男は振り返ったらアカン、大事なのは今や～と、先生に教わりました。 先日亡くなった藤本義一さんをしのんで、ある芸人さんがテレビで語っていたが、この藤本さんの言葉を何かで読んだ記憶があるが、振り返るなとは、失敗をいつまでも後悔するな、そんなものは何の役にも立たないということである。では、反省はどうか。反省もまた振り返りであるが、クヨクヨの後悔と違って、役に立つ（学習になる）。 だから、反省は、すでに自然に頭に収納されている。 義一先生の言葉は、そう解釈するべきだろう。 と、話がカタくなったが、以上のことは或る種のギャンブルをやってみると、よくわかる。たとえばＡ社の株（株式投資はギャンブルである）を千円で千株買ったとして、狙いは２割（20万円の利益）として、それが目的通りに値上がりして売却したら、３日後にはさらに100円（つまり10万円）アップしたとする。このとき、「しまった、あわてる乞食はもらいが少ない」と嘆く（後悔する）タイプの人間はギャンブルには向いていないと私は思う。 また、千円のい株が800円に下がったときに、ああ、あの証券マンに騙された～などとボヤく人間もまた勝負事はやめた方がいい。 売った株がさらに値上がりした、買った株がすぐに下落した～は、たしかにガッカリではあるが、賭けとはそういうものであり、ガッカリから学ぶことも決して少なくない。 少々カッコつけて書いたが、そういう考え方ができるのは、私が後期高齢人間であるからに他ならない。そのことを、若くして知っていた義一先生は、やっぱりエライと思う。麻雀も巧かっただろうなぁ。