ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

活かす

2021-02-28 14:33:07 | 日記

 きのうから実家へサポート。電気圧力鍋持参。このあいだは午前中から行って疲れたので、午後からにする。もしかして泊まる必要があるかもと思って、念のため泊まる準備もする。これが結構大げさになる。パジャマとか風呂上り用靴下とか充電器とか、寝る前のクリーム3種とか。

 

 私や妹が実家へ行ってすぐ萎える原因。1.門に鍵がかかっている 2.ドアに鍵がかかっている 3.誰もでてこない 4.雨戸が閉まっている

 

 この4拍子がそろうと瞬時に引き返したくなるのだ。なので、私は必ず、出掛ける時に実家へ電話して、「あと1時間で着くから起きといてな。雨戸もあけて、門扉もあけといてね」と指示をだす。「あとでっておもってたら忘れるから、今すぐね!」と念を押す。

 

 きのうは雨戸は閉まっていたけど、あとはクリア。すぐに雨戸をがらがら開ける。家の中を真っ暗にしているから朝か夜かわからないのよ。

 

 とにかく最近の両親(特に父)の暮らしは時間にメリハリがない。まぁ歳だからしようがないけど。

 

 冷蔵庫の中はいただきものの野菜でいっぱい。そしていただきもののポンカンかいよかんかよくわからない柑橘類が9個。あいかわらず母は買い物のたびにハムを買うらしく、3/1、3/9、3/15 が賞味期限の4連結ハムがあった。しょぼしょぼの白菜1/4、ビニール袋にいっぱいに入ったほうれん草2袋、ブロッコリー1袋。2/27 賞味期限の鶏肉。

 

 それらをじいいっと見て、活かしてやる!! と燃える。 母と買い物へ行って、足りない調味料とか豚肉を買う。

 

 電気圧力鍋の出番。買い物から帰ってすぐにカボチャを切って鍋に投入。煮物を待つ。鍋にいっぱいお湯をわかしてほうれん草を次々に茹でる。ブロッコリーは電子レンジでやわらかくする。カボチャの煮物が完成するとすぐに鍋を洗って、白菜と豚肉の重ね蒸しをセットする。そのあいだにほうれん草の和え物を作る。胡麻がなくて探していたら、サッポロ一番の最後に入れる胡麻が2袋あった(なぜだ)のでそれを入れる。そして、余ったほうれん草は何束かにして冷凍。ブロッコリーも使わない分は冷凍。

 

 夕ご飯の前に両親に順番にお風呂に入ってもらって、18時半から夕ご飯。食後に柑橘9のうち1を母と分けて食べるけど、すっぱい。だんだん慣れてくると大丈夫よ、と母がいうので、そうかなぁと思いつつ、だけどあと8個あるよ、どうするのよ、もう食べたくないわ、ということでジャムにすることにする。(ここで泊まることになる) 

 

 柑橘ジャムを作ったあと私はお風呂に入って、母のお雛様を床の間に飾り、22時にみんな就寝。母がクレンジングがないといっていたのを思い出してamazonで買う。月曜日には届くみたい。

 

 今朝はハムと鶏肉をなんとかしないと、と思って、電気圧力鍋でポテトと人参を蒸す。そしてポテトサラダにしてハムをたっぷりいれる。続いて鶏肉のさっぱり煮(夕ご飯用)をセット。あまっていた野菜でお味噌汁を作る。そのあいだに1Fの掃除をする。炬燵布団を干し、マットも掃除。残っていたハム(3/1期限)を使ってオムレツを焼く。

 

 家じゅうの雨戸と窓を開けて新しい空気を入れる。あー気持ちいいなー。もぐらみたいな暮らしをしていると気持ちまで暗くなる。父がすぐに雨戸を閉めようとするので、「雨戸は夜になってから閉めるものやから。まだお昼だから閉めないで! 私がいるうちは見張ってるから」

 

 何度も父は「いまは朝か」とか「いまは夜の12時か」とか聴くので、「まずは時計を見て何時か見て、窓の外をみて暗かったら夜。自分で考えてみて。頭も身体も使わないと自転車みたいに錆びるよ」と考えるように誘導する。

 

 自分にできることをなにか見つけて「じゃあ、布団をたたいてくるわ」とか言って、庭へでていった。それ布団たたきじゃないよ、ハタキだよといったら、「持ち手のとこで叩くから」という。まぁ、ちょっとは考えている。でも、よろよろ歩きなのに、炬燵布団を竿からはずして持って入るのは危険と思ってサポートする。「俺がやるから、おまえに怪我させたらあかんから」というけど、「いや、お父さんのほうがいまは危険だからね」といって二人で運ぶ。

 

 13時にじゃあ帰るね、といったら、もう炬燵で父は眠っていた。やっぱりずっと眠いのね、老人は。

 

 きのうは雨戸もカーテンも閉めたまま昼寝していたけれど、きょうは陽があたっている分、ちょっとは健康的かなと思う。布団も生き物も太陽の力で活力がでる気がする。

 

 14時帰宅。うちの植物が元気がなかったので、枯れた葉っぱを整理してようやく座る。

 

 お茶飲んで寝よう。

 

 

 

 

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笹川諒第一歌集『水の聖歌隊』

2021-02-23 21:53:47 | 日記

 今朝、目が覚めて階下へ降り、洗面所へ行こうとして玄関を横切ったとき、下駄箱のうえにちぎれたペンダントのチェーンが置かれていることにきづいた。私の頭は咄嗟に「終わったな」と思っている。たぶん、前日にペンダントをつけていることを忘れて服を脱いだときに引きちぎってしまったのだろう。小さな真珠のペンダントトップはもうなかった。廊下のどこかに落ちていたチェーンを家族が拾って下駄箱の上に置いたのだろう。

 

 この「終わったな」という感覚、最近強く感じたことを思い出して、ああ、笹川さんの『水の聖歌隊』だとすぐに気づいた。

 

 ・呼びあってようやく会えた海と椅子みたいに向かいあってみたくて

 ・僕たちの寿命を超えて射すひかりの中で調弦されてリュートは

 ・ひとつまた更地ができる ミルクティー色をしていて泣きそうになる

 ・夏の窓 磨いてゆけばゆくほどにあなたが閉じた世界があった

 

 1首目はべつに別れの場面ではない。途中までは「ようやく会えた」と言っているけど、「向かいあってみたくて」という願望で終わる。でもその願いがあまりにも遠いことを感じないではいられない。海と椅子。呼びあうはずもない。だけど呼びあったとして、そしてようやく会えたからといって、なにをするわけでもなく向かいあうだけ。それでもそんなふうに向かいあいたいのだ。

 2首目は絵画を見ているような、光と時間とともに額縁の中に収められていて、近寄ることさえできないような神々しさがリュートにある。調弦もされてすぐに弾けそうなリュートなのに。

 3首目は更地の歌。なにかあったはずなのに思い出せないほど圧倒的なミルクティー色の地面が剥き出しになっている。大きな刷毛で塗りつぶされたような抗いようのなさ。自分のなにかが無くなってしまったような理不尽な思い。

 4首目。明るい夏の窓を磨いてゆくほどに、見えてくるあなたが閉じた世界。すべてを照らしてしまうことで気づいてしまうことがある。「あった」という結句にこの歌を読んだものも「あなたが閉じた世界」を見、そしてそれがもう終わっていることを知る。

 

 日常には終わりがあふれている。だけど生きていくためにはそこに立ち止まらないで、また気が付かないふりをしてそれを見ないようにしていることを、笹川さんの歌を読んでいると思い知らされる。

 

 ・こころが言葉を、言葉がこころを(わからない)楽器のにおいがする春の雨

 ・バグパイプのくきやかな音を聴きながら七月は縦の季節と思う

 ・平行に並んで歩けば舫われた舟のよう はるか鉄琴の音

 ・ソ、レ、ラ、ミと弦を弾いてああいずれ死ぬのであればちゃんと生きたい *(弾のルビは「はじ」)

 ・振り返り、また振り返る。永遠にオーボエでAを吹く少年を    *(Aのルビは「アー」)

 

 音楽と言葉をモチーフにした歌も多くあった。私が好きだから立ち止まるのかもしれないけれど。湿気が多いと木の匂いや金属の匂いが楽器からするものだけど、春の雨から楽器のにおいを思い出すというのは新鮮だ。ソ、レ、ラ、ミの歌は小題が「開放弦」。開放弦を弾きながら「ちゃんと生きたい」と思う。しかも「ミ、ラ、レ、ソ」なら弾き下ろして高い音になっていくところを下から弾きあげながら低い音にむかっていくところも心と共鳴している。オーボエの歌は、上のリュートの歌と似ていて、この少年はすでにこの世にはいない感じがする。だから、振り返って確かめたくなる。この少年はずっと曲が始まる前のAの音を吹き続けている。曲は永遠に始まることはない。

 

 いろんな人が笹川さんの歌に出会い、さまざまなことを思うだろう。私も笹川さんの歌を読んで自分のなかにあったものと何度も出会いなおした。誰かの歌集を読むとき、その人の境遇や生涯に寄り添ってということがあるけれど、笹川さんの歌は読者その人のなかにあるものと向き合わせてくれる。終わりを積み重ねながら生きているということに私は気がついたのだった。

 

 ・触れるだけで涙をこぼす鳥たちを二人は色違いで飼っている

 

 ひとりで大切にしたい歌集。

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泥書房

2021-02-22 22:59:10 | 日記

 泥書房という本屋で図書館でイベントも開ける空間、ができましたという案内をいただいて、所在地をみたら私の職場から徒歩10分以内のところ。近くに本屋さんができたのは嬉しい。

 

 それでさっそくきょうの仕事帰りに寄ってみた。

 

 ちょっと路地を入ったところにあるので、一度目は通り過ぎてしまい、引き返して見つけた。

 

 数年前に訪れた浅草のチェコの本&雑貨の店チェドックを思い出した。ひっそりとしていてぽっと灯がともっている。

 

 入っていいのかなと思うような分厚い扉をあけると本棚があって、木の机に歌集がいくつか並べられていた。いい感じだな。となりの部屋の戸をおずおずとあけると、図書室になっていて、そこでMさんが仕事をされていた。奥にいた顔見知りのSさんが私にきづいてくださって、しばらく話す。

 

 塔、未来、短歌人、コスモスなどの結社誌や総合誌がずらりと並んでいて、おお、と思う。こういうのは珍しい。他の結社誌を手にとる機会はあまりないから。本屋で塔をみかけると、自分がもっているのと違う本のようによそよそしく感じる。よそよそしい、とは違うかな。借りてきた猫? なんかお行儀よくしているように思えるのだ。

 

 偶然、与謝野晶子が文を書いている絵本を見つけた。へえ、お話も書いていたのか、と思ってぱらぱらと見る。絵はつよしゆうこさん。晶子のとても丁寧ないいまわしの文章に絵がまっちしていてかわいい。もともと買おうと思っていた現代短歌11月号といっしょに買った。

 

 新町通りはよくいく定食屋さん(ここで何度も書いている矢尾定さんで、実はきょうもお昼を食べた)のある通りで馴染みの通りだけど、北へ行くことはあまりなくて、夕暮れどきに歩くと古い街並みにランプがともってなかなか風情があってすてきだった。

 

 またときどきふらりと行ってみたい。

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きょうのできごと

2021-02-21 21:56:45 | 日記

 8:00  起床

 8:30  電気圧力鍋でカレーを作り始める。

 9:00  朝ご飯

 9:30  カレー完成。ご飯セット

 10:00  掃除、メダカの水かえ

 11:00  義父の介護施設へ請求明細についての問合せ、実家へ電話してまだ雨戸もあけずに寝ている父と、父を起こそうとしない母に喝!

11:30   カレーをちょっとだけ食べて出掛ける支度をする

12:00   城陽駅出発 塔の校正作業へ

13:00~17:00 校正作業

18:00~20:00  京都駅前で映画鬼滅の刃を見る。

21:00  帰宅、カレーを食べる

 

 朝にご飯を作っておくというのは時間と心に余裕ができるものだ。鬼滅の刃も予定していなかったのだけど、もうそろそろ終わりそうという情報と、きょうの帰りにいっしょになった人が「見てよかった」と言ってくれたので、思い立って行ってみたのだ。

 

 いやぁ、よかった。 え、なんで泣いてるの、って自分で思うほど自然に涙がこぼれる場面があった。

 

 写真はきょうの校正作業の会場のエレベーターホールに飾ってあったおひなさま。

 

 私と妹のおひなさまは今年から飾らないことになったことがちょっと申し訳ないとおもっていて(両親とおひなさまに)、やっぱりかざると華やいでいいなぁと思った。 ううーん。また迷うな。

 

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きれいな夜。

2021-02-19 22:48:03 | 日記

 きのうも一昨日も、息をするのも嫌になるほど寒かった。

 

 息を吸うと、肺のなかへつづく道がすべて凍りそうで。

 

 きょうはきのうに比べれば昼間はずいぶん気温があがったけれど、やっぱり通勤の時間帯は朝も夜も寒い。

 

 京都駅の奈良線のホームに立って、みやこ路快速が入ってくるのを待つ。折り返しで奈良行きになるので、早めに待っていると座って帰れる。だけど、最前列で待つと、風がまともに当たって寒さが最強になる。

 

 向かいのホームに入ってくる電車がもうすこし風除けになってくれればいいのに、とか思っていると、さらに向こう側のホームに貨物列車が入ってくる。

 

 私は貨物列車が好きだ。

 

 コンテナも好きだし、プロパンガスの大きなのみたいなのも、なんにも載せていないところも、いろんなのが連なって、長く長く続く。みんなどこへ運ばれていくのかなぁと思うと、あそこに私ひとりがまぎれていたって誰も気が付かないんじゃないか、とか考える時間が好きなのかもしれない。

 

 きょうも貨物列車を見送ったあと、ふと見上げたら、空がとてもきれいだった。

 

 空気が澄んでいるのか、群青色がすきとおっている。 夜が始まるちょっとまえという時間。 ホームの屋根があって、横長に見える空の色。

 

 今週もおつかれさま。

 

 

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