きょうは誕生日。プレゼントはなにがいいか訊かれて、「ひとりの時間」と答える。をを、哲学的、というよりリアルな望みなのだった。
この週末は義父宅訪問も免除となる。夫がきのう行ってくれた。
朝、ゆっくり目がさめて、ベッドのなかできょうはなにがしたいかなぁと考える。夫はハイキングに出掛けていてすでにいないもよう。
1.春の花を植えたい
2.読みたかった絵本を図書館に読みに行きたい
3.お醤油さし、お砂糖ポットをきれいに洗って補充したい
4.たまっている家計簿を整理したい
考えているうちにだんだん地味な望みになっていく。どうしてもやりたいことって、そんなにないじゃない。「3」は重要で、お醤油とかお砂糖が減って来ると、ついそのまま継ぎ足すので、なかなかチャンスがない。もうすぐなくなるから使い切ってからきれいにしようと思っていても、夫がつぎたしていたりするのだ。
9時半ごろにインターフォンが鳴る。まだパジャマなんだけど。息子が物流の仕事をするようになってから、どんな姿でも受け取るのが優先だと思うようになった。でもいくらなんでもパジャマというわけにもいかず。ズボンだけ履き替えてでる。はあい~ 友人のいくちゃんからプレゼントが届いたのだ。わー。と、洗面所の鏡にうつった自分の恰好をみて、あまりにも上下があってないことに驚愕する。でも、まあいいや。
すてきな赤いホーローのポットと陶器のカップ。ちょうどいまから朝ごはんだからこれ使おう。
そのまま火にかける。スープをあたためたり、ヨーグルトにジャムや蜂蜜をかけたりしているうちに、ポットの細いさきからふわふわと湯気がでる。うーん。すてきな朝の風景。
天気もいいみたい。ゆっくり朝ごはんを食べたのち、日焼け対策をして外にでる。となりの人が車を洗っていて、そのまわりにわんちゃんがうろうろしていたので話しかける。かわいいな。
よし、私もがんばるぞ。5つのポット苗を鉢に植え、冬の花(お正月の葉牡丹などを)を舞台裏へ移動させ、ハゴロモジャスミンの蔓の整理、草引きをする。ああ、心が浄化されていく。通りかかりのHさんが「ひさしぶりねぇ。」と声をかけてくれて、浄瑠璃寺ちかくの野菜情報を得る。
家に入って時計をみたら13時すぎだったので、図書館へ行くことにする。この時間だったら空いているかも。
しかし、イベントがあって、駐車場はすごく混んでいた。第二駐車場へいくべきだったのに、ちょうど第一駐車場が「空き」になったので、そこへ入れることにする。駐車スペースは1台分しか空いていない。え、こんな隅っこの狭い場所に・・・ 実はまだ、いまの車に慣れていない。その空いている場所は自転車置き場がすぐそばにあって、人通りもある。切りかえそうとしたら、自転車が通る。人も通る。べつに見られているわけではないのに、じんわり汗ばんでくる。こ、これ無理なんじゃないの・・・・と諦めかけたけど、30回くらい切り返してようやく停める。なんでこんな苦労して・・・しかもみんなバックで駐車しているのに私だけ前から。これ、出せる?? ハイキングに行っている夫にメールしておく。「帰りは近鉄で寺田経由で帰ってきてください。文化パルクにいます」
不安を覚えつつ、とりあえず図書館に行き、日当たりのいいベンチに座って読みたかった絵本と詩の本を読む。しばらくして夫から電話。
「もうJRに乗ってるんやけど、なんで寺田なん」
「いやぁ、車とめたんやけど、だされへんからきてほしいんやけど」
「とめたんやったらだせるやろう」
「自転車とか人とか通る隅っこの場所で・・・・自信ない」
「なんでとめれたのにだされへんねん」
「うんと、、自転車とか車にあたってもいいならだせるけど」
「なんでそうなるねん」
「JR新田でおりて近鉄大久保から寺田でおりるというわけには・・・・」
「むりむり。自分でなんとかし」
切れる。(電話と夫が) 冷たいなぁ。こうなったら車がすく夜まで図書館にいてやるわ! という気になる。いっぱい本あるし。
それで、上の階にあがって、いろいろ読む。新聞とか。(図書館で新聞よむって初めて)
15時になる。駐車料金がかかってくるなぁ。そろそろ空いてきたかなぁ。と、駐車場へいく。無理そうだったら、駐車券を一度歩いて通して・・とセコイことが頭をよぎる。すると、向かいにとめてあった普通車が、軽トラにかわっていた。軽トラで図書館って、城陽はすてきだなぁ。切り返すスペースがさっきより広い。よし、いましかない。
なんと、3回くらいの切り返しでゲートをでることができた。やったぁ。ふふ~ん。
帰りの道で、小学校の記憶がよみがえる。学校から帰ろうと思ったら、雨が降っていて傘がなかった。かなり降っている。途中まで濡れて帰ったけど、まだまだ強くなってきて、パンやさんの前の公衆電話から家に電話した。母は仕事で留守で、妹が出た。妹は2年生くらいだったと思う。それで「パン屋さんで待ってるから傘もってきて」といったのだけど、妹は「いや」と言った。まぁ、家からパン屋は2年生には遠かったし、だめもとで電話したから、そんなに腹もたたなかった。この機会にいつもの通学路じゃない道で帰ってみよう、雨降りの冒険だ、と思ってずぶぬれになりながら、でも心はそんなに暗くはなく、家に帰った。すると、妹がいない。妹は「いや」とは言ったけど、私がずぶぬれになると思って迎えに行ったらしかった。私がコースを変えたから出会わなかったのだ。ずいぶんたってから、半泣きになって妹が帰って来た。ごめんごめん。
そして、ふたりとも母にひどく叱られた。「あんたはなんで雨降りに遠回りして帰るの!もしかしたら妹がくるかもって考えへんかったん??」 妹には「お姉ちゃんが困ってるんだからいいよっていうか、いやって言うたんやったら家で待ってなあかんでしょ」
そんなことを思い出しながら、家に着くと、夫は帰っていなかった。もしや、寺田経由で・・・・? メールがきて「いま文パル(図書館)についた」あちゃー
それで、結局私がまた迎えに行った。なんか悪い気がしたので、帰りにバーガーをおごってあげた。
そののち、家計簿はまとめてすっきり。またもや、「3」はそのままにきょうが終わりそう。