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いつでも君のこと好きだったよ

水曜日は短歌の日(11) 「京大短歌20号」

2014-09-10 22:40:22 | 日記

 先週届いた「京大短歌20号」を会社の行き帰りやお昼休みに読んでいます。

 

 こういう同人誌や結社誌は、私は散文から読んで歌はあとでじっくり、読みます。 歌はなんとなく雑音のあるときは読めないのです。夜とかひとりの時間でないと、ちゃんと歌に向き合えなくてなんだか悪い気がするのです。

 

 さて、まだ読んでいるところですが、面白いと思ったのは、北村早紀さんと笠木拓さんの「企画 短歌日記」です。 その日のことを短歌に詠んでありますが、そのまえに結構長い日記があって、とても普通なところがいいなぁと思います。

 

 最初、笠木さんがひとりで書いていると思い込んでいて、「〇〇が好き。」という文がいくつか続いて、「阿波野先輩の寝癖が弟にそっくりで、歌会中すこしホームシックになった。」とあったので、「笠木さんって繊細な人だったんだなぁ」と勝手に納得していました。 

 

 よく読むと、ふたりで書いていることがわかって、なんだぁと思ったのですが、笠木さんの書いたものにも「このあと手と顔と唇にそれぞれ別のクリームを塗ってから眠る。」と書いてあったので、あ、やっぱり細やかな人だ、と思ったのでした。

 

 そのときは同じような日々の連続だとしても、卒業したり就職したりしたら、もう戻れない学生のころの特別な時間が、ふたりの日記に閉じ込められていて、うらやましいような痛々しいような気がふとしました。

 

 ・爪にひとつ星が灯っているうちにフェリーに乗って会いにいくから   牛尾 響 (「京大短歌20号 「フェリーに乗って」」より)

 

 少しずつ楽しみながら歌も読もうと思います。

 

 

 

 

 

 

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