母の施設ショートステイ(ロング)を利用するために金曜日から実家に泊まりに行き(仕事帰りだと2時間半かかる)、とうとうきょう母を連れていくことができた。
半分わかっているのだけど、すぐに忘れてしまうので、何度も不安な思いをさせるのもかわいそうに思って、今朝、母を説得する。
お父さんはもう歩けなくなったから車椅子で施設で過ごしてはるねん。この家ではもう暮らすことができないねん。
年末からきょうまでは仕事のお休みもあったから、なんとかお母さんがひとりにならないように私らもがんばってきたけど、もう仕事も始まってるし、これ以上毎日いっしょにいられへんねん。
お父さんとお母さんが一緒に暮らせる場所をいま探しているから、見つかるまで施設で暮らしてくれる?
母「私ひとりで?」
ひとりっていってもスタッフのひとがちゃんとついていて、ご飯も心配しなくても食べられるし、洗濯もやってもらえるし、困ったらすぐに助けてもらえるから大丈夫。
母「この家はからっぽになるの?」
ときどき私らが掃除とか草引きしにくるよ。お父さんも新しい場所でがんばってくれてるから、お母さんもがんばってくれる?
母「わかった」
わかったと言っているうちにと思って車に乗せて、施設へ行く。施設長と話をしていると、「私はなんにもきいていない」という。そういうと思ったけどね。でもとりあえず、施設長に連れられて自分の部屋へ歩いていった。
実家のテレビのうしろに「みんなのノート」というノートを置いていて、ヘルパーさんたちと私と妹が両親の様子を記入していた。連絡ノートだ。そこの最後にヘルパーさんが書いてくれたメッセージ。
ご両親はおふたりとも優しくて、行くたびに感謝の言葉をくださって、ヘルパーをやっていてよかったと思うことができ、感謝しています。穏やかなお二人なら、これから行かれる職員からも大切にされ、安心して過ごされると思います。娘さんおふたりもとてもがんばっておられましたね。お疲れさまでした。でも、これで終わりではなく、これからもご両親を大切にしてあげてくださいね。
母を送り、妹が自分の家に帰り、夫と洗濯物を取り込んだり、庭の整理をした。主がいなくなった実家はすかすかで、何を見ても両親が元気だった記憶がよみがえってきて切なくなる。
きのう、実家の庭に梅が咲いているのを見つけて、一枝折って、母に見せたら「どこの梅? うちの? もう咲いたの?」と喜んでいた。
庭の整理をしていたら、蝋梅の木にもつぼみがたくさんついていた。もうすぐいい匂いをさせて咲き始めるだろう。
庭にもありがとうという。 いままでみんなに季節を教えてくれて。 鳥を呼んできたり、花を咲かせたり、柿やゆずの実をたくさんつけたり、猫を過らせたり、犬を寝そべらせたり、手花火をさせてくれたり、バーベキューしたり。楽しいことの詰まった庭。
あたりまえだけれど、実家というのは親がいてくれるから実家なんだなと思う。家だけあっても実家じゃないんだ。
ずっときょうまで帰る場所でいてくれた実家と私たちを待ってくれていた両親に心からお礼をいいたい。
ほんとうにありがとう。
あなたらしい決意だとおもったよ
くれぐれもご自愛ください
p.s.
自分がいなかったのに おもいのほか
家が片付いているとき、
なんとなくちょっと思うとこあるよねw
あんまり介護らしい介護はできなかったけど、ここひとつきは集中してサポートしたって感じです。
自分の健康にも気を付けないといけないようになってきたね。ぴりかちゃんも元気でいてね。