山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

日本人の自己覚醒に御薦めしたい、「村田良平回想録」

2009-02-17 20:35:15 | Weblog
駐独・駐米大使などを歴任された村田良平元外務事務次官の自伝、「村田良平回想録(上下巻)」を読み終えた。
ブログ子は、これまで自論としての歴史観・国家観を持ちながらも、残念ながら共通の理解を示してくれる割合は少数であろうと考えていた。
それは戦後の日本に長らく根ざした広範な進歩的文化人なる左翼教導者と、(対外工作機関の走狗となった)偏向メディアによる日本人去勢策の万延現状の結果として受け取っていた。
村田閣下については、外務官僚のなかでも揺ぎ無い国家論をお持ちの方だとは伺っていたが、このたび、自書の回想録上下巻を通読(外務官僚の知られざる活躍なども)、ゾクゾクしながら読み終えた。
ブログ子が生来に自学自想した歴史観・国家観と、ほとんど(全面的と言っても良いほど)同様の(認識の)持主だったことが、さらに嬉しい驚きであった。
閣下は米国占領軍(GHQ)による占領政策の心理管理(マインドコントロール)に対して、「(戦前戦中を通じた村田家の)家庭教育により最低限の心理的武装を持っていたので、GHQの日本人改造策(洗脳)の試みに影響を受けなかった日本人約7千万人のうちの、(わずか)数%に属しているもの」と語る。
「現憲法は占領憲法」「GHQによる占領政策の真相」「東京裁判の真相」「非核三原則問題」「靖国参拝問題」等の左翼視観を撫で斬り。
“進歩的”とも“文化人”と呼ぶにも疑問とする学者として丸山真男等を猛烈批判、阿世学者・横田喜三郎については「如何なる理由でかかる人物が最高裁長官になれたのか理解不能。更に文化勲章まで授与したのは、政府の選考基準自体が狂っていたからだろう。」、(加藤紘一の師で親北朝鮮学者の)坂本義和については「(坂本の)論文を読んで、よくもかかる頭脳構造の持主が東大教授になったものだ。」と一刀両断。
コミンテルン主導の妄説メディアとして、朝日新聞・毎日新聞・共同通信・NHK・TBS・岩波書店等についても、偏向思想拡散の元凶と批判的見解を開陳されている。
現実の外交政策に携わり、タフな外交交渉に基づく生きた体験に裏付けられた秀逸外交官の回想録。占領憲法を平和憲法などと、いまだ自己覚醒でき得ないナイーブな日本人に御薦めしたい、「村田良平回想録」。 読後感は、日本人として只々溜飲が下がる思い。
これまで外務省(外交官)批判に徹していたブログ子としての結論は、それぞれの(覚醒度の)人物次第であるとの新たな確信を持つに至る。
自己覚醒に揺るぎない持論の村田閣下のようなタフなサムライ官僚にこそ、我が国の未来を委ねたいものだ。
“占領政治を総決算”のハードルを越えなければ、自立国家ニッポンは見えて来ない。
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阿呆首相とアル中大臣に最後の期待、政治史に名を残す乾坤一滴の自刃劇

2009-02-17 15:56:42 | Weblog
中川昭一財務相は、ローマで開催された先進7カ国財務相中央銀行総裁会議(G7)後の、朦朧ヘロヘロ記者会見の批判を受けて、予算関連法案が衆院通過した段階で辞任する意向を表明した。
メディアは「酒を飲んだのか。飲まなかったのか。」など、ワイドショー的報道に焦点しているが、本質的問題は政府を代表する重要会議に臨むにあたり、自己管理もできていない基本的な政治家責任こそ真っ先に批難すべきことである。
そのうえで飲酒をしていたとすれば、言い訳にもならない愚行なことだ。阿呆首相といい、アル中財務相といい国民は呆れ果てていよう。
首相の衆院予算委員会での「私は本当は郵政民営化法案に反対だった。(郵政改革の)担当大臣ではなかった。」などの発言はガキの言い訳に等しい。
およそ議事録に残る委員会発言としては噴飯ものである。小泉元首相の「(呆れて)笑っちゃうよ」との表現も理解できる。
舌禍やブレを越えた政治家資質が問われるものだ。昨16日にも打ち合せと称して、ホテルニューオータニのバー「カプリ」に行っている。
国民視線の感受能力もなく自己管理・自制心も覚束ない“山本モナ症候群”とも言えよう。
麻生、中川ともに山形県としても所縁の人物であるがゆえに残念でならない。
過去にも記載しているが、麻生太郎は初代山形県令・三島通庸の血を引いている。
中川昭一は(現在の山形県東根市神町から)北海道開拓として十勝地区に入植した先祖(祖母)を持つ政治家である(亡き父君中川一郎は来県の折に、(東根神町の)先祖の墓参をしていた)。
期待していただけに裏切りに等しい醜態を見せつけられた思いだ。麻生首相とて崖っぷちの身。
自らの発言で墓穴を掘ったのだから、サムライ(代議士)らしい最後の自刃劇を伝授したい。
政府としての「集団的自衛権の行使」、「近隣諸国条項の削除」、「非核三原則の見直し」を閣議決定したのちに靖国神社へ参拝して、内閣総辞職すること。
これを断行すれば、政治史に永遠に輝く名を残すことができる。元勲大久保利通、ワンマン吉田茂に連なる祖先の血も浮かばれようぞ。
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