時に雨と書いてしぐれと読む。うん、なんて言うのだろう、面白い表現だよね。モンスーン地帯特有の天気なのだろうか。他所のところのことは知らない、いや自分のところに入っている時雨の感じは、いま晴れているかと思っていると、しばらくもせぬうちに雨がそれが弱雨だったり強雨だったり、時にそこに霙が混じり、おーっこのまま冬かなどとやっていると、またたくの間に晴れ上がりなんともなのだ。今、夜になって空を仰ぐと南の方にオリオン座が見える。もうそんな季節なのだ。そんななかこのところなんだか毎日のようにいろんな人が来られる。幸いこちらも家におるものだからして、なにやらもぞもぞと話し込んでいる。ゆっくりと語れる人が来られるからおのずとそうなるのか、わからないが。年齢や性別を越えて、うん、人とゆっくりと語れる。互いの思いを聞きながら、交感共流できることがうれしい。人である、と言うことがなんであるかわからないまま、開きあいながら、まなざしを受けながらともにここにいることが、ありがたいのだ。