ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

おじさん

2023-05-27 22:37:43 | 日記
 金曜日、仕事中にスマホが鳴って、誰かなと思ったら父の弟からだった。

 廊下にでて、「もしもし」と出ると、

 「千鶴ちゃん? おじさんだよ」 

 まるで小学生のころに戻ったよう。父は7人兄弟の5番目で、そのHおじさんは7番目の末っ子。父も叔父さんも田舎から大阪へでてきていたので、兄弟のなかでも仲良しのふたりだった。仕事でシカゴに住んでいたり、香港にいたこともあって、両親、妹夫婦、私と夫と息子というフルメンバーで香港に遊びに行ったこともあった。

 Hおじさんはいつまでも若いイメージがあるのだけど、もう80歳を超えたという。ひゃー。

 そりゃあ父が今年88歳だから、そんなものだろうけど。叔母さんの体調がよくなくて、買い物や洗濯など家事を担っているらしい。すごいなぁ。

 私の両親が揃って特養に入所したと言ったら、6月のはじめに会いに来ると言う話になっていて、今回の電話は到着時間を知らせる電話だった。

 80歳を過ぎているとは思えないほど、しっかりしていて、難波から乗り換えだったよねとか、よく覚えている。80歳を過ぎて千葉からひとりで大阪へやってくるだけでもすごいなぁと思っていたら、松江や山口へ行くことを思えば大阪なんて近いよ、と笑っていた。松江は父と叔父の実家、山口は亡くなった伯母の家のあるところ。まぁ、そりゃあそうだけど。

 「いっしょにお昼を食べよう。おじさんがごちそうするから」
 「いえいえ、遠くから来てもらうんだからこっちでごちそうしますよ」といったら、
 「大丈夫。お金はある(笑)」
 「まぁ、実家の周辺にそんな高級料理店もないですけど(笑)」

 ほんの、3分くらいの会話だったけれど、やっぱりHおじさんはかっこいいなと思った。

 木曜日は京都平日歌会でこんな歌を出した。

 ・お守りのように近くて遠い父母すりがらすには夏が揺れてる  藤田千鶴

 いい歳をして親に依存しているというか甘えているとか、両親に守ってもらったことがないから共感できない、とかいろいろコメントをもらって、そうかぁ、そうなのかなぁと思った。

 そして、きのうの神楽岡歌会には

 ・蒸したてのあんまんみたいな男の子脱衣室にて微笑みくれる

 という歌をだして、16名参加で1票だった。「微笑みくれる」が普通すぎるということ。

 はたとここで気づいた。88歳の兄に会いに80歳すぎの弟が関東から会いにやってくる、やっぱりうちの家系は家族同士の距離がかなり近いのかもしれない。

 歌には翳りとか何かしら謎とか不安とかがあるほうがいいんだなぁと思いながら、こういうときにいつも思い出すのは河野裕子さんの歌。

 ・良妻であること何で悪かろか日向の赤まま扱きて歩む   河野裕子

 そうだそうだ。家族が仲良しで何で悪かろか、そういう家族の中で生きてきたものにはそういう生き方しかないんだもの。と、ひらきなおって生きる。私は日向を歩いていく。

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アンケートと村上春樹

2023-05-23 22:41:19 | 日記
 このあいだのコンサートでアンケート用紙を入場のときに手渡された。

 休憩時間に前半の分を忘れないうちに書いておこうと思って書き始めると、

 息子「アンケートって苦手。小学校のころから音楽の鑑賞文とか書くのすごく嫌やった。感じたこと、文章になんてできへんやん」という。

 私「まぁ、確かにダイレクトに受け取ったままでいたいという気持ちはあるね。文字にすると薄まるというか、ほんの少ししか言い表されへんし」

 そして、私が椅子の隅に置いていたトートバッグに入っている分厚い本を見て、

 息子「なに、この分厚い本。こんなん持ち歩いてるん?」

 私「村上春樹の新刊。(『街とその不確かな壁』)こんどゆうゆに会うときに貸してっていわれてるから持ち歩いて読んでるねん」
 
 息子「村上春樹って苦手やなぁ」
 
 私「ああ、藤田のおじいちゃんも読書家やのに同じこというてはった。理解できへんって。理解するタイプのものじゃないんやけどなぁ。まぁ、比喩表現が多いし、そこに共鳴するものがあるかどうかとか、想像しながら読むのが楽しいかどうかとか、いろいろ読者を選ぶかな」

 私は好きで、ほとんどの作品は読んできた。ただ、数年前にでた『騎士団長殺し』は発売日に上下巻をまとめてかったのに、「起承転結」の「起」あたりで挫折した。なので、「承転結」部分は未読のままだ。

 わくわくしなくなったのは自分のせいか、時代のせいか、作家のせいかわからないけれど。

 今回の新刊はすぐには買わず、たまたま近くの本屋にあったからこのあいだ買った。やっぱり見かけると買ってしまう。

 読み始めて、また壁と影かぁ、というのが第一印象。少し読んだけどいったん閉じる。

 たまたまその週の歌集批評会で会ったIさんとこの本の話になって、「実は途中で挫折しかかってるんです」と告白すると、「いま第何部?」というので「まだ第一部」というと、

「もうちょっとがまんして第二部までは読んで」と言われて、小説ってがまんして読むものかと思いつつ、読んでいたらだんだんおもしろくなってきた。Iさん、助言ありがとう。

 そうそう。コンサートの日の会話に続きがあった。

 息子「村上春樹の作品ってあんまり映画化されてへんよな」

 私「映画化してヒットするような本じゃないしね。それぞれの読者が持っているイメージというか、大事にしているものが映像化されるとこういうんじゃないんだけど、とか、ちょっとちがうなぁとか思うからねぇ。本のまま楽しみたいっていうかね。さっきの音楽鑑賞文みたいなもので。それぞれがダイレクトに受け取ったものを大事にしたいって思うような作品なんやと思う」

 結構重いけど、通勤時とか立ちながらでも読んでいる。ちょっと腕がだるくなるけど。

 いま第二部のまんなかあたり。

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阪神デー

2023-05-21 23:12:08 | 日記
 今週泊まりに来るはずだった息子の予定が変更になって、土曜日からの泊まりはなしになり、そのかわり、オケの先輩が演奏する演奏会のチケットあるけど、と誘ってくれたので出掛けることにした。

 妹に阪神梅田周辺でランチのおすすめのお店を訊いたら、阪神百貨店がリニューアルしていろいろお店が入ってるよと教えてくれたので、阪神百貨店へ行く。

 久しぶりの梅田。あちらこちらリニューアルされていてきれいになっていた。

 11時に待ち合わせていたけれど、10時過ぎに行って、少し買い物。いろいろすてきなものがある。11時前に下見をしようとレストラン街9階にあがると、いろんなお店の前にすでに列ができていた。ひゃー早いなみんな。

 うどんの美々卯を見つけて久しぶりに食べたくなって整理券を取る。11時開店で4番目。

 中の島のイベントに参加していた息子に連絡したら「いま淀屋橋」ということだった。11時になって席に通される。なかなかこないなと思っていたら、なんと阪急百貨店に行っていたもよう。え、どういうミスだ。と大阪人は思う。京都で言うなら、金閣寺と銀閣寺を間違えるようなものだ。やはり息子は京都の人なんだなとあらためて思った。

 8Fの催し物会場では沖縄フェアをやっていて、常設の阪神グッズ売り場と並んでいたのがおもしろい、というので、グッズ売り場へ寄り道する。いろいろある。アイドルみたいに推しクッションとかスタンドとかもあった。でも私は「箱推し」なんだよね。誰が好きというわけじゃない。

 ふと、使いやすそうな赤いリュックが目についた。黄色と縞々だったら持ち歩きにくいけど、エンゼルスカラーの赤だし、Tigersのロゴも入っているし、いいな、と思ってみていたら、「それ、母の日に買おうか」というありがたい申しでがあったので、「いいの??」と喜んで買ってもらった。わーい。

 それから阪神電車に乗って、会場のある西宮に向かう。ちょうど時間的に甲子園の試合に向かう人で電車は混んでいた。演奏会の曲目はシベリウス「フィンランディア」、交響曲第7番ハ長調、ニールセン交響曲第3番ニ短調「広がり」。あとはアンコール曲が1曲。

 全体的に重い曲で華やかさはなかったけれど、初めて聴いた「広がり」は、全体を覆う寂しさに光が差してきて開眼するような感覚があった。まさに「広がり」だな。

 帰りにスマホでチェックしたらまだ阪神ー広島戦の途中で、思わず途中下車して6回からでも見に行こうかと言ったら、私が真剣に応援したら負けるから行かん方がいいんちがうと言われ、もっともだと思って諦める。

 それでまた阪神百貨店のアフタヌーンティールームでスイーツと紅茶のセットを食べて、沖縄フェアで夫にもずく鶏唐揚げをおみやげに買って帰った。

 

 阪神も勝ったし、充実の阪神デーだった。

 
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祖父と白湯

2023-05-18 23:48:47 | 日記
 いまごろだけれど、寝る前に白湯を飲んでいる。

 このあいだテレビで特集をやっていて、快眠とお通じにいいらしい。両方困っているわけでもないけれど、ためしてみて2週間くらいだけど、目覚めはいいような気がする。

 熱すぎないほうがいいらしく、60℃くらいがちょうどいいと言っていたけれど、少しさまして飲んでいる。

 そして。

 このまえ叔母から祖父の50回忌が6月に行われるときいて、そんなに月日が経ったのかと思う。

 私は従妹の中で一番年が上だったから、そのぶん、一番記憶していることが多い。

 夏休みになると毎年ひと月くらい母の実家に帰っていたし。祖父と祖母は昼間は仕事(酒屋)をしていたから、いっしょに遊んだとかどこかへ連れて行ってもらったとかいう記憶はないけれど、ビールを飲んでいる祖父とか、コルセットを撒いている祖父とか、いろんな場面を断片的に覚えている。

 そして、夜になると金色のやかんを持って、二階に上がってきていた祖父。寝る前に白湯を飲んでいたのだ。

 自分が小さかったせいか、そのやかんがやけに大きかったように記憶している。

 大きなやかんから湯呑み茶碗に白湯を注いで飲んでいた。と、思う。実際に注いでいるのを見たことはないけれど、二階にゆのみがいくつか置いてあったから。

 50年以上前から白湯を一日の終わりに飲むというスタイルを確立していた祖父。

 脳溢血で60代で亡くなってしまったけれど、内臓は健康だったのかもしれない。

 これからは細く健康で長く生きることを目標に。いまさらだけど、今夜も白湯を飲んで寝る。

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天丼

2023-05-17 23:48:47 | 日記
 きょうは巡回4日目。あと1日ですべて回りきる。

 先月あいさつ回りを予定していたうちの課の移動組が急に予定変更となり、私たちの巡回に加わったので、きょうは3人で行くつもりが、8人での訪問になってしまった。

 待ち合わせの場所へ行って車が待っていたので乗り込もうとすると、座る席がない。

 「わたし、どこに座ったらいいんですか」と言ったら、「ここですよ」と指をさす人。

 ここって。。 8人乗りの車の2列目の真ん中。え、ひじ掛けじゃないんですかこれは。どいうような狭いスペース。これで中部6ケ所を巡るのはきついんじゃないかと思いつつ、そこしかないので(私が8人のなかで一番小さい)、しぶしぶ座った。

 途中、ぐにゃぐにゃの山道にさしかかると右にゆれ、左にゆれ、酔いそうになる。しかも持つところもないし。

 かなりハードな出張だった。

 午前中に3か所めぐり。お昼は南丹市で昼食をとる。おなかすいたよー。きょう一緒だったとなりのチームの女子、Sさんが「わたし、天丼にします!」というのでメニューの写真をみたらおいしそうで、私もそれにする。

 運ばれてきてびっくり。丼が巨大だった。。 いつもは完食するのだけど、きょうはごはんを少し残してしまった。食べ過ぎると酔うし。

 昼からも3か所巡って、帰りの道の駅での15分休憩で、Sさんとふたりであまおうのソフトクリームを一気に食べた。めちゃくちゃおいしかった。きょうは30度を超す猛暑だったし、生き返った。

 そして。

 夜。お腹が痛くなって晩御飯ぬき。またもやはらぺこあおむし状態。学習しないなぁ、まったく。

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