西川口の河鍋暁斎記念美術館へ1月に行って、暁斎先生との交遊していた人の一覧をもらった。そこで福神漬の創製命名時期の人物を調べている途中にコロナで図書館が封鎖され、鶯谷の老舗の豆腐料理店(笹の雪)行きが最後で自粛の行動で長期中断となった。コロナ明けとなり、一番先にもう一度資料をもって料亭の壁に無造作に掲げられている暁斎の七福神の絵をじっくりと見てみたい。訪問後数日たって、笹の雪の専務さんから電話があって暁斎の多数あった絵画がどうやら豆腐料理店の経営危機の時多数あった暁斎の絵を資金化し店舗を維持していたようだ。今回のコロナ危機でこの絵画の価値を知らない客が多くなっていて、壁に偽の絵があっても解らないと思う。今度のコロナ危機は多くの文化財の所有者が変わるだろう。特に原油の値下がりで中東に集められた美術館の文化財が中国に行きそうだ。それもシンガポ-ルだろう。暁斎の絵は今残っている笹の雪の最後の一枚で決して売らないと思う。
数年前、中国文化大革命で消えた中国古書が日本にあって高値で中国人が持ち帰った。明治の初めに日本の文化財が海外に安価で流出した。河鍋暁斎の良いものは海外の方が所蔵が多いと思う。