桐透図鐔 西垣勘平
桐透図鐔 銘 西垣勘平作七十之歳
勘平の天性の才能を知ることの出来る鐔、この鐔も過去に紹介したことがある。何て美しい構成であろうか。写真を見るたびに思い出す。陰に意匠した桐に引っ掻いたような金の布目象嵌。この組み合わせだけで瑞々しい桐樹の揺れる様子が表現されている。葉陰から射し込む陽の光などと、具体的な光景を思い描くことの無意味さ、これを感じとってほしい作品である。
西垣派では分家に当たる工ということで、一格低く捉えられる傾向にあるが、この感性と技術は初代と同格に考えても良いと考えている。
桐透図鐔 銘 西垣勘平作七十之歳
勘平の天性の才能を知ることの出来る鐔、この鐔も過去に紹介したことがある。何て美しい構成であろうか。写真を見るたびに思い出す。陰に意匠した桐に引っ掻いたような金の布目象嵌。この組み合わせだけで瑞々しい桐樹の揺れる様子が表現されている。葉陰から射し込む陽の光などと、具体的な光景を思い描くことの無意味さ、これを感じとってほしい作品である。
西垣派では分家に当たる工ということで、一格低く捉えられる傾向にあるが、この感性と技術は初代と同格に考えても良いと考えている。