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僕、俺、私

2012-08-31 23:47:10 | 日記
「お父さんは、自分のこと、私って言うんだよ」、家人の姪の子(7歳)が、笑いながら家人に話したそうで、私も笑った。私も、その年齢の頃は、私(ワタシ)は女性用の言葉だと思っていただろう。   男が自分のことを私と言うようになるのは、20歳頃からではないだろうか。それまでは、なんとなく羞恥があって、相手によって、僕と俺を使い分けているのが普通だと思う。 バイト先では、年齢の近い先輩社員には俺で通していたが、ある日、仕事中に私宛の電話があって、受話器を取った専務が、「Yさん(私の名)って、誰?」と大きな声でみんなに訊き、そのとき「ハイ、私です」と答えて、それが自分でも自然にでた感じがして、ちょっとオトナになった気がしたのを憶えている。  子供の頃でも、若いときでも、僕を使わない友人を何人も知っている。同じ県の出身者に、僕と言うのがいるので、出身地とは無関係のようだから、やはり、ボクと言うのを照れくさがる男子もいるのだろう。関西では、ワシ・ワイがあり、九州では自分がある(自分を自分と言うのを聞くと、昔の軍隊を思い出す)。 その点、女性は、幼い頃からアタチと言っているのでラクなのか。関西ではウチと言い、関東からの転居者がアタチと言うのを聞いて、「あんた、気取ってるんとちゃうか?」と、同じ年齢の女の子が咎めたことがあるから、やっぱり女の子も大変なんやろか。

言いたがる

2012-08-30 22:25:29 | 日記
「家庭に必要なものは、心身の健康、ある程度の金銭、そして笑いだ」と同人誌に書いたら、批評界で約70歳の婦人が「でも家庭にも、思いやりとか協調って大事ですよね」と言い、私は、ああまた会っちゃったと思った。そのとき私は50歳ぐらいだったが、その50年ほどの経験の中にも、この種の言いたがり人間がいたから、また会っちゃったとなるのである。この世には、言わずもがな(そんなことは言わなくてもわかっている)という言葉があるのに、それでも言いたがる人間は少なくない。たとえば、その種の人間がテレビか何かのインタビュアーにいたとして、十両から新入幕する若手力士と問答したとすると、「幕内力士としての心構えは?」「はい、1にも2にも稽古、稽古です」といったかたちになるだろうが、そのあとで、言いたがり屋は「そうですね稽古ですね、でも、睡眠も栄養の摂取も大事なんじゃないですか?」と付け足したりするはずだ。野村克也さんの名言を借りれば、バッカじゃなかろかルンバなのだが、体質的に、言いたくなってしまうのであり、ついでに自分の言葉にうなずいて得意顔になったりするが、この種の人間はテレビ出演者に少なくない。なんて、偉そうなことを書いているが、私も、その言いたがりの一人なのかもしれぬ。このブログだって、ボケ防止の一策などと恰好つけているけれど、基本には、言いたがりがあるのだろう。血液型に詳しい娘は、A型同士は性格的に合わないと説明するが、私が自分の書いたものを再読したら(ブログを読み直すことはない)、これを書いた奴とは友達になりたくないと思うのかもしれぬ。

駄洒落

2012-08-29 21:07:35 | 日記
「コピー用紙頼まなくちゃ。サイズはA4がえーよん」という大塚商会のテレビコマーシャルがあるが、このレベルの駄洒落を言う人が本当にいるのだろうか。 阿佐田哲也(朝だ、徹夜!)、山茶花究(三三が九)、八波むとし(八八 六十四)、獅子文六(百獣の王と文豪の1ツ上)、吉 幾三(レッツゴー)など、筆名や芸名には駄洒落的なものが少なくないが、私がナルホドと思ったのは、作家の半村良さんで、これイーデス・ハンソンさんからとったものだそうだ。  やはり、駄洒落的な言葉で好きなのが、あたり前田のクラッカーだ。前田製菓のクラッカーを食べたことはないと思うのだが、宣伝文としては巧いと思うし、なんといっても軽快さが耳に残り、いつのまにか自分も口にしているところが価値だ。 数年前、巨人の原監督がの采配ミスを、楽天の野村監督が「バッカじゃなかろかルンバ」と皮肉ったとき、このギャグは流行るのではないかと思ったがそうでもなかった。  のみにケーションというのも巧い。少し古いが、私がサラリーマンだった頃がまさにそうだった。私のいた購買課の仕事の半分異状は、下請さんに無理(残業や徹夜など)を頼むことだった。当然に、その代償というか、たとえば技術課が機械的に計算した値下げの数字などは無視することもあり、いわば持ちつ持たれつの間柄だから、当然に、酒を酌み交わすことになる。町工場の社長(おっちゃん)達は、私より20以上も年長で、軍隊経験のある人も多く、そろって酒豪だった。おっちゃん達は、酒席では仕事の話をほとんどしなかった。 それが呑みにケーションのルールだったのかもしれぬ。娘に訊くと、現在は仕事関係の酒づきあいは少ないそうだが、それはただ、時代の差異と言うほかにない。

転居

2012-08-28 21:16:13 | 日記
家が老朽化した。全体が古くなっているのでリフォームは無理だ。襖も一部分は猫が引っ掻いたままになっていて、わかりやすく言えば、もし空き巣泥棒が入っても、ちょっと見ただけであきらめて帰るであろう状態である。そこで、家人と娘が相談して家を買うことになった。条件の第一は、まだ仕事を続け、あと40年は生きねばならぬ娘に便利であるかどうかであって、それならばマンションがいいという結論が出たようだ。そして、今の家から車で10分ほどの場所に建つ(完成は来年春)5階建の3階部分が気に入って、すでに手付金は払ったそうだ(その辺は、女性は決めるのが早い)。 私は、当然ながらまだ骨組みもできていない場所だけを見て来たが、裏手に雑木林のような自然があるのが風情で、スーパーマーケットも近く、娘の通勤もラクそうだ。 また、雑木林の横道を少し行くと、親戚(家人の弟夫婦、姪夫婦の家)があるのも、何かのときに便利なはずだ。 私は今日までに8回の転居を経験しているが、今度こそ、終の棲家であるだろう。 そして、楽しみなのは、老朽の家と違って、少人数の方々なら家へ招待できるということだ。腰痛のシンドさで外出は面倒だが、会いたい(会っておきたい)人は、すぐに頭に思い浮かぶ。来春のセンバツ高校野球は、新居で観ることになるか。そして、会いたい人達との小さな酒盛りを、娘がどう計画してくれるか。いや、34年ぶりの引っ越しも、家族に感謝せねばならぬ。

評判

2012-08-27 22:26:33 | 日記
「おもしろい親爺がいると評判の店がありましてね。少し変わっているらしく、料理の腕は抜群なのですが、気に入らない客とは口もきかないようです。今度、ご案内しましょうか?」と、下請け会社の社長さんに誘われたことがあって、私はすぐに断った。 この種の話は時々聞くことがあったが、私はそういう、少し変わった人間が大嫌いだ。 酒場の親爺の機嫌次第で、酒の味が左右されるなんてのは馬鹿馬鹿しい限りであり、また、偏屈さがおもしろいとも思わない。 さらに言えば、偏屈親爺は、自分が、自分と似た人間が営む酒場に行けば、「あそこはサービスが悪い」と喚き怒る体質であるに違いない。 気に入らぬ客とは口もきかないのであれば、サービス業は辞めるのが当然だろう。 一昨年の夏、大病のあとの退院は娘が付き添ってくれた。 病院から呼んだタクシーを運転するAさんもおもしろい人で、私が、大動脈瘤破裂からの生還だと知ると、驚いた様子だった。地元ということもあって、Aさんは、私を助けてくれたH病院のことも詳しかった。 日本一の医療技術、整った設備、従業員達のマナーのよさ・・・彼は(3週間の入院生活を経験した)私より、多くのことを知っていた。むろんAさんは、H病院で治療を受けたことはないから、すべてはタクシーの乗客から訊きだした評判である。「あの病院なら、誰を紹介しても大丈夫です」と彼が言うのを聞きながら、私も娘も大きくうなずいた。