ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

言葉が呼ぶ

2016-11-30 22:02:36 | 日記

 先週、帰宅して電話の着信の番号を確認したら、見かけない番号が1件ありました。

 

 知らない番号だし、メッセージもないのでまたかかってくるかなと思ってそのままにしていました。

 

 そして、数日前にここの日記に「会いたいと思ってくれるひとがあったら会っておこう」みたいなことを書いて。

 

 きのう、帰宅したら留守電メッセージが入っていました。 もう30年くらい会っていない小学校、中学校のときの友人Jでした。

 

 親同士が同じ会社で、同じ社宅にいたので、親から番号をきいたのかもしれません。

 

 すぐにかけなおして、懐かしい声と懐かしい話をしました。

 

 J「このあいだの日曜日に中学時代の友達6人で会ってたら、すごく楽しかってん。 それで、それぞれがまた新しい人を連れて来年もやろうってことになって、ちいのこと思い出してん」

 私「思い出してくれてありがとう。懐かしいなぁ」

 J「みんな、会いたがってたよ。 来年絶対きてな。 それまででもふたりで会おうよ」

 私「そうやね、会おう会おう!」

 

 不思議。 ほんとうに。 もう絶対会えないと思っていた人たちにまた会えるのかも。

 

 言葉が呼んだのかな、と思いました。

 

 

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目力の歯科医師

2016-11-28 23:17:33 | 日記

 最近通い始めた歯医者さん。

 

 先生の言葉遣いが丁寧で、初めは違和感がありました。

 

 「拝見します」 といわれて口をあけるのですが、「拝見」といわれると気恥ずかしいような気がします。

 

 きょうは麻酔をしての親知らずの治療でした。 

 

 「麻酔しますよ、いいですか」 「はい」(声にはださずうなづく。 いいですか、と言われても)

 

 助手のひとも先生も、事細かに実況してくれるので安心というかよけい不安というか、「深く削ります」「先の丸いものでごろごろします」

 

 そして、「それじゃ、その横の歯、これから行きます」

 

 「行きます」といわれると、尖ったちいさなドリルが歯の奥をめざしてやってくるイメージ。 そして、マスクをしている先生の目が「悪いものをやっつける」モードになっていて、ちょっと怖いくらいの目力です。

 

 こわい・・・

 

 でも治療がすめば、「お大事に」とすっくと立ち上がって見送ってくださるのです。 丁寧だ。 こういう姿勢が人気なのかな、前の体育会系の先生とは全然違う対応に少し戸惑いますが、感じはいいです。

 

 なんとか終了して優しい受付のひとの笑顔につられてまた次の予約を入れました。 

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忙しいひと

2016-11-27 23:52:15 | 日記

 ずいぶんまえに、短歌をはじめたころだったか、知人のAさんから

 

 「あなた、忙しいひとになってはだめよ、忙しいというのは心を亡くすと書きますからね」と忠告されたことがありました。

 

 そのころは、忙しいんだからしようがないって聞き流していて。

 

 ここ10年くらい、塔(短歌)のことや仕事のことが暮らしの中心で家のことは少し、という感じで過ごしてきました。

 

 親はものを頼むときも遠慮がちに「あなたは忙しいからね」といい、

 

 妹も「おねえちゃんは忙しいから」。 友達からも「ちいは忙しいからなぁ」 ということで、誰から見ても「忙しいひと」になってしまっていたのでした。

 

 行かなくちゃいけないところ、やらなくちゃいけないことに追われて、ふと振り返ったとき、もちろん自分がきめてやりたくてやってきたことなんだけれど、家族や友達に遠慮されてしまうようになっていたのですね。

 

 あと私の人生の残り時間はどれくらいだろうと思ったとき、親のリクエストにはなるべくこたえたいし、会いたいと言ってくれる人がいたら、いつでも大丈夫よって答えたい。 そして、なにより、自分の行きたいところへいき、やりたいことをやり、会いたいひとに会いたいな、と思うのです。

 

 いろんな人にしわ寄せがいくのが申し訳ないのですが、ずっと私の時間があくのを待ってくれていた人、それから自分自身のために時間を使いたい、という思いを真ん中に置いて、わがままでも、なんでも、一回しか人生はないのだから、あとはフリーに行きます。

 

 いままでいっしょに仕事をしてきた仲間の人からいただいたすてきな花束。 最後にいただいた優しい言葉。 ほんとうにどうもありがとう。

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めまぐるしい日々(塔事務所フェスタ編)

2016-11-26 23:21:41 | 日記

 気が付いたら、日記を4日も書いていませんでした。

 

 その間に塔の事務所開所5周年のフェスタがありました。 急に開催するという話を電話できいて、「ふじたさん、プログラムDの担当に決まりました」みたいなことで、どうなるのかと思っていたら、5人のレポーターの方が快く引き受けて下さって、私はなにもしないで当日の進行というか話をきいているだけでした。 

 

 高安国世歌集『砂の上の卓』 山下泉さん

 永田和宏歌集『華氏』    万造寺ようこさん

 河野裕子歌集『紅』     河野美砂子さん

 栗木京子歌集『夏のうしろ』  落合けい子さん

 吉川宏志歌集『西行の肺』  西之原一貴さん

 

 がそれぞれレポートしてくださり、あとで自由討論の時間をとっていたのですが、ずっと聞いていたくて結局少しの時間を討論に使っても中途半端になりそうだったので、余韻を残したまま5分前に終了しました。 とても充実した2時間でした。 

 

 フェスタのチラシにはレポーターのお名前が記載されていなかったので、Twitterでお知らせしたところ、それをどこかで見た人が、泉さんのファンで、泉さんのお話が聴けるならと参加してくださって、しかも『高安国世短歌作品集』(白玉書房)をわざわざ買って読んできてくれたのには驚きました。

 

 レジュメがあるので5冊の歌集は全部なくても大丈夫っていうお知らせをしていたのですが、一応私が持っているのは持って行って、参加者の方に手に取って見られるように回したのですが、その彼のところでぴたっと止まって、真剣にそれぞれの本を開いてしばらく見てくれていたのが印象的でした。

 

 私はプログラムA(歌会 題詠「五」)、プログラムB(山下洋氏、永田淳氏インタビュー)にも参加しました。 Aは9時から始まったのですが、朝早いのにもかかわらず、18名も参加されて、いい歌が多かったです。 「五」の使い方の工夫がやっぱりおもしろかったです。 

 

 プロブラムBのおふたりも本音トークがでて、質問者とひとつのテーブルを囲んでいたせいか、かなりつっこんだ内容にも丁寧に答えてもらって、なかなか普通は訊けないなぁといろいろメモをしました。

 

 懇親会もたくさんの方が残られて、塔以外の方もいっしょになって、自分の歌を披露したり、添削会みたいなことが始まったり、あの狭い部屋でそれぞれがいろんな楽しみ方をしていました。 

 

 初めて来たひとが、「あしたも来たい、まじで」といいながら帰っていくのをみて、いい一日だったなぁと思ったのでした。

 

 

 

 

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手袋

2016-11-21 23:53:54 | 日記

 きょう、たまにいく定食屋さんに行って、カウンターに座ったら、お店のひとが「これ、お忘れじゃありませんか」と、ラップに包んだ黒い手袋を渡してくれました。

 

 あーー。 私の手袋。 どこかに落としたと思っていたけど、もうあきらめかけていたものでした。

 

 私がまたやってくるかも、とずっと置いておいてくれたんだと思ったら、じいんとしました。

 

 大切にしないと。

 

 それにしても、眼鏡とかパスケースとか手袋とか。 失ってはだれかの善意のおかげででてくるありがたさ。

 

 どこかのだれかが、駅員なり、バスの運転手なり、お店の人になり「これ、落ちていました」と預けてくれたからこそ、私のところに戻ってきたんですね。

 

 なにかを拾ったら、ちょっと面倒でも私も届けようと思いました。 

 

 そうそう、このあいだ、車のタイヤがパンクしたときに、夫がJAFを呼んでタイヤを調べてもらったら、ちいさな鍵がささっていたそうです。 釘なら修理できるけれど、鍵は裂目がいびつな形なので修理はあきらめて買ったほうがいいと言われたのでした。

 

 その話をきいたときの反応。

 

 私「もーー しあさって旅行やのに、なんという間の悪さだ。道に鍵なんて落とさんといてほしいわ」

 

 息子「鍵おとしたひと困ってはるやろうな」

 

 ・・・・・・ 困ってるのはうちだ! と思ったけれど、そういう相手のことを思う想像力はいまの社会にいちばん大事なことなのかもしれないな、と今回手袋が戻ってきて思ったことでした。

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