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いつでも君のこと好きだったよ

夏の旅 0802~0804 2024 岩手(遠野編)

2024-08-18 18:38:57 | 日記
 夏の旅、岩手2日目は遠野へ。

 実は、今回は宮沢賢治のゆかりの地を巡るということで、銀河鉄道のモチーフになったかもといわれている眼鏡橋にはぜひ行ってみたいと思っていたけれど、あとはガイドブックのおすすめの場所をタクシーで巡って、あとは土沢へ戻って温泉だ、と遠野のことは軽く考えていた。

 遠野駅に10時にタクシーが迎えに来てくれていて、3時間の予約をしていたので、運転手さんと3時間でまわるコースを相談する。眼鏡橋はかなり離れている場所にあるのだけど、希望でしたら行きましょうということでプランに追加してもらう。こういうところが個人の旅行ならでは。

 まずは、卯子酉様という神社へ。恋愛の神様ということだったけれど、なんだか立ち込めている「気」がものすごくて、ちょっと怖くなる。もう恋愛はお願いすることもないよね、と話しながら縁結びの赤い布は買わず。晴れていたから大丈夫だったけれど、雨や曇りや夕方から日暮れに訪れたらかなり怖そう。

 

 それから、巨大な南部曲がり家千葉家(修復中)に立ち寄り、眼鏡橋へ。

 思ったより高さが低いかなと思っていたけれど、流れている川のところまで行って見上げたら迫力があった。ここを去年までは蒸気機関車が走っていたらしい。すてきだったろうなぁ。機関車が走っていなくても素敵だったけれど。

 そのあと、常堅寺とその裏にあるカッパ淵を歩く。子供がふたり、竿にきゅうりをつけてカッパを釣っていた。わ、いいなぁと思っていたら、運転手さんが竿なら後ろにたくさんありますよ、と教えてくれて振り返ったらきゅうりつきの竿が10本ほど立てかけてあった。

 

 そのうちの1本を抜いて淵へ進み、腰掛けて糸を垂らす。とてもきれいなところで楽しい。カッパというとちょっと暗いイメージがするけれど、明るいカッパ釣りを楽しんだ。運転手さんは珍しいホップの木(というか林みたいになっていた)を私たちに見せたかったようだけど、それよりも大豆の畑が広がる風景に私はいたく感動した。

 

 葉っぱが風に翻り、波のように輝いていた。お天気もよくてなんてすてきなところだろう!と思う。大豆の畑で写真を撮りたいと言ったら、運転手さんはとても不思議そうに笑っていた。

 それから伝承園という昔の曲がり家を再現した施設へ行き、民話の世界に触れる。まずは「オシラサマ」という馬と娘の話を東北なまりの言葉で聴く。本当のおばあちゃんから昔話を聞くようにのめり込んで聞いた。その「オシラサマ」の話があまりにも悲しくて、泣いてしまう。それぞれの幸せについて深く考えさせられた。

 オシラサマを祀った御蚕神堂には人型と馬型の布がぎっしり掛けられていて、私も布に願い事を書いて掛けた。なんというか「遠野」という土地の持つ悲しみと温かみに触れた気がした。

 そして、岩手名物の「ひっつみ」というものを食べてみたいと話していたら、運転手さんは時間オーバーだけどサービスしますよといって私たちがひっつみを食べるまで待っていてくれた。ひっつみは、すいとんみたいなもので、水でこねた小麦粉を薄く伸ばし、鶏肉やゴボウなどをいれた醤油ベースの汁の煮込み。(ガイドブックにそう書いてある)初めて食べたのに懐かしい味だった。

 

 タクシーの事務所で荷物を預かってもらい、遠野物語の館を見学後、駅前の観光センターでいちじくのアイスを食べて休憩。とても濃密な時間だった。15時すぎの列車に乗って50分。土沢まで移動。花巻方面へ戻る感じ。さっき見学した眼鏡橋の上を実際に電車で渡ったけれど、なんだかぼんやり過ぎてしまった。外から見た方が感動的。

 土沢の駅はさらに何にもない。駅員もいない、券売機もない。とてもちいさな駅。駅前にタクシー会社があると聞いていたとおりちいさな事務所があった。青空ガレージには車が3台くらい停めるスペースがある。戸をあけて「こんにちは~」と声をかけると、おじさんがでてきて壁に掛けてあった帽子をかぶり、そのひとが運転してくれるのだった。このローカル感がすてきだ。

 ホテルは樹にかこまれた居心地のいいホテルで、地元の食材を生かしたお料理を予約していたのだけど、プチトマトと一緒に肉を煮るすきやき。酸味がきいてお肉も柔らかくてすごくおいしかった。

 

 そして、食前と食後に2回温泉に入る。やっぱり2日目は温泉にしてよかったねぇ、と言いながら夜更けまで話し込み、そのまま眠った。



 
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夏の旅 0802~0804 2024 岩手(花巻編)

2024-08-17 20:11:00 | 日記
 ようやくゆっくり今年の夏の旅のことを書く時間ができたので、振り返ります。

 歌人の友達、錦見映理子さんと去年奥能登国際芸術祭を巡っていたとき、あまりに楽しかったので、毎年こういう旅ができたらいいねと話していた。次行くとしたら、宮沢賢治のゆかりの土地へ行きたいと二人の希望が合致して、ぜひ行きたいと思っていた。やはり心から願えば願いは叶うのだ。

 これまでずっと行きたかったのに行けてなかったのも、今回のためにとっておいたような気さえする。

 6月半ばに急に行こうって決めて、花巻、遠野、盛岡というコースを選んだ。

 まずはずっと憧れていた花巻へ。職場の隣の席のMさんに言ったら、「大谷の出身地ですやん!」と言われて、なんと、ここは賢治のふるさとでもあり大谷のふるさとでもあったのだ。新花巻駅には大谷のコーナーがあって、ユニフォームなどが展示されていた。ひとり盛り上がる。

 駅前のコインロッカーに荷物を預けてタクシーで宮沢賢治記念館へ。賢治の直筆の原稿なども展示されてある。宇宙や星のこと、鉱石のこと、広く深い知識に圧倒される。妹トシを失ったときの悲しみや、生徒を連れて散策したイギリス海岸と賢治が名付けた北上川の岸辺。写真や作品からいきいきとした賢治の暮らしが伝わってくる。

 記念館の近くにあるレストラン「山猫軒」でお茶。懐かしい味のレモンジュースとりんごケーキをいただく。来たかいがあったなぁとすでに満たされる。



 そこからタクシーでイギリス海岸へ行ってみた。賢治が訪れていたころは白い泥岩層が露出していてイギリスのドーバー海峡に面した海岸を連想させるということで名付けたらしいのだけど、水量が多くて層は見られなかった。でも、ここに賢治が来て、眺めていた川だと思うと、それだけで感無量になって、そばにあったベンチに錦見さんと腰掛けてしばらく眺めていた。

 新花巻駅へ戻る。時間計算を間違えていて、40分ほど時間ができる。駅前の土産物店にふらりと入ったら、賢治グッズや大谷グッズが!! 賢治グッズはさっき山猫軒でも買ったけれど、かなり買い足す。大谷のタオル買おうか迷っていたら、「てちのタオル売ってたら絶対買うよ!」と錦見さんが力強く勧めてくれたので、買うことにした。やっぱり買っておいてよかった~。花巻で買うことに意味がある。

 その日は新花巻から釜石線に乗って花巻で東北本線に乗り換え、北上で泊まる。

 

 北上祭りの初日だったそうで、お蕎麦(大盛り!)を食べながらテレビ中継していた盛岡さんさ踊りを見たあと、大通りへでたら鬼剣舞が始まるところで、子供たちの剣舞が間近に見られてよかった。

 8月のはじめは東北は各地でお祭りがあるということを、行ってから知るふたりなのだった。

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お見送り

2024-08-16 17:04:34 | 日記
 きょうは妹夫婦が来てくれて、父のお墓、メモリアルパークにお参りに行った。

 いままでお盆に行ったことはなくて(お墓はずっと前に両親が用意していたけれど、父が亡くなって初めてのお盆なのだった)、たくさんのお参りの人がきていてとても賑やかだった。

 四角いプレート(お墓)のまえにちいさなフラワーアレンジメントのようなブーケがどこのお墓にもおいてあってきれいだった。このブーケは事務所に置いてあって、お参りの人はそこでそのブーケを買って供える。

 私たちも明るい花のブーケを選んで父に供えた。

 妹夫婦、夫、息子、私。母以外の全員が揃う。

 それからいまや法事の家となった夫の実家へ移動。きのうのうちに父の遺影を祭壇に飾っておいたのだけど、義父母の写真に見守られるなか、父は少し遠慮がちに笑っていた。

 そしてきのう買って冷やしておいたいちじくを供えたのち、いちじく好きな妹、息子、私で食べる。お土産用のいちじくも用意していたのだけど、ひとりで食べるにはちょっと多いかなと思って、「12個あるけど食べられる?」と妹にきくと、「食べられる!!」というので持って帰ってもらった。そんなにいちじくが好きって知らなかったので嬉しかった。

 それから父の遺影の前で出前のお寿司を食べながら歓談。父は嬉しそう。とにかくみんなが集まってくれることが好きだったから。

 10日から来ていた息子が明日帰る。こんなにずっと一緒に家にいるってことはなかったな。ライブに行ったり、バスの撮影には出掛けていたけれど、かならず晩ご飯は帰って食べていた。おかげで調子に乗って一緒に食べていた私も体重増加気味。

 夫の実家の片づけや探し物や、新しい仏壇を一緒に見てもらったり、いろいろ助かった。

 chozoZAPには全く行けず。隙間の時間がない日々だった。塔の全国大会の参加者用の封筒が数日前に届いているのにそれもまだ未開封。この土、日から少しずつ日常に戻っていく。はず。
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着物を売る

2024-08-13 22:25:38 | 日記
 きょうは午後からバイセルにきてもらって着物の査定を受けた。

 義母の着物と帯をあわせたら40点以上あったと思う。

 機械的に担当者が写真を撮り、自社のセンターのようなところへ送信して引き取れるかどうかを判断する、というしくみ。

 結局、帯8点、着物10点を引き取ってもらって金額は合計1800円。着物一枚が100円、帯が125円。

 思っていた以上に安かったけど、まぁ、残った着物は需要がないということで思い切って捨てる決心がついた。でもどうしても義母のかわいい柄のと、母が私に作ってくれたコート1枚、着物1枚は自分で持って帰ってきた。

 夫の実家の仏壇の部屋で査定を受けたのだけど、上から義父母の写真が私たちを見下ろしていた。義母が気に入っていたものばかりだろうなぁと思うと申し訳なかったけれど、残しても息子が困るから。

 ものを増やさない、と決めたのに、またいろいろ持って帰ってきてしまって、自宅にものがあふれている。これを減らさないとなぁ。

 
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怒涛の8月

2024-08-12 18:34:26 | 日記
 まえまえから、8月上旬は多忙だと覚悟していた。それを乗り切るため(ではないけれど)岩手に旅に出て、思い出しながらいまは過ごしている。どのシーンを思い出してもぜんぶ懐かしい。

 旅についてはのちほどゆっくり振り返ることにして。

 9日の義父の初盆は猛暑のなか執り行われた。10時に実家へエアコンのスイッチを入れに行き、そのままお坊さんの生菓子とお盆用の花やお茶を買いに行く。お菓子を一旦実家に置いてお墓の掃除。あ、暑い・・・ 13時半くらいに義姉夫婦が来られて、14時からお坊さんによるお勤め。お墓にもお参りしていただく。あまりに暑いので夫がお坊さんに日傘を差しかけ、私が後ろから団扇で仰ぐ、という感じ。ほんとうにお坊さんはすごいと思う。暑くてもあんなに心に響く声でお経を読まれるのだから。

 16時すぎに帰宅して、翌日のチェコイベントの動画や話に使う資料の最終チェック。それからチェコイベントのためのドリンクチケットを準備したりお釣りやお店に飾る電車の模型(私物)を鞄に詰めたりする。うまくいくかなぁ、と思いつつ就寝。

 10日は8時半に家を出る。城陽から神戸は遠いのだ。開場は12時30分だけれど、11時にお店がオープンする。(詳しくは8/10の日記参照)会場に来てくれていた息子はそのまま新神戸から東北に出掛ける予定だったのだけど、台風が直撃するという情報を得て、レンタカーやホテルをキャンセルして、急遽うちに来ることになる。

 え。このままですか・・・・ 喪服はリビングに掛けたままだし、いただいたお供えもそのへんに広げているし、テーブルのうえにはお線香やお布施の袋が置いたままだし。片付けるひまもなく最悪な状態の家に入れることになる。ああ、もう仕方ない。

 帰りに妹と夫、息子の4人で西宮北口のガーデンズで早めの夕食というか遅いめのお昼を食べた。食べ終わったのが17時半ごろ。きっと夜にお腹がすくだろうということで、京都駅でさらに駅弁を買う。(どれだけ食べるの、この家族)

 11日はいちじく農家のガレージで30分並んでいちじくを買い、11時から実家で不動産やさんとの打ち合わせ。12時半まで。結構時間がかかる。14時に義姉と姪がやってきて、私の着物を姪にもらってもらう。母が作ってくれたお気に入りの着物や帯を姪が娘に着せたいと言ってくれてほんとうに嬉しかった。義母の着物の整理やアルバム、箪笥の引き出しなどを夫もいれて4人で片付ける。2時間するとへとへとになってお茶を飲んで散会。そのあとまた不動産やさんへ立ち寄って相談。

 夜は久しぶりに私が夕食を作った。ビーフストロガノフとポテトサラダ。最近、夫の食が細くなってあまり食べなくなって張り合いがないのだけど、息子ががっつり食べてくれたので嬉しかった。桃やいちじくをデザートに食べる。お盆は果物がたくさんあっていいな。

 12日。きょうは5時からドジャーズの試合があったので6時には起きて試合を気にしつつ水遣りをしたりめだかの世話をする。メールに返信をしたりしながら観戦。延長戦でサヨナラ勝ち。こういう日は気分があがる。9時から朝ごはん。10時に夫の実家へ移動。3人で延々実家を片付ける。途中1時間の休憩を挟み、5時間。へとへと。きょうは餃子を作ろうと思っていたけれど、断念して回転ずしの予約を入れた。17時から1時間ほどうちのまわりの植木の剪定や草引きを息子とやる。高い枝に手が届くので助かる。ご飯を作らなくてもいいと思うと力が湧くのだった。

 あしたは午前がZoom歌会、午後はバイセルが来て着物を査定してくれるのと、午後からは不動産やさんの紹介で片付け専門の人が見積もりにきてくれる。ずっと予定が途切れない・・・・ もうだめだ、眠い、昼寝したい、ってくじけそうになりながら、花巻、遠野、盛岡の楽しかった時間の断片を思い出しながら、そしてそのとき撮った写真を時々見返しながら作業を進めている。

 きょうの写真は盛岡の岩手銀行。すてきな銀行だったなぁ。あしたもがんばろう。

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