ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

「西瓜」創刊号

2021-07-31 22:48:01 | 日記

 最近、なるべく乗客の少ない電車を選んで通勤している。なるべく早めの時間に乗り、混んできそうになったら乗り換える。そして比較的すいている駅のベンチに座って20分ほど朝読書をする、というスタイルになっている。そして地下鉄に乗り換えて会社の最寄り駅までいく。

 

 待合室はなんとなく空気が澱んでいる気がして、避けている。朝からエアコンにあたるのも身体がしんどくなるかなと思って。

 

 家にいるときや、電車に乗っているときより集中できるのもいい。それまで聴いていた音楽もストップして読むからかも。仕事の前に心をクリーンにしておくのもとてもいいみたい。すっきりと仕事がはじめられているように思う。

 

 7月の後半は同人誌「西瓜」の創刊号を読んでいた。読み物としてのバランスがとてもいいと思った。参加している人数も作品の数も。連載が3本と特集(笹川諒歌集『水の聖歌隊』を読む)、当月評。だいたい、作品評というのは前号のものを掲載しているというのが多いけれど、同じ号の作品についてそれぞれのメンバーが読みあっている。斬新だ。前号のものを読むときはどうしても連作のなかの数首を引用したりしていて、全体にはなかなかあたれないけれど、こうして同じ号に載っていると、引用された歌の前後を読み直したり、もう一度連作全体を見たりできる。自分が読み飛ばしていた歌があれば、味わいなおせる。

 

 ・念力で壁が崩れてゆく都市の絶叫と降りしきる硝子片    曾根毅「暗い光」

 ・あおあおと眠ってしまう君のなか森にひとすじ川がはじまる 岩尾淳子「春の路銀」

 ・ちよつとこれも食べてみてつてラーメンのうつは持ちあぐきみの両手は 染野太朗「餃子天国」

 ・それからのふた月ぼくはなんどでもきみを謝らせたきみがこはれても   同

 ・きみよりも大切なものなどないといふ幻想にきみをなんどでもこはす   同

 ・切り口は花瓶の底に触れてゐてスイートピーのたもつ直線  門脇篤史「揺らぐ」

 ・この国のくらきちからに冷やさるる異国のみづと硬貨をかへる      同

 ・怒るたび羽根が散るからこの部屋ももう楽園になってしまった とみいえひろこ「穴」

 ・巣箱から飛び立つ鳥を受け止める空はことばを持たないけれど 野田かおり「巣箱」

 ・冷蔵庫の裏のホコリは見えないし見えないものは存在しない  三田三郎「生活マンシップ」

 ・泥棒に入られたなら警察を呼ぶ前に洗うべき皿がある          同

 ・いつかわたしもあんな遺影になる時がくる真昼間の月の白さに 嶋田さくらこ「春を踏む」

 ・あやうさはひとをきれいにみせるから木洩れ日で穴だらけの腕だ 安田茜「叫声」

 ・その奥は泥のつまった子宮だと汗にまみれたひとに言いたい     同

 ・きみの街は凍雪だらう街灯に集まつて降る淡雪が見ゆ 楠誓英 「暗渠となる」

 ・ボウリング場去りし廃ビルの屋上に巨大なピンは残されたまま   同

 ・いちねんじゅう水の張られているプールみたいに冷たい躰を抱いて 鈴木晴香「西瓜のほうに目隠しを」

 ・西瓜なら食べれば種が出るでしょうアップデートでアプリが増える 土岐友浩「パビリオン」

 ・水月公園(すいげつ)の水のぬるさに手をひたす春のひとりの傭兵として 笹川諒「春霖」

 ・どこからか西日のとどくソファには横目づかいの人形置かる       江戸雪「重さ」

 ・巻尺が巻き戻されて椅子の上わずかな重みを抵抗として            同

 ・母はもう父には逢えぬしゃらんしゃらん私があえないよりも逢えない      同

 

 それぞれ個性的で、バラエティに富んでいて読んでいて楽しかったり、深く考え込んだり、遠い記憶が蘇ったりした。長くなるから少しずつまたあらためて書きたい。

 

 岩尾淳子さんの連載「みちくさ古典 京極派のうたを読む①」。敬遠していた古典がぐんと親しくなった気がした。京極為兼に対する岩尾さんの思い入れや親しさや共感といったもろもろの感情が文の中に流れていて、そこに巻き込まれていく心地よさがある。

 

 ・思ひみる心のままにことの葉のゆたかにかなふ時ぞうれしき

 

 引用されていた為兼の歌。この歌に出会えて私も嬉しい。「ゆたかにかなふ時」のために、私たちは歌を作っているんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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リアルはらぺこあおむし

2021-07-29 22:57:04 | 日記

 きょうはミキコさんの誕生日会。本当は5月だったのに、延びて延びて、きょうになってしまった。

 

 ふたりともはじめてのお店二カ所をセレクト。

 

 ランチは中華料理。レトロモダン建築な雰囲気に憧れて、前から行ってみたかったお店。

 

 前菜豆皿9種を少しずつ楽しんだあと、フカヒレのご飯か麺が選べる。両方頼んで半分ずつ味わう。おいしすぎる・・・

  

  

 デザート。甘い香りのお茶と杏仁豆腐(いままでのイメージとはちがう美味しさ!)と桃の形の蒸しまんじゅうを食べたのち、

 

 10分ほど歩いて2軒目のスイーツのお店へ。タルトも食べたかったけど、お腹に入らない。まずはチャイの温かいのを飲み、途中でミキコさんがタルトを注文し、私はマンゴーのティソーダフロートを追加。おいしい・・・・

 

 ミキコさんはここのブログをいつも読んでくれていて、わざわざ櫻坂46の「nobady’s fault」や、欅坂46の「不協和音」のMVも観てきたという。

 

 「いや、ふじたさん、どんなふうに山を駆け上がって行ったのか気になって」

 

 録画したものを見せて笑いあう。 誰にも見せる気はなかったけど、予習してきてくれた熱意に応えて。

 

 そして、16時30分には帰路につく。

 

 そして。

 

 調子に乗って食べすぎて、お腹をこわしてしまいました・・・・・ リアルはらぺこあおむし状態。だけどあしたは月末。仕事を休めない(こんなことで休めるわけがない)ので晩御飯はなし。

 

 だけど、後悔もなし。 明日までに回復して働くのだ。

 

 

 

 

 

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渡邊理佐ちゃん、お誕生日おめでとうございます!

2021-07-27 22:57:52 | 日記

  今朝、夫から「きょうは頼むわな」と言われたので、てっきり義父の国保の負担割合変更の申請のことかと思ったら、「べりさのケーキ。」

 

 ああ、そっか! って、頼むところが違うような、いや、それでいいのか。いつもは夫が会社の帰りに自分で買ってくるのだけど、ここのところ残業続きでケーキを買う時間に間に合わないということをきのう言っていた。

 

 きょうは10時前に市役所へ行き、申請をして義父の新しい保険証をもらい、そのまま塔事務所へ。第66回あなたを読む会。

 

 久しぶりにまとまった数の歌を読みあう。5人で98首! ひゃー。 それを3時間でハイスピードだけどみっちりやる。 13時半からで、一度15時で休憩。頭がくらくらする。といいながらも、後半も真剣に読む。すごく頭を使った3時間だった。

 

 帰りに事務所の近くのロールケーキ専門店でマンゴーと桃のロールケーキを買う。ここのケーキ久しぶり。

 

 買い物をして、アサイーを体内に補充したのち夕ご飯。鶏肉のトマトソース煮。と、かぼちゃの煮物。かぼちゃは出掛ける前に作っておいたから楽だった。

 

 そして、22時30分よりお誕生会。 櫻坂46の渡邊理佐ちゃんのお誕生日。育てている植物を摘んできて飾ったらテーブルが華やかになった。

 

  

 

 そうそう。夫の会社のロッカーの内側に理佐ちゃんのマグネットを貼っていたら(貼っていたのか!)、ロッカーを開けているときに通りかかった若い社員に見られて、「を、べりさですやん!」と言われ、「知ってるん?」という会話になったらしい。30歳すぎのそのひとは夫婦ともに欅坂46のファンだったそうで、共和国(野外ライブ)にも参加するほどだったらしい。えーうらやましいな。いまは子供がちいさくてファン活動は休止している(そういうこともあるのか)らしい。

 

 それ以来、廊下ですれ違うときに「不協和音」の最後のキメポーズをしあったりするそうだ。(なんちゅう会社だ)

 

 いままであいさつ程度であんまりしゃべったことなかったのに、急に親しく話すようになった、という。 世代の違う人との架橋になっている。ありがとう。みんな。

 

 そして、渡邊理佐ちゃん、きょうお誕生日のひと、お誕生日おめでとうございます。 

 

 

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夏のイベント(観光編)

2021-07-26 23:57:08 | 日記

 この春から7月20日くらいまで、私も夫も息子もすっごく働いた。移動があったり職種が変わったり、同僚が辞めたり。いろいろあったなか、自分の仕事プラスアルファもやりつつ、夏のイベントのため、それまでがんばる、と思って耐えた。

 

 そして、佐渡へ行こうと決まったのが6月26日。息子が船と宿担当。私はJRとレンタカーの予約担当で、それぞれトライするも、すでにレンタカーはいっぱいだった。やはり4連休だからかなぁ。(でも、実際、レンタカーとはあまりすれ違わなかったから、もしかしたら人が増えるのを抑えるために台数を減らしていたのかもしれない)

 

 でも、どうしてもあきらめきれず、新潟でレンタカーを借りてフェリーで佐渡へ渡るか、と考えているうちに、それならタクシーの貸し切りをしたほうがいいのでは・・・?という考えが浮かんだ。しかも、佐渡市から観光タクシーの補助がでているから割引されて、フェリーよりも安いことがわかった。

 

 結局、こういう流れでタクシーを2日で8時間貸し切ることになったのだが、あとから思うと、これが本当によかった。両津港での車の手続きや返却の時間が短縮になるし、カーナビがあってもはじめてのところは不安だし、効率よく行きたいところに回れたのはタクシーにしたおかげだった。

 

 はじめに、どういう目的で来たか、どこに行きたいかということを運転手さんに説明した。

 

 灯台マニア、櫻坂46のロケ地巡り、古い建造物好き、を考慮して、

 

 1日目 両津港→姫崎灯台→畑野駅前の交差点→大膳神社→妙宣寺→人面岩・夫婦岩→宿  で16時から19時までの3時間。

 2日目 北沢浮遊選鉱場跡→大間港跡→千畳敷→尖閣湾→佐渡大崎灯台→大野亀→二ツ亀→両津港 で9時から14時までの5時間。

 

 お昼ご飯は車の中でパンを食べるという強行軍。2日間8時間で佐渡を一周するという形になる。

 

 金山は行かないんですか・・・・ はぁ、トキの森もいいんですか・・・・ と運転手さんに言われたけれど、それはまたの機会にします、ということになる。人の多いところは避けたいし、行きたいところが普通の人とは違うかもしれないけど、譲れない場所ばかりだった。

 

 

 

 姫崎灯台

 

大膳神社

 妙宣寺

 

 北沢浮遊選鉱場跡

 尖閣湾

 

お天気もよくて、金北山がなだらかに見え、すぐに海が見える。島だから。マウイ島みたいななつかしさがあった。ハワイまで行かなくても、こんなにいいところが日本にあったんだ、と心から自然の美しさに魅せられた。少しの時間だったけれど、友達とも会えて話せたし、盛だくさんで豊かな2日間だった。今度いくなら、もう少しゆっくり巡りたいな。

 

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夏のイベント 櫻坂46聖地巡礼の旅2

2021-07-24 19:39:43 | 日記

 こんばんは。きのうに引き続き、奇跡的に実現した、1泊2日、現地実働時間8Hの旅。そのうちの聖地巡礼は移動併せて5Hというハードなスケジュールを、途中、心臓が壊れそうになりながらも、タクシーの運転手さんのご理解とご協力のもと、すべての予定をクリアしたという報告です。

 

 興味のない人にはなんだこの場所は、と思うようなところなのですが、櫻坂46のファンの人なら、ああ! あそこか!とわかるはず。実は私も見逃したりしていたのですが、「nobady’s fault」の2番のサビの前にでてくるやん、とか細かいところをロケ地巡り好きの息子に教えてもらい、同じ場所に立ち、ここに天ちゃんが座ってたんだなとか、舟を押してた場所だなとか、ひとつひとつの場面をかみしめました。

 

 まずは大間港。青空に映えて、すべてがかっこよく、輝いて見える。

 

 

 

 

     

 

 次に、千畳敷。

 

 

 

 そして、きのうも書いた大野亀で山を駆けのぼっていく録画を撮り、

 

 

 

 最後は二つ亀。

 

 タクシーの運転手さんは「浜まで降りるんですか??」と驚いておられたけれど、もちろん、ここを海水浴の目的として来ているひとは降りて楽しむのだろうけど、5時間ツアーの最後に降りてまた登って戻ってくるというのは、普通は考えられないかもしれない。

 

 私もはじめは夫、息子について降り始めたのだったが、どんどん「私の体力で戻れるのか」という疑問が湧いてくる。チェコの聖ヴィート大聖堂の時計塔を登ったときも、途中で降りるわけにいかず登り切ったのだが、もう苦しくて、せっかく上ったのに景色を堪能することもなく、心臓をおさえて気分が悪くなっていたことを思い出していた。だめだ、これは私は無理だ。と、思ったのが、浜まで降りたとき。そこからまだまだ先の二つ亀までつながっているところまで行く模様。え、まだ行くの??? (いま思い出すだけでも息が苦しくなる)

 

 あとで、夫は「俺もしんどかったけど、あのこらもここを下りて、踊って、また登ったんだと思ったら、俺も行かなと思った」と言っていた。どういう愛だ。(いや、あの距離はしんどすぎる。舟で行ったんじゃないかと私は思う) あのこたちは若いんだし・・・

 

  私は引き返し、上からふたりの様子を見下ろしていた。海水浴客の合間を縫って、櫻坂のタオルを広げて写真を撮る父子。さすがに息子は景色しか撮らない。それはさ、息子には時間がある。また来られるかもしれない。だけど、夫や私がこの浜へ降りることは二度とないだろう。そう思うと、やっておきたい、という夫の気持も理解できる。若いころは「恥ずかしくないのかな」と中高年の人の振舞いを冷ややかにみていたことがあったけど、ようやくその気持ちがわかるようになった。これを逃すともうない、という気持ちが羞恥心を超えてゆくのだ。

 

 (番外編(観光)へ続く)

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