みてるよ

　きょう、朝からドジャーズｖｓブルージェイズを見ようと、U-nextにつないだら１回に大谷がホームランを打ってくれたので、眼がさめた。

　きょうは打線好調で、まったく心配することなく心穏やかに見ることができた。

　それで、相手のピッチャー交替のときにメダカと植物の世話に外へでたら、女性がとおりかかり、

　「ジャスミン、きれいに咲きましたね」と声を掛けてくれた。

　（ハゴロモジャスミンだけど）「ありがとうございます」と答えて、心が弾んだ。

　あらためて見上げたら、８分くらい咲いている。ああ、今年もGWがやってきたなぁと思う。

　親友のタカが贈ってくれたハゴロモジャスミンは１回目の引っ越し祝いだったから２７年になる。タカは３６歳のときに亡くなってしまったけれど、ハゴロモジャスミンは咲き続けている。

　実は、きのうハードな出張があって、ぎりぎりで会社に戻って、書類を作って帰ったら、それに不備があったという電話がかかってきた。疲れているところにダブルパンチ。

　あー、自分のミスだ。チェックをしてくれたひとも１日私より大変な巡回から帰社してミスをみつけたら腹が立ったことだろう。情けないなぁ。だめだなぁ。かなり落ち込む。

　30日は私はお休みなので、同僚のMさんに修正を依頼しないといけなくて、ラインでお願いする。

　「お安いごようですよ。千鶴さん、連休はゆっくり休んでくださいね」

　と返ってくる。ああ。さらに落ち込む。もう仕事を続けるのは無理なんだろうか。みんなに迷惑がかかってしまっている。珍しく遅くまで眠れず。

　その翌日の朝だったので、知らない人にさわやかに声をかけてもらったことが嬉しかった。ああ、タカのおかげだ。花は勝手に咲くのに私がほめられたような気持ちになる。

　だいじょうぶ。応援してるよ、みてるよ、ってタカの声がハゴロモジャスミンの甘い香りとともに届けられる。会えるとか会えないとか関係ないんだな。いつもいてくれる。

　わたしが思えば、生きているとか生きていないとか関係なく、いつもみんないる。

両親の服をかたづける（実家を売る１）

　きょうは実家にうち夫婦と妹夫婦、不動産会社の人が集まって、実家販売の委託契約をした。

　実家を売るってことは、もう堺に帰っても寄る家がなくなるということで。

　複雑な気持ちでいたら、妹もそう思っていたらしく、「なんか寂しいね」と言い合った。でも、こんなに長い時間、私たちが帰る場所があったことを幸せに思いたいね、と言いながら両親の服の整理をした。

　ネットで見つけた服やバッグや靴を外国に持って行って売って子供たちのワクチンを買うお金にする、という業者に申し込みをしたら、すぐに大きな袋が送ってきた。１回３０００円弱。寄付ではないけれど、まだ着れる両親の服を捨てるというのは心苦しいけれど、どこかでなにかの役に立つと思えば少しは心が軽くなる。

　袋には薄いものなら１２０着入るということだったけれど、冬物のジャケットとかダウンとかを入れたので、そんなには枚数は入らなかったけれど、四畳半一部屋を占拠していた母の服は必要な最小限を除いてすべてなくなった。あとは鞄と靴だな。GWにまたやろう。

　父の背広もたくさんあるし。じゃんじゃん片付けて行かなくちゃ。

　広い庭と大きな洗濯機を活用できるのもあとわずかと思って、毛布を３枚持って行った。さすがに１枚ずつしか洗えず。

　きょうはいままでで一番高速道路が渋滞していて、普段は１時間でいけるところが３時間もかかって、洗濯のスタートが遅れたので２枚しか洗えなかった。

　佐川急便に荷物の引き取りの電話をして、待ちながらさらに二階をかたずける。

　庭に干した毛布は１枚は乾いたけれど、もう一枚はまだ湿っていたので近くのコインランドリーに持って行って乾燥機にかけた。

　佐川急便に荷物を引き渡し、毛布を取りに行って帰路に着く。

　７時すぎに家をでて、帰宅したのが１８時。

　おつかれさま。

　誰も世話をしないのに、実家の柿の木はあおあおと茂っていた。あのままつぎの持ち主が柿を食べてくれたらいいなぁ。

　

　

綿の種

　きょうはお休みの日。

　メダカの水を替えて、ずっと気になっていた綿の種を綿から取る作業をした。

　玄関に座り込むこと数時間。

　お昼ご飯を食べてからも作業は続く。

　種とり作業を終えたのち、朝、水に浸しておいた綿の種、宇宙アサガオの種、みずいろアサガオの種を植えていった。家のなかのことぜんぜんやってない････

　小学校低学年の子が帰ってきて、前をとおる。

　おかえり、と声をかかえたら、ただいま、っていう。

　GWまでは新１年生は家のひとが迎えに行っている子もいる。一人で帰ってくる子もいて、ちょっと心細い感じで歩いているので「気をつけて帰ってね」と言ったら、「うん、もうすぐだから大丈夫」という返事。えらいな。

　近所のひととも少し雑談したりして、穏やかな午後だった。

　綿の種がたくさん。小分けにしてうちのガレージのフェンスにぶらさげておこうかなぁ。

　



　

遠足部第一回遠足

　きょうは高校の同級生７名で遠足部第一回遠足に行ってきた。

　あいにくの雨でどうなるのか心配したけれど、宇治橋商店街も平等院も人通りが少なくていい感じだった。

　男子４名（サッカー部３名、柔道部１名）、女子３名（テニス部２名、フォー研１名）というメンバー。私ひとりが文化部出身。

　みんなは大阪や堺から来ているので、新今宮から大和路快速で奈良へでて、奈良からみやこ路快速で宇治まで。私は宇治のひとつ手前の城陽から合流した。

　いままでいろんな会の幹事とか世話役をしてきたけれど、なんというか、みんなの動きがてきぱきしていてすごく楽だった。

　今回は宇治だったので、昼食や抹茶石臼体験の予約は私がしたのだけど、私が電車に乗ったら、E子が「はい、お金、もうみんなの分集金しといたよ」とか、「これおやつ」といってジップロックのかわいいやつにお菓子をつめたものを配ってくれたり。

　率先して写真を撮りまくるOくん、お金の計算や時間の割り振りをささっとしてくれるTくん、いやぁ、運動部の人たちっていつもこうなんだろうか。

　雨でも「花粉がとんでなくてええわ」とか「人が少なくて歩きやすくてよかった」とか、ポジティブに言ってくれたことも気配りだなぁと思った。

　１１時から１８時までの７時間。ずっと楽しい気持ちで過ごせた。

　来月は遠足部会食課の係の人たちが、自宅でお料理をふるまう会を開催してくれることが決まった。楽しい予定が増えるのは嬉しい。

春は来ている

　きょうは夫がカヌーツアーに早朝から出掛けて行ったので、ひとりの休日。

　メダカと植物の世話をしようと思って外へでたら、ハナミズキが満開になっていた。

　ちょっとびっくりする。あんまり上をみあげていなかったのかな。

　４月初めは寒い日が続いて、ハナミズキは今年は咲くのだろうかとか、スノーフレークはもう今年は咲かないなとか、半ばあきらめていたのだけど、ちゃんと春はやってきていた。

　ガレージ奥のスノーフレークも例年よりはすごく遅かったけど咲いていた。

　よその庭に咲いているのを見て、あれ、もうどこも咲いているのかぁ、今年はうちのは咲かないのかと思っていて、ちょっと申し訳ない気持ちになった。よそとは環境が違うんだから比べても仕方ないのに。遅かったけどちゃんときれいに咲いた。ありがとう。ありがとう。

　ハゴロモジャスミンも急に蕾をたくさんつけて、タイミングを待っている。

　野ぶどうも急に蔓をぐんぐんのばして新しい葉をつけていた。

　お花のおじさんが通りかかって、

　「野ぶどうの葉っぱがでてきたねぇ、ハナミズキもええ色やねぇ」と声を掛けていってくれた。

　最近、ほめられるということがなかったから、とても嬉しかった。花が咲いただけでほめられた気持ちになる。

　このまえ、ご近所のＫさんが「クリスマスローズって俯いて咲いているでしょう。切って一輪挿しにさしたら、とてもかわいいよ」と教えてくれたので、きょうはクリスマスローズとコデマリを切って父に供えた。ほんと、かわいいな。

　そして、父の部屋（私の本の部屋だけど）の窓を全部あけて、春の風を入れた。父はいつも明るいのが好きだった。きょうは夫がいないからお線香も焚いた。（夫は線香を焚くと具合が悪くなる）

　お父さん。

　お父さんがこの世にいなくなっても、春は来たよ。

　今度、母を誘ってうちの花を見せてあげよう。