葡萄に栗鼠図鐔 古金工
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b3/4e8760df3d16963a8ebce039d13deef6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/b7/3a913ad1446d08f70d6d4feaf8d7bd11.jpg)
葡萄に栗鼠図鐔 古金工
葡萄と栗鼠は一緒に描かれることがある題材。この鐔は、赤銅地を魚子地に仕上げ、くっきりとした高彫に金銀の色絵を加えた作のように見える。確かにそのとおりで、作風を説明する場合には高彫色絵だが、鐔の地面を彫り込んだものではない。実は、この鐔は図像が彫り表された表裏2枚の板で地板を挟み込んだ3枚仕立てとされているのである。即ち、図柄は板の裏から打ち出し、表面に鏨を加えて精密な描写としているのである。古金工にはこのような処理をしたものが間々存在する。時代の上がる作に特徴の一つである。技術的にも興味深いし、何より正確な構図と精密な彫刻が活かされた、名鐔である。□
日本刀専門店 銀座長州屋
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葡萄に栗鼠図鐔 古金工
葡萄と栗鼠は一緒に描かれることがある題材。この鐔は、赤銅地を魚子地に仕上げ、くっきりとした高彫に金銀の色絵を加えた作のように見える。確かにそのとおりで、作風を説明する場合には高彫色絵だが、鐔の地面を彫り込んだものではない。実は、この鐔は図像が彫り表された表裏2枚の板で地板を挟み込んだ3枚仕立てとされているのである。即ち、図柄は板の裏から打ち出し、表面に鏨を加えて精密な描写としているのである。古金工にはこのような処理をしたものが間々存在する。時代の上がる作に特徴の一つである。技術的にも興味深いし、何より正確な構図と精密な彫刻が活かされた、名鐔である。□
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