「君は、普通の人間の一生分を、もう喋ったのではないか」、まだ40歳にもなっていない頃、勤め先のエライ人に言われたことがあって、そのとき私は関西(兵庫県)の小学校にいた頃のことを想い出した。「よっしん(私の呼び名)は、しゃべりんやからなぁ」と仲間達に、よく言われていた。「しゃべりん」とは、関西弁で、よく喋るという意味と、口が軽いを足し合わせたようなものである。会社のエライ人は、私が何院かの同僚に、仕事の関係の説明をしているのを聴いて、他人の一生分と感じたのは、毎日の私の口数の多さを知っていたからだろう。
リハビリもマッサージも話しながらやってもらうが、そこの会話があることで、雰囲気がラクになると思っている。
黙ってリハビリ治療を受ける人がいるかを訊いてみたことがあるが、静かな方が好きな人もいるそうだ。特にマッサージ治療は、痛い痛い!の連続なので、喋れない場合もあるかもしれない。それでも私は喋る。「痛い痛い! 脚が折れることはないですか?」「折れません、大丈夫です」「でも、折れそうに痛い!」「そう、痛いですよね」。そうやって、脚部の手入れが終わると、腰痛が軽くなる。しゃべりん素人の腰が軽くなる。
リハビリもマッサージも話しながらやってもらうが、そこの会話があることで、雰囲気がラクになると思っている。
黙ってリハビリ治療を受ける人がいるかを訊いてみたことがあるが、静かな方が好きな人もいるそうだ。特にマッサージ治療は、痛い痛い!の連続なので、喋れない場合もあるかもしれない。それでも私は喋る。「痛い痛い! 脚が折れることはないですか?」「折れません、大丈夫です」「でも、折れそうに痛い!」「そう、痛いですよね」。そうやって、脚部の手入れが終わると、腰痛が軽くなる。しゃべりん素人の腰が軽くなる。