山形の森 保守醒論

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参院選山形選挙区、県農協政治連盟の自主投票決定に見る県農政の曖昧模糊戦略。

2016-06-05 19:32:40 | Weblog
5.30、 山形県農協政治連盟(農政連)は、夏の参院選 山形選挙区(改選数1)では特定候補を推薦せず、自主投票とすることを決めた。
予想されたとはいえ、農協幹部陣の農政戦略が見えてこない守勢戦術に陥った感と受け止めている。
農業農協改革を掲げ、JA愛称化、合併合理化方針に着手してから、四半世紀を数える。
山形県は、7ブロック農協に集約することを進める決定をしたはずなのだが、決定方針通りに至ったのは、寒河江西村山とやまがた置賜の2農協のみで、その後は、四半世紀を経たいまでもまったく進展していない。
他県では、一農協制に集約合理化している県が増えてきている。  それほどに、農政の未来に危機感を覚え、積極的な取り組みで打開しようと組織改革を進めている。
期待する政治力もただの野党政治家では及びでない。  与党政治家でもよほどの政策通(族議員)でなければ、単に採決要員でしかない。
ならば、幹部官僚との直接パイプを築いた方が、身近な解決策に適切な助言を得ることが出来ようが、果たしてどれほどの人脈情報を携えていようか。
数年前、親戚宅で偶然に県中央会長と出会ったのだが、同町内出身の農水キャリア官僚がいることさえ、知らなかったのである。  
現在、これから期待される県出身の農水中堅キャリアが数人いる。
個々の人物像を詳しく知るものではないが、少なくとも有為な人材であることは確かであろう。
旅費を掛け、陳情書を携えて、御百度参りのような上京行脚を重ねることで済ましているようでは、真の狙いを成就出来得ない。
農業県の農業対決と相成った「参院選山形選挙区」、期待溢れる選挙戦の盛り上がりとは程遠い。
県農協政治連盟の自主投票決定に見る県農政の曖昧模糊戦略。
2013年参議院選後に交わされた自民党県連と県農政連との和解(2014.4)は、何だったのかが問われる事態だ。
次期農水次官の有力候補が、本県出向歴のあるI氏と見られるが、天の時と活かせる身構えがいまの県にどれほどあるだろうか。
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