて訪れた東芝鶴見工場の機械加工室(大型旋盤などが並ぶ)は整理整頓されていて感心した。 しかしそこへ二度、三度と通ううちに、それが整理整頓の美ではなく、仕事が無くてガランガランであることが理解できた。酒場で言えば、ボックス席に客がなく、カウンターの中で、バーテンダーが黙々とグラスを磨いているのと似た図だった。 私よりいくつか年下の旧友で、いまでも製造の仕事をしているのが4,5人いるが、彼らと電話するときは、つい「こんな不景気だけど、仕事大丈夫か(あるのか?)」と訊いてしまう。  私も今年は失業者に近かった。私の仕事は、株の売買と投信取捨(入れ替え)なのだが、株の稼ぎは5月までで終わったし、投信の方は、しばらくは延長試合で、要するにもう半年以上仕事がないのである。 もし腰痛がなければ、家事という名の仕事ができるのにと思う。 家人は、一族協同的な小医院で働いているので、晩飯ぐらいは私の芸でいきたいのだが、仕事って、なかなかうまくいかないものだ。

仕事がない

2010-11-30 22:22:41 | 日記
昭和39年の東京五輪が終わって電機業界に寒風が吹いた。テレビ、冷蔵庫、掃除機などが、ほとんどの家庭に揃ってしまい、まだクーラー(エアコン)の時代ではなかった。 私のいた自動車部品メーカーには充分の仕事があって、その一部を東芝にまわしていた。 言い方を変えれば、東芝はウチの下請けだった。購買課長だった私に社長が「いい嫁さん(下請け)を探すチャンスだ」といったりしたが(さすがに、東芝は、あの土光敏夫氏をピンチヒッターに迎え、長いおつきあいとはならなかったが)、その通りで、おおいに勉強にはなった。 初めて訪れた東芝鶴見工場の機械加工室(大型旋盤などが並ぶ)は整理整頓されていて感心した。 しかしそこへ二度、三度と通ううちに、それが整理整頓の美ではなく、仕事が無くてガランガランであることが理解できた。酒場で言えば、ボックス席に客がなく、カウンターの中で、バーテンダーが黙々とグラスを磨いているのと似た図だった。 私よりいくつか年下の旧友で、いまでも製造の仕事をしているのが4,5人いるが、彼らと電話するときは、つい「こんな不景気だけど、仕事大丈夫か(あるのか?)」と訊いてしまう。  私も今年は失業者に近かった。私の仕事は、株の売買と投信取捨(入れ替え)なのだが、株の稼ぎは5月までで終わったし、投信の方は、しばらくは延長試合で、要するにもう半年以上仕事がないのである。 もし腰痛がなければ、家事という名の仕事ができるのにと思う。 家人は、一族協同的な小医院で働いているので、晩飯ぐらいは私の芸でいきたいのだが、仕事って、なかなかうまくいかないものだ。

こまかいこと

2010-11-29 23:12:40 | 日記
錠剤というものは缶入りや壜入りのものを除けば、たいていはプラスチック製の台紙のようなものに埋まって並んでいて、私が病院から受け取って服用しているのは、すべてがそうだ。 仮にその1台紙に10粒が2列に並んでいたとして、A裂が1か9、B裂が2から10とすると、普通の陣は1,2,3の順にのんでいくと思うが、私は、1、10、3,8といったのみ方をする。順番通りにのむと、1~6がなくなった時点で家人が6割の台紙を破棄してしまうからであって、その気持ち(一種の爽快感があるはずだ)はわかるのだが、私の指先も老化していて、台座が小さくなればなるほどシンドいのだ(馬券購入の際の電話の子機のボタン押しより細かい)。 昨日の競馬ジャパンカップのテレビ中継で、若い女性アシスタントが、「ファンの注目が注がれます」と叫んだので、「君もがんばれよ!」と声をかけたくなった。 やがて彼女は上司から、「あれは、山頂のテッペンからと言うようなもの」とお叱りを受けるだろうが、それでいい。テレビの有名な解説者だって、アタリマエのように「それが今の現状です」を繰り返しているし、「出れる・食べれる・着れない」の“ら”抜き言葉は常用化してしまっているのだから。 小さなことを気にする性質(たち)で~とは、テレビドラマ『相棒』の杉下右京の口癖であるが、私も似たようなところがある。 しかし、杉下警部と決定的に異なるのは、彼は、自分では誤らないのに対し、私は自分もミスが多いことで、このブログだって、誤記や錯覚、いやそれ以前にこまかいどころか、大きな無知もあるだろう。

11月28日

2010-11-29 09:54:22 | 日記
まずは競馬ジャパン・カップ。いつものスポニチ小田記者の本命はローズキングダムで、私のカンも「今年GⅠでは買っていない武豊君に運もまわりそう」で、この馬から6点流ししたが、大本命のブエナビスタが圧勝して、ローズ~は2着。 ところがここから長時間の審議が始まり、結局はブエナ~に最後の直線で斜行があったとして、1,2着入れ替えの審判が下る。 私が買っているのは馬連だから、1,2着の順が変わっても的中(配当7.1倍)だが、関係者(騎手、馬主、調教師、厩務員、ファンなど)の今夜の酒は、天と地の差があるだろう。  大相撲も、いい幕切れだった。本割りの稀勢の里戦で、9分9厘負けていながら逆転勝利した豊の島が、白鵬との優勝決定戦に持ち込んだのは大殊勲。 大河ドラマ『龍馬伝』は今夜が最終回で、福山雅治君の大ファンになってしまった家人は、来年から淋しくなるだろう。 龍馬の最期については諸説あって、結局は?となっているが、昼のテレビで中岡慎太郎の無理心中説を黒鉄ヒロシさんが紹介していて、初めて知った。 今夜の最終回では、原作者の福田靖氏が、その辺をどう書いているのか知らぬが、なんとなく、新撰組による~ような気がする。 このドラマはずっと録画で観てきたが、たとえば入院生活の後に3週分を続けて観たりすると、作り方もよかったと思う。 先週は柳田法相、北朝鮮の砲撃と、ロクなニュースがなく、週末のニューヨーク市場も下げているので、明日の東京も1万円(日経平均)割れか。 そうそう、今日は沖縄知事選があった。 もうすぐ(現在午後6時半)開票が始まる。 菅首相には、元気がないとか、おどおどしている(石原都知事)などの声が集まっているが、ま、関西弁にすると「冴えまへんなぁ」やろか。

就活

2010-11-28 00:24:25 | 日記
昭和35年の秋に、来春には結婚しようと家人と決め、母のところへ就職を頼みに行った。それまでの私はアルバイト生活をしていて、それでも同年齢のサラリーマンより高い収入があったが、結婚となると、やはりきちんとした生活が必要だった。 私は大学を途中退学というより早期中退者であって、学歴と呼べるものがなかったから、就活はコネを頼るしかなく、いちばん望みがありそうなのが母だった。祖父(母の父)は少しは名のある政治家であり、なんとかなるような甘えもあった。 結果、母はホテルと自動車部品メーカーを(いずれも祖父の伝手で)紹介してくれ、両方受けに行くことを薦められたが、私は迷わず後者を選んだ。 給料はたしかホテルの方が1万7,500円で、1,500円ほど高かったと記憶しているが・・・バイト生活の中で私がモノを作る企業で働いたのは1社しかなく、それは専売公社のタバコ工場の人達が着る作業服のメーカーだった。錦糸町に工場があって、ミシンがずらりと並んでいて、少女から老女まで黙々とミシンを踏む縫製作業なのだが、黙々とはいえ、そこは明るく元気な職場だった。 その明朗は、モノを作る喜びからきている気がした。 私が、ホテルより自動車部品製造を選んだ理由の基本は、そのときの記憶によるものだった。 いま、就活中の皆さんにも、多くの場所でのバイトを奨めたい。