きょうは山城歌会でした。 9月の山城歌会はおやつにいちじくを用意します。
今朝はしょぼしょぼ雨が降っていて、いちじくの販売はお休みかなと心配しながら買いに行ったら、お客さんが普段より少なくて、たくさん買うことができました。まるまるしていておいしそうです。
参加者は13人。26首を4時間というペース。 前半は丁寧にいろんな意見をききながら、後半は少しスピードアップでした。 きょうは久しぶりに長野から藤井さんが来てくださり、黒住さんと交替でまとめてくださって、嬉しかったです。 びしびし的確な批評はきいていて気持ちがいいです。 だめなものはだめ、とはっきり言いあうにはその歌会のメンバー同士の信頼があってこそだと思います。
私が出した歌は、
・真夏日は横断歩道の白の眩し眼球の裏まで焼けてしまいそう
上と下が同じことを言っている。「眼球の裏まで」がきつい。「真夏日は」は状況からしてわかるから省く。いろんな指摘があって、面白かったです。 歌歴の長いひとも短いひとも、年齢も関係なく、自分の思ったことをきちんと言う、というのはとても大切なことで、この雰囲気はずっと保っていきたいなぁと思います。 わからなくても「ほかのひとのご意見を伺いたい」というようなことは言わないで、なんとか自分の持っているスキルを総動員して歌に向かい合うという姿勢が、歌会を充実させていくのだなとこの歌会に出ると感じることです。
もう一首は
・浜辺には手花火のあと残りいて平たい波の終わりを見つむ
「平たい波」がよい。足元のあたりに焦点をあてつつ、広がりがある。波打ち際が波の終わりという見方がよい。「見つむ」は余分。人がでてこないようがよい。というような評が出ました。
ほかのひとの歌でも助詞を補って繋げたほうがよくなるとか、いや、ここは切ってあるからいいんだとかいう議論も出て、あっという間に終了時間の17時になりました。
秋の紅葉吟行会のことも日程が決まって、いまから楽しみです。