年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

懇親会・親睦会

2011年02月02日 | 福神漬
辞書では(参加した人々が互いに知り合い、また、親しみを深めるための会。飲食を伴うことが多い。)となっているが明治10年代は意味が違っていた。
懇親会・親睦会という言葉が新聞紙上を賑わしていたのが明治10年代だった。言論弾圧をする政府に対して懇親会とか運動会を開催して民権活動家が資金稼ぎをしていた。今では考えられないが一般市民が金を払って観劇するように政治演説を聞いていた。今の市民が自由意思でただ単に政治家の演説を聞くため金を払うのだろうか。政治に金がかかるとは言え明治の初めの政治は形が整っていないので今では考えられない事が行われていた。憲政史上で第一回衆議員議員選挙程クリーンな選挙は無く、また第二回選挙は一番酷い選挙と言われていた。
 また運動会は今と違って、屋内で行わない政治演説会を運動会と言っていたようである。言い換えで今とまったく違った意味をしている。
 この懇親会にも官憲の密偵が潜り込んでいて演説の内容を聞き、報告していた。政治風刺漫画『団団珍聞』の周囲にも官憲の密偵が存在していたと想像される。
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