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串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

ふるやさんの風呂

2013年11月08日 | 宿-甲信越

 部屋は2階、風呂は3階にあり、エレベーター完備。

24時間入浴可能だが、男女入れ替え作業のため19:30~20:00までは入浴不可。

風呂場入口の前に冷水が用意され、奥にはエステーコーナー。

チェックインした時女性用だった「石の湯」の脱衣所。

広くてきれい、清掃行き届いているようで気持ちが良い。

床は青石。

その床に湯船の四方から湯があふれ出て実に気持ちが良い。

湯船は一つだが3つのブロックに分かれている。

源泉が注ぎ込む小さめの所と広い部分、それに浅い寝湯。 

 

アメニティはポーラ製。

化粧落としや洗顔石鹸などはない。

こちらは20:00以降チェックアウトまで女性用になる「畳の湯」の脱衣所。

洗い場以外の3方に畳が敷かれている。

湯船からあふれる湯は、洗い場の青石の床へ流れ出る。

こちらも湯船は「石の湯」と同じような造りで、左手前には寝湯の枕が見える。

この日、女性客は少なかったようで、いつ風呂へ行っても貸切状態。

驚いたのは、どの鏡もピカピカ。

こんなにきれいに磨きあげられている風呂場の鏡、今まで見た事があるだろうか? 

大女将筆の額がかかる。

露天風呂は小ぶり。

身を乗り出すようにすれば、右方向に妙高山が望める。

湯は妙高山北地獄谷に湧く源泉を引いてきている。

源泉掛け流しで金甚さんと同じ湯のはずだが、金甚さんの方が良かった。

こちらの風呂が大きいからだろうか?

9月に訪れたホテル金甚


赤倉温泉 ふるや

2013年11月05日 | 宿-甲信越

10月24日 本来の予定では、この先も北上し青森を目指すつもりだったが、
台風26号が関西に向かってきそうな気配。

大阪も数日前よりず~っと雨が降り続いているらしい。
留守宅が心配になり、この先の宿をキャンセルし大阪へ戻る事にした。

キャンセルした宿は5軒、そのうち1軒は「台風なのでキャンセル料は頂かない。」と、嬉しいお言葉。

2軒はしっかりキャンセル料金を支払う事になった。

栗駒から1日で大阪まで帰るのはちと辛い。

幸い台風接近は少し後のようなので、急遽、赤倉温泉に宿を求めた。

鳥海山の見送りを受け国道13号線を南下。

最上川の白糸の滝辺り、凄い風が吹いていた。

赤倉温泉の宿は「ふるや」さん。

金甚さんに泊まり、すっかり赤倉の湯が気に入ってしまい、東北からの帰途に1泊するには地理的に丁度良い。

 部屋は10疊、非温泉のバス、ウォシュレットのトイレ付き。

10疊間の横に3疊ほどの広縁があり、冷蔵庫やお茶セットが置かれている。

大きな冷蔵庫には冷水だけ。

ポットは電気ポット。

お着き菓子も2種類。

浴衣はS、M、Lサイズが置かれていた。

洗面所のアメニティ。

館内の見取り図だが、館内の全ての文字はこの書体で書かれている。

これらの文字は大女将が書かれたものらしい。

こんなの私でも書けるわ・・・なぁんて思ったら大間違い。

しっかり書道の下地があっての文字だと思う。

滞在中お目にかからなかったが、どんな女性なんだろう? 

ご尊顔を拝したい・・・と、アチコチに書かれた文字を読む度に思った。

インテリアも洒落ている。

さりげなく置かれているが、一つひとう覗いてみたくなる。

 

 

楽しそうな鉢だこと。 

 

 

朝食後はロビーにコーヒーが用意されている。

広いロビーで頂きました。


赤倉温泉の宿 ホテル金甚

2013年09月23日 | 宿-甲信越

夏の東北旅もアップし終わらないうちに、季節は秋。

記憶が新しいうちに台風18号上陸の際泊まった赤倉温泉ホテル金甚

洒落た椅子が並ぶロビー。 

スキーシーズンには多いに賑わうだろうが、今はシーズンオフか?
ロビーもがらんとして泊り客は3組だけ。

前日は満室の予定が台風接近のせいで、全てキャンセルになってしまったと、
オーナーの金子さんががっくりした顔で話しておられた。

通された部屋は3階。

建物は4階まであるがエレベーターはない。

予約時、「なるべく階段使用の少ない部屋で・・・」と、書いておいたのに
見てもらってないのだろうか?

風呂場は2階だが、食堂は地下1階と3フロアー上り下りしなくてはいけない。

ユニット式の狭いバス・トイレ付。トイレはウォシュレットではない。

空の冷蔵庫はあるが、電気ポットではない。

クーラーもあるが非力・・・と、ないないづくしだが、風呂場には素晴らしい湯があった。

女性用の脱衣室。きれいに清掃されている。

ドライヤーはこの浴室にしかない。

少々熱いめの湯が縁から静かにあふれていた。

うぅぅ、気持ちいぃ。

不思議なことに浸かってしまうとそう熱さを感じないで、いつまでも入ってられそう。

これがただ水を沸かしただけの湯と違う温泉力というものなのか?

油断して長湯するとのぼせてしまうが。

湯口につっこまれたホースから源泉を逃がしている。

全量湯船に注いでは熱くなり過ぎるのだろう。

湯量乏しい温泉地には羨ましい話だろう。

男性用の脱衣所からは黒姫山が望まれる。

男湯の湯船は梅の花。

こっちの方がいいのに、男女入れ替えはない。

きっと、あの眺めの良い脱衣所は、外からも眺めが良いのだろう。 

妙高山の北地獄谷から引いた源泉は、51.1度のCa・Na・Mg-硫酸塩・ 炭酸水素塩泉。

Ca・Na・Mgはそう多くなく、硫酸イオンと炭酸水素イオンが同量の310mg。
メタケイ酸も240mg含まれる美人になれる湯だ。

どちらも強く主張し過ぎない調和のとれた湯で、多いに気に入った。 

 食事は朝・夕共に地下1階の食堂で。

若女将手作りの料理が並び、サーバーはオーナーの金子さん。

さすがスポーツマン、動きが俊敏で気持ちよい。

煮物はおでん風スペアリブ。

数多く旅館に泊まっているが、スペアリブなんて初めて出た。

イカ、エビがゴロゴロのサラダ。 

 

パイシチュー。

中は熱々のシチューで生クリームをかけていただく。

スポーツマンのオーナー、パワーアップには魚より肉・・・と。

朝食で初めて魚が出た。

どちらかといえば魚より肉の方が好きな我が家にはぴったり。

ふわふわオムレツも。

朝食後、ロビー横のバー(喫茶室)でモーニングコーヒーをいただく。

6歳でモンブランを滑り降りたというオーナー金子裕之さんのの話。

スキーやトレッキング趣味の人となら話が尽きないだろう。

 おいしいコーヒーだった。

多少の不便はある宿だったが、手作り料理の温かさに象徴されるような心なごむ宿だった。


姫川温泉ホテル國富翠泉閣の風呂

2013年07月01日 | 宿-甲信越

日限定プランには貸切風呂の無料サービスはついてない。

45分2100円也。

別料金を支払ってまで貸切風呂を利用する気はなかったのだが、
予約時の宿側のちょっとしたミスでこの貸切風呂はサービス。

下駄に履き替え、建物の外へ出て渡り廊下へ。
 

 

 

 

 

貸切風呂は3箇所あり、あらかじめ時間を予約し、フロントで鍵をもらう。

利用したのは一番人気があるという「元気湯 樹の香」。

脱衣所も広々。

風呂も広々、そして掛け流し。

2人では広過ぎてもったいない。

5人、いえ10人でもok。

10人も入れば湯はあふれてなくなってしまうかも・・・・。

小さなハエのような虫が飛んで来る。

夏はアブやブヨ(地元ではうるるというらしい)がやって来るので、すっぽり覆いをするという。

内湯も脱衣所、浴室共に広々としている。

 

 アメニティの品揃いはいい。

 メイク落としも洗顔石鹸もあり、シャンプー類は美容室で使用している上質なものとか。 

 タオル類は20:00以降バスタオルだけ浴室に置かれる。

 20:00までは部屋から持参。

 

いつかこの椅子にお世話になる時が来るのかも。 

 浴室へ入ると大きな湯船が目に飛び込んでくる。

 右側の湯船はあつめの湯、左側の広い方がぬるめの湯。

朝は熱めの湯で目覚めばっちり。

湯の投入量で温度を変えているのかな? 

洗い場も広々しているが、カランが思うように動かない。

そろそろ替え時かな? 

 

こちらは露天風呂。

夏には覆いが被るという。

どういう姿になっているのだろうか?見たくなった。 

 

湯あがりは冷水。 

男性用、覗いてみました。 

 

大きな壷から源泉はこんこんと。 

 う~ん、意匠的にはこっちの方がいいなぁ。

男女交替にしてくれればいいのに、それはない。

たくさんのアメニティのお引越しが面倒なのかな?

お風呂は大満足。

雪の深深と降る時、この湯を楽しみたいと思いました。

ホテル國富のお風呂は宿のサイトが詳しいです。


姫川温泉 ホテル國富翠泉閣

2013年06月30日 | 宿-甲信越

 

湯量豊富で源泉掛け流し、設備が整った、それに食事もおいしいという姫川温泉ホテル國富。

一度泊まってみたかったがやっと念願が叶い、平日限定のリーズナブルプランで投宿。

糸魚川インターからのアクセスだったが、国道148号線はスノーシェットが延々と続く。

きっと冬は雪深い所なんだろう。

ロビーで煎茶とお迎え菓子を頂き部屋へ。

部屋は4疊の広縁が付いた10畳間。

入口を入った左手にバス・ウォシュレットのトイレ・洗面所。

空の冷蔵庫に電気ポットと、必要な備品は揃っているが、このポット古いのか湯を出すのに一苦労。

指が痛くなるほどだった。

朝・夕共に食事は足がおろせる広い食事処でいただく。

シーズンオフの平日とあって客は少なく、静かを通り越し少々寂しい雰囲気。

ツアー客は別室で食事。

騒がしいのも嫌だけど、もう少し賑わいがある方がいい。

前菜は野菜のテリーヌ、ブイヨンゼリー添え。

キャベツで巻いた中にはアスパラやわらび、カニにエビ・・・と、多彩でひとつづつ味わいながらいただいた。

一人鍋は「あいなめの春香鍋」。

刺身のツマでしか食べない浜防風、少し苦いがおいしい。

あいなめも火を通らせてあるので、生臭みは全然なく、出しもいい味でおいしい。

もう少し量があってもいいし、これ目玉料理になるような気がした。

6種の日本酒から3種選ぶ「効き酒」 。

それぞれ銘柄の枡で運ばれる。

カニ爪とサーモンの土佐酢ゼリー掛け。

ジュレはもう少し酸味をおさえた方がおいしいかな。 

さすが日本海にも近い所、刺身も新鮮、量も丁度良い。 

車麩とタコの柔らか煮。

他に茶碗蒸しやもち豚のパイ包みなど・・・。

夕食は適量で、どれもおいしくいただいた。 

翌朝、ロビーで甘エビの味噌汁がふるまわれる。 

 

朝食前だけど、囲炉裏端で熱々味噌汁で胃を目覚めさせる。 

甘エビごろごろ、いいお味。

朝食は案外普通。

焼き魚もなかったような・・・。 

コンロで温野菜。 

なかなかおいしかったが、下に敷かれたもやしは食べにくくていただけない。

お風呂は後日。


佐渡両津みなみ旅館

2013年06月11日 | 宿-甲信越

もう1軒、佐渡で泊まった宿の話を・・・。

こちらも源泉掛け流しの宿だが、ここは温泉よりも食事がすご~ぃ。

佐渡の貴重な掛け流し温泉宿の一軒、両津にある住吉温泉「みなみ旅館」。

ここも以前から気になっていて、いつかは泊まりたい・・・と、思っていたが、やっと実現。

両津湾に面し、1日中寄せては返す波の音を気にすれば気になる。 

ロビー前の食事処の戸に目がいく。

あきらかに年季が入った一級品。

 左上フロント。

ロビーに置かれたテーブルにも目が・・・。

鉄製の扉のようだ。 

上部には打ち出の小槌が彫金され、鍵穴が2or3。

高岡にある社名のプレートが見える。

女将さんに聞けば、富山の古民家のものを譲り受けられたらしい。

 蔵の扉だったのだろうか?

部屋は広縁付の10疊間で、洗面所はあるがトイレはない。

飲み物が詰まった冷蔵庫、ポットは電気ポットではない。

海に面していて、窓の外には両津湾が広がる。

全10部屋のうち海に面しているのは4部屋。

チェックインした夕方、涼しい風が入り、夜は窓を閉めないと寒いぐらいだったが、その風、翌朝はピタリと・・・。

風呂は男女別に内湯と露天で、男女入れ替わりはない。

チェックインから23:00まで、朝は5:00から。

 少々、塩味を感じるだけで浴感は乏しい。

体を沈めれば湯船からあふれ出た湯が、床一面に広がり桶も流される。

やはり冬季閉鎖の露天風呂もあるが、ちょっと湯がなまり気味のように感じて入らなかった。 

夕食は18:00から部屋で、一気出しに近い状態でズラリ並ぶ。

カニ身の上に卵をのせ蒸しあげ、あん掛け。

溶き卵の方が合うかもしれない。

大きなサワラだったので、味噌漬けにしたと、女将さんが説明。

気さくで太っ腹な女将、料理を運んで来てはちょっと話こまれる。

山菜とカニの天ぷら。

鮮度抜群の刺身は、黒マグロ、ヒラメ、鯛に甘エビ。

煮物は鯛の子の煮付け。 

緑の野菜、「佐渡ふき」とかいう名前でスーパーに並んでいたが、食感は大好きな「ミズ」のようでおいしかった。

 カニは一人半身。

絶品だったカキの元焼き。

カキの殻を使い、カキの上にキノコをのせぴりっと辛いソースを掛けて焼いたもの。

カキが好きではない私でもこれはおいしくて、もっと食べたぃ~。

かかっているソースは企業秘密らしいが、このぴりぴりは柚子こしょうかな?

朝食は大広間で7:00~8:30まで。

海苔はいつも食べない私。

残しているのを見た女将が「わさび海苔」だといわれるので、これは珍しいと頂く。

佐渡名物の「いごねり」は、マヨネーズと一味添えで、ちょっと珍しい食べ方。

この内容で一人@10000円ポッキリ。

5月はトレッキング客で連日満室だったらしい。

これでトイレが部屋にあれば、言う事のない満点宿なのに。 

朝食前に海岸へ出て散歩。

浜には佐渡のアチコチで見かけた浜ひるがおの可愛いピンクが彩りを添える。

探せば桜貝の貝殻があるらしい。

太陽はこの海岸越しに出たのに、寝坊して起きた時にはもう上に。


佐渡の凄い温泉-かもめ荘

2013年06月07日 | 宿-甲信越

直江津港からフェリーで小木へ。

小木着16:20なので、この日は小木泊まり。

かねてより気になっていた宿「かもめ荘」さんへ。

小木港から歩けば15分ぐらいかかるだろうか?車なら2~3分で着く。

なかなかお洒落な外観だ。

天井の高いロビーも明るくて気持ちが良い。

部屋数は12室ほどで、一部トイレ無しの部屋もあるようだ。

ロビー奥の右手に男女別の風呂場。

ここから先は宿泊棟。

簡素な8畳の部屋だが、トイレはウォシュレット。

ほうじ茶のティバック、ポットは電気ポットではない。

クーラー完備。

窓の外、中庭にはすずらんが群生。

花は終わっていたが、青々とした葉がすてき。

風呂セットには、シャンプー、リンス、それに固形石鹸まで入っていて、これは風呂場には
用意されていないんだろうと察しがつく。

後で分かったのだが、温泉は地元の人の銭湯となっていて、夕方など地元民で賑わっていた。
料金も銭湯料金の390円だから、シャンプー類は風呂場にはない。

お迎え菓子の横には携帯のティッシュ。

したがって、ティッシュの箱は見当たらない。

風呂は内湯と露天風呂で、男女入れ替わる事はない。

う~ん、凄い匂いが充満している。

何の匂い・・・?

後で成分分析票を見て分かったのだが、これは石膏臭だった。

久しぶりに嗅ぐ石膏臭、すっかり忘れていた香りだった。

源泉温度が43.8度なので、冬期、この露天風呂は閉鎖される。

今でもややぬるめだったが気持ちが良い。

柱の礎石を見て驚いた。

カルシウム成分の析出物がびっしりこびり付いている。

露天の湯口。

うっかり踏むと痛いが、れそれほど濃い湯が源泉掛け流しで使われている。

源泉名:小木温泉 温度:43.8度 PH=9.4 湧出量:70L/M 
成分総計:5691mg/Kg 泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉

Na=1403  Ca=468.2  Cl=1238  硫酸イオン=2485 

風呂は24時間入浴可能だが、朝8:00~は清掃のため入浴不可。

8:00以降は入れないのは宿泊客にとっては少し早いが、立ち寄りは10:00からなので仕方ないらしい。

立ち寄りは21:00までで料金は390円。

昭和48年掘削の宿独自源泉で地下600mから湧く。

佐渡汽船の勧めもあり、大女将の舅さんが、出ないだろう・・・という周囲の声をよそに掘削したもの。

それまで手広く農業を営んでおられたが、減反政策などで農業だけでは・・・と、昭和52年宿を開業。

宿を開業するにあたって全くの素人だったが、佐渡汽船に色々ノウハウを教わったと、
受付に座る大女将から話しを聞いた。

夕食は食事処で。

18:00、18:30・・・ と希望時間が選べるが、両方共満員(?)で、18:45からの夕食となった。

豪華さはないが、新鮮な魚と手馴れた味付けで、どれもおいしかった。

紅ずわいかにも水っぽくなくておいしい。

右、こうぶり(皮はぎ)の肝の煮付け。

黒々としているので、さぞ辛いだろうと思ったが上手に炊かれた皮はぎの煮付け。

新鮮なので身ばなれ抜群。

ほうぼうの唐揚げ。

一人鍋の焼肉は、少々固いかな。

 

刺身が出たのに、宿からのサービスという事で、刺身がもう一品。

フグとトビウオの刺身で、手前の刻んだワサビをのせて頂くがこれが絶品。

朝食は7:30~、洋食堂で。

朝食も一般的な内容だが味は良くておいしかった。

佐渡には掛け流し温泉の宿は2~3軒だろうか?

そのうちの一軒だが、これほど濃い源泉だとは思ってもいなかった。

食べ物もおいしいし、これで@11000円。

温泉にこだわるなら、佐渡では絶対はずせない宿だと思う。 


松之山温泉へ-ひなの宿千歳(風呂)

2013年03月17日 | 宿-甲信越

千歳の風呂は3ケ所。

ほとんどの浴槽が源泉掛け流しだが、男女別の内湯だけ循環併用。

その男女別の内湯+露天「ほんやらの湯」は、5:00~24:00までで男女の入れ替えはない。

「月見の湯」と名づけられた別棟にある風呂は一つで、時間帯によって男女入れ替わり。

2ケ所ある貸切湯は、45分¥1050と有料だが良心的な料金で好ましい。

チェックイン時、今回のプランの特典の一つである貸切風呂を16:00~と、予約しておいた。

フロントで鍵を借りて貸切湯の「山の湯」へ。

チェックインした時から館内で香っていたアブラ臭が充満し、浸かると熱い湯がもったいないほどあふれ出る。

シャンプー類も大浴場とは違い、ちょっと上等。 

 

こちらは、早朝に入ったもう一方の「里の湯」。

貸切風呂は15:00~22:45と8:00~10:45までが予約の時間帯で、それ以外の時間は自由に使える。

24時間入浴可能なのは、この貸切湯しかない。

男女別の「ほんやらの湯」。

脱衣カゴの前には間違わないよう、諺が書かれた札が貼られている。

番号札は時々見かけるが、こんな粋な仕様は初めてお目にかかる。

以前、この位置に買った入浴券を差し込んでおくという共同浴場に入った事があった。

無賃入浴を入浴者同士で管理するというケチなシステムで、この温泉地には二度と行かないと思った。

 

 

「ほんやらの湯」の内湯。

丸太が渡され寝湯かな?と、思ったが寝湯にしたら浴槽が深過ぎて、座り湯かな。 

ほんやらの湯の前、湯上りコーナーには冷水と冷凍庫が置かれている。

冷凍庫の扉を開ければ、中にアイスキャンディが。

滞在中3本も食べてしまった。

別棟の「月見の湯」は、すっぽり雪に覆われていた。

続きは後日。

源泉名:鷹の湯1号、2号、3号混合泉
温度:85.5度 PH=7.5 成分総計14,979mg/Kg ナトリウム・カルシウム・塩化物泉
Na=3,500  K=130  Ca=1900  Cl=8900  Br=25 

 

 


松之山温泉へ-2

2013年03月11日 | 宿-甲信越

 2013.03.03 上越インターを下りて国道253号線へ。

ひえ~、凄い雪。

標識も雪に埋りそう。 

毎日、雪と格闘、大変だろうなぁ。 

  

 スリップ&スピンですっかり気弱になり、雪景色を楽しむ余裕はなく、早く松之山温泉へ着きますように・・・。

アチコチで除雪車を見かけた。

「ひなの宿 千歳」は、温泉街の中ほどに建つ大きな旅館だった。

予約したのは、一番安い部屋おまかせプラン。

宿はエレベーター完備の4階建て。

その3階、8畳間に掘りごたつ付きの部屋だった。

 

部屋の窓からは向かいの土産物屋の立派な屋根が見えた。

部屋に入った所に飲み物が詰まった冷蔵庫。

冷蔵庫の横はウォシュレットのトイレと洗面所。

電気ポット、トイレ、冷蔵庫、私が必要なモノは揃っている。

お着き菓子は、上品な味のよもぎ饅頭。

う~ん、なんて言ったかな?売店でもお土産で売られていた。

2・3月限定のプランでは、貸切風呂が1回無料、入浴剤プレゼントなどの特典が付いている。

自宅でさっそく使ってみたが、あの松之山温泉のアブラ臭は感じられなくて、どこにでもある入浴剤だった。


三水館-3(食事)

2012年08月03日 | 宿-甲信越

食事は朝・夕共に食事処でいただく。 

18:30 外はまだ明るく、夕食という雰囲気ではないが・・・。 

 

ゆったりと席が設けられ、私達が座ったテーブル横には器の展示即売。

 

この作家さんの作品のみだが、う~ん、私好みだぁ。 

料理が運ばれてくる合間に何度も器鑑賞。

どれも私好みで選ぶのに困ったが、↑ ともう1種類の皿を2枚づつ購入。

窓の外の石組みは鉄平石。

手作り感いっぱい、野菜たっぷりの前菜。

茗荷寿司、隠元の味噌和え、つる菜のお浸し、しなのゆきます大葉包み揚げ・・・。

緻密な肉質のきゅうりに感激。

お酒は「瀧澤」の冷酒。

辛口でこれが口に合い、2人で4合。

濃厚なコーンスープ

しなのゆきますのお造りをポン酢でいただく

煮物は冬瓜、茄子、オクラ

野菜サラダは二人前

野菜が新鮮で実においしい。

聞けば佐久の望月から送ってもらう有機野菜。

千曲川の天然鮎

こちらも二人前のトマトのグラタン

トマト、ズッキーニ、茄子にチーズたっぷり。

相方はあまり好きでないグラタン、私が3/4ほど食べた。

おいしくて思わずグラスワイン(ナイヤガラ)を注文。

椎茸と茄子の酢の物、オクラを刻んだものがトッピング。

生姜と枝豆のご飯

食後のデザートはロビーで頂く。

和洋折衷、素材にこだわった食事だった。

あのグラタンを除けば、若い人には少し物足りないかもしれない。

旅行中、これだけ新鮮でおいしい野菜が食べられる宿はそう多くない。

食事中、駆け込んで来て、テーブルの下でごろにゃんのキジトラ。

実に可愛く、ずっと居て欲しかったが、スタッフが「もう!また~」と抱えて連れ出した。

 
朝食も同じテーブルで

ちょっと奥の席もパチリ。

朝も野菜たっぷり

 
お茶碗がいい。

食後はロビーでコーヒー

ちょっとアメリカンで私好みではない。

いい宿でした。

人気があり、リピーターも多く予約の取りにくい・・・納得です。

帰り際、ご主人が「機会があれば又どうぞ・・・。」と、言われた。
「いつも満室で予約がとれない」と、返すと、少々謙遜気味に「そんな~」と。

庭に植わっていたのがレンゲショウマかどうか?
8月末に予約し、確かめてこようと思っている。

鹿教湯温泉三水館

 


三水館-2(部屋・風呂)

2012年07月30日 | 宿-甲信越

予約していた部屋は一番リーズナブルな和室8畳間の細尾

部屋に入ると冷房がよく効いていた。

ロビーやフロント、廊下など冷房していないので、部屋に案内されるまで結構暑かった。

広縁はない8畳間。

椅子が欲しかったなぁ。

いきなり冷蔵庫のビールを頂きます。 

突き当たりウォシュレットのトイレと洗面所。

右手、バスタオルも広げて掛けられる幅広のタオル掛け。

井崎さんの作品だろうか木製。

ミニキッチンに少し飲み物が入った冷蔵庫、電気ポットと私に必要なものは全部揃っている。

煎茶の他に紅茶のティーバックが置かれている。

お手製のタルトと饅頭。

お皿いいなぁ。

浴衣に着替えてお風呂へ。

別棟の風呂場へはロビー奥の入り口をいったん外へ。

風呂は20:00に男女入れ替わり。

↑ チェックイン時女性用だった内湯と露天。

正面にカシワバアジサイ・・・だろうか?満開だ。 

いいなぁ、この丸い風呂。

竹筒からも湯が出ていればいいのだが・・・。

内湯に浸かりながら露天を・・・。 

もう1枚。

豪快に掛け流されているが、もしかしたら循環併用かもしれない。

湯に特徴はない。

こちらは20:00~チェックアウトまで女性用になった風呂。

 柴石という石を使った湯船。

5種類のすすきが植わっている露天風呂。

こちらは和風。

すすきはどんどん増えるので管理は大変だろうなぁ。

どちらの風呂も、いつも貸切状態だった。

宿泊客、男性の方が多かったんだろう、男湯は何人かと同浴だったらしい。

洗い場は両方共4つのカラン・ジャワーだけだが、全7室の宿ではこれで充分なんだろう。

萩が咲き出している。

すすきに萩・・・勝手に「秋の湯」と命名。

と、なると、もう一方の湯は「夏の湯」だろうか・・・。

シャンプー類は環境にも優しい石鹸系。

他にアメニティはいっさいない。

化粧落としや洗顔石鹸があればいいのになぁ。

タオル・バスタオルも部屋から持参。

湯上がりはロビーにて冷たい水を・・・。  

源泉名:鹿教湯温泉2、3、4,5,6混合泉 温度:46度 PH=7.9 成分総計:556.4mg/Kg の単純泉

無加水・加温・塩素系消毒有り


鹿教湯温泉三水館

2012年07月28日 | 宿-甲信越

全7室、予約の取りにくい人気旅館の三水館

夏休み前の平日、空いている日を探して宿泊。

 ↑ の案内がなければ通り越してしまいそう。

背の高いききょうや夏草が茂るアプローチの石段を上がり玄関へ。

レンゲショウマがたくさん植わってるように思ったが、
これがレンゲショウマかどうか?ちょっと自信がない。

木曽福島や松本の古民家を譲り受け、貴重な材料を再利用された本館。

 

 壷の大きさに比べればちょっと花が貧弱な気もするが・・・。

 

三和土(たたき)の広い土間に思わず目がいき、いいじゃないですか。

ひんやりとした中にもあたたかい雰囲気を感じる土間。

右手のフロントでチェックインを済ませる。

式台の前に整然と並べられた草履を見て、テンションが上がる。

この整然さ、好きだなぁ。

式台の右手は朝夕の食事処。 

赤いはな緒が色を添える。 

フロントあたりからロビーを見る。

大きなテーブル、心地良さそうな椅子がズラリ並ぶ。 

長押であった板を2枚つないだ大きなテーブルに木製の椅子。

椅子は木工作家井崎正治さんの作。

井崎さんは、この宿のデザイナー。

木工品だけでなく、木彫り、絵画・・・井崎ワールドの三水館

 

 

突き当たりのステンドガラスの戸の向こうに蔵の部屋。

明治40年に建てられた蔵は、松本から移築したもの。

一般客室へは階段を上がり2階に。 

看板ネコのニャン蔵君が気持ち良さそうに廊下に寝そべっている。

うん、気持ちいいね、この敷物。

2階の通路床に敷き詰められた敷物は麻製品。

毛足が長くなるとストッキングに悪影響を及ぼすとかで、この毛足の長さになったらしい。

三水館、スリッパはない。

素足にこの感触、たまりません。

 もう、おじいちゃん・・・らしい。

お世辞にも愛想がいいとは言えない。

夕食時、キジトラが食事処に走って来て、私達のテーブルの下でごろにゃん、ごろにゃん。

可愛かった~。

しかし、すぐにスタッフに連れ出されてしまった。

翌朝、風呂場への入口で待機し、しきりに建物内へ入りたがっていた。

どうぞ~。

戸を開けてやるとびゅ~んと走って行った。

ネコ好きにはたまらない宿かも。

吹き抜けを囲むように部屋が並ぶ。 

これも井崎さんの作品。

油絵だった。

吹き抜けから玄関を眺めると、整然と並んだ草履が壮観。

ごちゃごちゃした飾りは何もない。

シンプルだが計算された美しさが光る宿。


佐渡へ-4(ファミリーオ佐渡相川)

2012年06月21日 | 宿-甲信越

大野亀を出発した定期観光バス「カンゾウ」号は、その後、願の集落にある賽の河原を
見学し、内海府海岸を経由して両津港へ。

賽の河原の様子はこちらで。

日本海に面した外海府海岸は、断崖・岩礁・小島と雄大な眺めが続くが、
東側の内海府海岸は静かな海が広がり、そう観光スポットはないとの事で、
ガイドの説明もなく、乗客はお昼寝時間。

両津着15:00 両津発15:15の路線バスで相川へ向かう。

相川で乗り換えしなきゃ・・・と、思っていたが、この路線バスは相川よりまだ先へ行き、
今宵の宿がある上小川バス停で降りる。

停留所から宿まで、取付道路を10分以上歩かなければいけない。

車なら宿の前まですぐなのだが。

ファミリーオ佐渡相川はJR東日本が運営する宿で、全室オーシャンビュー。

宿の前にはトビシマカンゾウが咲く。

ツインルームのシングルユース。

朝食のみのビジネスプランで@6780。

部屋は全てベランダ付きで、ここから断崖・絶壁の外海府海岸が望める。

電気ポットに空の冷蔵庫と、必要なものは揃っている。

 

ウオシュレットのトイレと風呂は別々。

風呂も洗い場があり、バスタブで全て済ませる・・・と、いう不便さはない。

大浴場は温泉に変わったという事で、就寝前に入ったが、残念ながら
特徴の乏しい温泉で、これなら部屋の風呂で充分。

源泉名:相川温泉  泉質:単純泉 温度:39.4度 PH=8.39
Na=234.3  Cl=81.1  硫酸イオン=307.5  HCO3=169.6
成分総計:約850mg/Kg

旅装を解き、必要なものだけ持って相川行きの路線バスに飛び乗る。


金宇館のお風呂

2011年10月27日 | 宿-甲信越

 浴衣に着替え、風呂が混まないうちにと、浴室へ。

浴室に入るといい香りが・・・。

硫酸塩泉に多い、この微妙な香り。

箱根の福住楼、別所の花屋でも感じた・・・と、思う。

自信なし・・・。

 こちらは、チェックイン時女性用になる浴室で、翌朝は男女入れ替わる。

内湯からドアを開けると小さな露天風呂。

カランは4箇所。

シャンプー類はポーラ製のちょっと高級品。

露天風呂の方が湯は熱目。

内湯の湯口は↑。

おとぼけを通り越して、少々不気味。

貸切風呂は1時間¥1050。

ちょっと覗いてパチリ。


浴室には2種類の成分分析表が掲げられている。

源泉名:御母家源泉組合 第3号泉
温度:34.1度 PH=8.6
硫酸イオン=135.6 が特筆すべき成分
成分総計=310.7mg/Kg の アルカリ単純泉

源泉名:御母家源泉組合 第2号泉
温度:38.3度 PH=8.6
硫酸イオン=181.2 が特筆すべき成分
成分総計=384.8mg/Kg の アルカリ単純泉

どちらも湯温は低いので、加温・循環はやむを得ないでしょう。
しかし、湯船からは透明できれいな湯があふれ、実に気持ちがいい。


朝、女性用になった浴室。

昨日の浴室よりは、やや大き目の湯船。

湯船のどの縁からも、湯があふれ出て実に気持ちが良い。

やや引っかかる感じの湯だった。

 

こちらは露天風呂ではなく洞窟風呂。

 一番奥はちょっと気持ち悪い。

石舞台を連想してしまう。

石の上の木々も、もう少しすればきれいに紅葉するだろう。

洗面所横の御母家の源泉飲泉場。

飲んでみるが、味に特徴はない。

談話室に置かれた冷水。

風呂に行くには、談話室を曲がり、部屋に行くには、談話室の前を通って行く。

談話室は、この宿の中心。
なのに、ここに座っている人を見かけなかった。

いい宿でした。
又、泊まりたい宿の一つになりました。

 


金宇館の食事

2011年10月26日 | 宿-甲信越

夕食は18:00~とお願いしておいた。

部屋に電話がかかり、本館1階の食事処へ。

元は部屋だった所を食事処に改装されたのかな?個室です。

食前酒は、山辺ワインのナイヤガラ。

ワイン、あまり飲まないのですが、この白ワインおいしいと思いました。

先附は、柿、しめじ、もってのほかのみぞれ酢和え。

 

どれから食べようか?迷ってしまう前菜。

甘さ控えめ、栗の渋皮煮。

中にレーズンをしのばせた栗きんとん、エビのキャビァのせ。

ぶどうのゼリー寄せ。

食用のほうづき。

初めて食べるものだが、トマトとりんごを合わせたような味で、
少しぴりっとするが、おいしい。

翌日、道の駅でみつけて買って帰る。

魚の南蛮漬け。

人参かと思いきや、これはカラスミ・・・だろう。

素揚げぎんなんと、イカと大葉の昆布巻き。

こんなステキな、おいしい前菜、呑まずにはおれません。

冷酒にぴったりの器で供された。

黄瀬戸かと思ったが、釉薬のかかりが少ない。
有田の利左エ門窯製らしい。

織部色の模様が、いい味出していますねぇ。

真澄のあらばしり大吟醸、おいしかったです。 

松茸入りの茶碗蒸し。

左手前に馬刺しがあったのですが、これは苦手なので相方へ。

信濃ゆきます、甘エビ、信州サーモンのお刺身。

松茸の土瓶蒸し。

さわらの蕎麦の実焼き。

大好きなレンコン饅頭が出て、もうメロメロ。

カリカリに揚がった地物まいたけの天ぷらと、椎茸の利休揚げ。

椎茸の表には、細かい包丁が入れられ、魚のすり身にゴマが香ばしい。 

安曇野豚のあぶり焼き。

ちょっと甘口のタレがおいしい。

ごはんはちりめん山椒がまぶされている。

味噌汁の中のカニの足がおいしかった。

 デザートはすりおろしリンゴのシャーベット。

随分、手の込んだ、そしておいしい料理だった。


 朝食は7:00~と8:00~、どちらか選ぶが、7:00から用意してくれる宿は少ない。

7:00~にしてもらった。

部屋に案内の電話があり、階段を降りて、食事処へ。

階段途中から食事処を見る。

1階が食事処、2階は客室。

 中庭を眺めながら 

 リンゴジュース、青菜のお浸し、サケ、卵焼き、キノコ・・・などが並ぶ。 

 フタ物の中は、イクラとわさび漬け。

 蕎麦ダンゴの中には甘く煮たミンチ肉。

野菜の下からかも肉が現れた。

そして食後のコーヒー。

はぁ、食事は、評判通りほんとにおいしかった。

大旦那と専務(息子さん)で調理しておられるという。

こじんまりした家族で切り盛りしておられる宿では、料理は家族の誰かが
作られるのがほとんどだろうが、料理上手な人が居れば、宿は万々歳!

もちろん、どこかで修行してこられての料理だと思うが、
料理のうまいへたは、その人が持っている資質によるものだと思う。

いくら学んでも、じじむさい(垢抜けしない)料理しか作れない人もいる。

これだけ、手が込んだ、バラエティに富む料理を提供してくれ、なおかつ低料金。
そんな宿は少ないだろうし、そんな宿に泊まれた、出会えた喜びは大きい。