ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

ちいさな姉妹

2024-07-10 20:30:04 | 日記
 今朝、通勤途中で近鉄から地下鉄に乗り換える竹田駅で。

 私は座りたいのでいつもここで次の電車を待つ。2分くらいですぐに来るから。

 だけど、急ぐ人は我先に向かいのホームめがけていま止まっている列車に飛び乗っていく。ドアが閉まります、というアナウンスの直後、横から小さな女の子が走って飛び乗った。そのあとを少しその子よりは大きな子が追いかけようとしたけれど、ふたりの間でドアが閉まってしまった。

 ああ、、

 友達かな。ホームに取り残されたほうの女の子は、ちょっと困ったような顔をして私の隣に並んだ。なにか声を掛けた方がいいのかな。ひとりで学校行くの慣れてないのかな、などと考えていたら次の列車が入ってきた。

 そして、たまたまその女の子が私の隣に座ったので、

 私「大丈夫? お友達と別の電車になっちゃったね」
 女の子「妹です」
 
 え、姉妹だったんだ。そういえば大きさが同学年ではなかったな。でもひとつかふたつ違いだと思う。

 私「妹さん、何年生?」
 女の子「一年生」
 
 一年生・・・ ちいさいな。

 私「一年生かぁ。。でも4月から通ってるならもう4ケ月めだもんね。」
 女の子「国際会館は終点だから、たぶん大丈夫だと思います」
 私「そっか。じゃあ大丈夫かも。国際会館駅で待ってくれてるかな」
 女の子「私は北大路なんで」

 え、別の学校なんだ・・・ 私のほうが不安になってくる。

 私「別の学校なんやね」
 女の子「はい」とそのとき女の子の携帯電話が鳴った。

 「うん、つぎのに乗ってるよ。いま電車のなかだから。もうすぐ十条」とだけ言ってすぐに切った。

 電車の中での通話はマナー違反だけどこういう非常事態のときはいいんだよ、という気持ちになる。平常心を保っているようだけど、きっとこの子も不安だろうなと思う。ちいさい妹はひとりで終点までいけるだろうか。14駅もひとりで乗らないといけない。帰ったらお母さんに叱られるだろうか。お姉ちゃん、わかるよ、私もお姉ちゃんだったから、ずっと。3歳から。

 妹が1年生で私が4年生のとき、集団登校で学校へ着いて、私はいつものように自分の教室へ行ったら、妹は自分の教室がわからなかったか迷ったか、校庭を歩いてびしょぬれになっていたことがあった。雨が降っていて校庭もどろどろだった。心細かったと思う。帰って妹は母に報告し(母がなんでそんなにどろんこになって帰ってきたのか訊いたのかもしれない)、私は酷く叱られた。

 そのときは叱られたんだから自分が悪いと思っていた。でも、私はずっとひとりで1年生から自分の教室になんとかたどり着いていたし、だれにも付き添ってなんてもらってなかったのだ。理不尽だと思う。妹は生まれたときから誰かに庇われて当然、ということになっている。私なら上の子を叱るのは違うよなと思って、叱らないと思う。

 というようなことを考えていたら、四条駅に着いた。

 私「じゃあね。気をつけて行ってね」
 女の子「ありがとうございます」

 姉はいつも優等生なのだった。がんばってね。ちいさなお姉ちゃん。



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