食事は朝・夕共に食事処で頂く。
囲炉裏がきられた個室だが、隣の声はよく聞こえる。
予定時間になれば、部屋にお迎えがあり、1階の食事処へ案内されるが、入り組んだ迷路を進むようで、翌朝、同じ場所へ行くのに迷ってしまった。
足が下せるのは嬉しいが、向かいと離れ過ぎで、やりとりするにはうんと手を伸ばさなきゃいけない。
鮎が1匹しかない・・・と、思っていたら灰の中に横たわっていた。
お品書きはなく、仲居さんが簡単に説明してくれるが、あいにく書きとめるモノを忘れ、料理は聞き流すだけになってしまった。
この八寸は山の幸満載で実においしかった。
どの料理だったか、鮎のうるかで和えてあった。
分厚い肉を囲炉裏の炭火で焼くが、手が滑り、一切れがこれまた灰の中に。
落ちた鮎は取り替えてもらったが、この肉は洗って頂いた。
フォアグラ添え。
充分焼けているが、炭火の上でちょっと温める。
鮎真薯のお吸い物。
刺身はマス、鮎、岩魚にこんにゃく。
おしのぎに出た蕎麦はおいしかった。
豚の角煮だが、これは要らないかなぁ。
天ぷらは河フグ。
河フグとはナマズらしいが、あっさりした白身でおいしい。
鮎をまぶしたご飯だが、普通の白いご飯がいいかな。
デザートも盛りだくさん。
食事の量はたっぷりで、味付けも良いし、地の珍しいものも供され大満足。
食事の途中で牛1頭の大女将が挨拶に来られた。
路線バスの旅で「前もって連絡頂いていたら、牛1頭用意しておきましたのに・・・。」と、ユーモアたっぷりに登場されたのを覚えている。
この大女将、チェックアウトの時も玄関に座り、丁寧に見送って下さった。
朝食です。
こちらも盛りだくさん。
囲炉裏で味噌汁を温め、片一方では棒葉味噌を焼く。
炭火ではなくガスコンロだったが・・・。
小鉢に野菜料理がいろいろ。
沢庵の煮物は苦手だわ。
はぁ、いい宿でした。
鄙にしては宿泊料金が高いなぁ・・・と、今まで敬遠していたが、泊まってみると、その料金もうなづける。
途中、清流の板取川を眺めながらの行程も楽しかった。
紅葉は11月第1週過ぎあたりらしい。
あの川浦渓谷の紅葉もみたいし、これは再訪だな。