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渾名と愛称

2012-11-13 23:12:29 | 日記
昭和24年だったか25年だったか、戦後初めてアメリカプロ野球チーム「サンフランシスコ シールズ」がやって来た。メジャーではなく、3Aの所属だったが、日本中が沸いた。といってもテレビのない時代だから、ラジオ、新聞、ベースボールマガジン(月刊誌)で愉しむだけだったが。 シールズの主戦投手はデンプシーという右腕だったが、第二投手にラマークという黒人左腕がいて、写真で見ると同級生のA君に酷似していた。A君も色黒であり、角張った顔がそっくりだったので、私はすぐにA君にラマークという渾名をつけ、それはすぐに校内に広まった。 A君がその名を喜んだか不愉快に思ったかはわからないが。   渾名とニックネームは少し意味合いが異なるような気がしていて、前者には多少の冷やかしがあり、後者は愛称という訳が当たる気がする。前記と同じ中学時代、ヨメと呼ばれる男がいた。どこか弱々しい、女性的な、ナヨナヨした雰囲気があって、誰が考えたのかは知らぬが、巧い命名だった。
チュウと呼ばれる男もいて、これは小柄な体型からネズミを連想させ、ネズミの鳴き声からつけられたものだった。最近、学校でのイジメが問題化しているが、私達の時代には、報道で聞くようなイジメはなかった。しかし、弱々しい男の子をヨメと呼ぶのは、1ツのイジメと言えるかもしれぬ。   ニックネームの付け方については、関西風、関東風というのがあると思う。 8歳上の叔母が、兵庫県の高等女学校にいた頃、よく友達を家に連れてきた。おカラ(本名は唐川さん)、おサル(本名は猿丸さん)と、おカズ(叔母の名は和代)が賑やかに笑っていた。こういう呼び方は関東にはない気がする。