障子張り替え

2014-12-30 20:11:22 | 日記

 お茶の間の障子を張り替えようと娘が言う。やるきだねぇ、とおもいつつ、はいである。前にも書いたように思うが、この障子張り替えは寺に育ったものとして、忘れられない。お寺の障子はそれこそ何十枚とあるから、新しく張ることよりも古いものを破って桟にのりなどがついているのをきれいにすることが、手間なのである。寒いし、今のように風呂の残り湯をつかうなんていうこともなかったし、中学生ではちょっと辛いものがあるよ。その時はそんなものだと思ってやってはいたものの。ところが兄ちゃんがいると大違いで、てきぱきと弟たちを指図して、どこまでも愉快に楽しげに、なんなくそういうことをこなしていく兄ちゃんがひたすらまぶしかったし、頼もしかった。何かね、そんなことを急に思い出す仕事だよね。終ってみれば、部屋のなかが、明るく変わったよね。

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