ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

すみませんでした。

2014-09-24 20:35:39 | 日記

 今朝、京都へ向かう快速で、偶然にボックス席のひとつが空いて、座ることができました。

 

 鞄から本を出して読み始めてすぐ、頭のうえから、 

 

 「すみません」という男の人の声。

 

 「女の子が具合悪そうなんで、席をゆずってもらえませんか」

 

  あわてて立ち上がると、電車の床に女の子がぐったりと横たわっていました。 私の隣の人も立ち上がり、女の子は二人分の席で横になりました。貧血のようです。あまりにも青白い顔をしていたので、

 

 「車掌さんに連絡して降りたほうがいい?」 と訊いてみると、「大丈夫です」と小さな声で女の子は言いました。

 

  そこから京都駅までがとても長く感じました。 京都駅に着いた時、さっきの男性が私に「すみませんでした」と言うので、思わず、「いえ、こちらこそ、どうも」というへんてこな返事をしました。

 

  女の子はゆるゆると立ち上がって歩き出したので、「どこまでいくの?」と訊くと、 「長岡京です」

 

 「あそこのベンチで休んでから行ったほうがいいよ」

 「はい、そうします。 ありがとうございました」

 

  そして、今度は帰り道。市バスに乗っていて、もうすぐ京都駅というときに、外国人が私の隣にいた男性に五千円札を両替できるか、ときいてきました。

 

  男性は「僕は持ってないですけど、運転手さんにきいてみます」といって、訊いてあげていました。 次のバス停で運転手さんはサイドブレーキをひき、

 

 「どなたか、五千円札を両替できるかたはおられますか」 というアナウンスをしました。 そのアナウンスが流れる前に乗客の何人かは状況を察知してお財布を調べていました。すぐに坐っていた女性が

 

 「ありますよ」といって千円札を五枚差し出しました。 仲介してあげた男性は「どうもすみません、ありがとうございます」と、いい、外国人も「アリガトウ」と日本語で言い、運転手さんも「ご協力ありがとうございました」とアナウンスしました。

 

 人のためにすっと「ありがとう」とか「すみませんでした」って言えるっていいなぁと思いました。

 

 

 

コメント
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