牛図鍔 二代甚吾
牛図鐔 無銘甚吾(二代)
初二代は牛図も多く遺している。この鐔は、全面を大胆に用いて独特の構成で牛の体躯を表わし、迫力ある空間を創出した作。鎚目を残した鉄地は色黒く骨太で、牛の姿は高彫ではなく鋤彫によって薄肉に表しているのだが、骨の浮かび上がった背筋や胴体、後方に首を向けた頭など、彫刻の工法に頼らない優れた立体感と存在感のある画面としている。これも掌中で楽しんでいただきたい作品の一つ。殊に鉄の風合いが強く、刀匠や甲冑師などの古鉄鐔に似た風情が楽しめる。金による櫃穴の埋めは後の作業であり、金象嵌は鼻輪と綱のみ。
牛図鐔 無銘甚吾(二代)
初二代は牛図も多く遺している。この鐔は、全面を大胆に用いて独特の構成で牛の体躯を表わし、迫力ある空間を創出した作。鎚目を残した鉄地は色黒く骨太で、牛の姿は高彫ではなく鋤彫によって薄肉に表しているのだが、骨の浮かび上がった背筋や胴体、後方に首を向けた頭など、彫刻の工法に頼らない優れた立体感と存在感のある画面としている。これも掌中で楽しんでいただきたい作品の一つ。殊に鉄の風合いが強く、刀匠や甲冑師などの古鉄鐔に似た風情が楽しめる。金による櫃穴の埋めは後の作業であり、金象嵌は鼻輪と綱のみ。