Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

小学生と共に版画つくり

2009-12-01 22:45:18 | Arts
現在の小学校の教科書には「版画」という表現をタイトルにしていない傾向があります。

版画というイメージで物創りをすると、木版画の場合は木の板を彫って黒色で刷ることが版画だと思ってしまいがちです。

複数の版をつくって多色刷り版画とは違う方法で「彫り進みながら色を重ねる多色刷り版画」も、味わい深い表現ができるので、そのモデルが教科書に紹介されています。複数の色で刷り、更に筆などで色を加える方法も、版画の仲間です。

いろんなタイプの版つくりと、刷りの自由さを楽しんでほしいものです。

「版を使って刷りとる絵」という認識が必要で、版画の概念を固定化しないでほしいのです。特に小学校ではトータルで造形活動の一部が、いわゆる版画なのです。

どうしても、先入観があって「彫る」と「黒」のイメージが優先され過ぎているようです。
元になる絵が最も重要なのですが、私の版画を見ての一般的な大人から質問は、「彫るのにどのくらい時間がかかったのですか」が殆どで、下絵の過程の質問はありません。

    ×××    ×××    ×××

最近「はぎわらギャラリー」が在る地域の小学校に行って、5年生児童の版画つくりの手伝いをしています。

今日で2回目ですが、まだ下絵の段階ですから版画と言うより絵の描き方指導みたいに、児童たちと楽しく接しながら絵づくりのアドバイスをしています。

彫るということより優先して、自分の思いを絵で伝えようと、のびのびとした下絵つくりの大切さを強調するよう心がけました。

子ども達からの質問攻めなど、てんてこまいの対応の忙しさは10数年ぶりのことでしたから、 多少の戸惑いはあったのですが、子ども達の輝く目・喜びの笑顔・熱中する姿に、圧倒された嬉しい時間でした。

写真を撮ることを考える余裕がなく、写真は全くないので残念ながら写真で伝えることはできません。

を彫り始めた子もいて、安全で効果的な彫り方を紹介できたので、次回はもっと楽しくなりそうです。

このような機会を与えてもらい、役に立っている実感が得られるのは、幸せなことだと思います。

    ×××    ×××    ×××

今日も雪は降らずの秋の晴天がもどりました。(最低気温-2℃/最高+4℃)

     

今日のフィナーレが夕日でしたが、12月の出発がきれい夕空なのが不思議に感じました。