銀杏図小柄 後藤宗乗
銀杏図小柄 後藤宗乗
古金工の時代でも、作者が明確なのが後藤家。幕府に仕えていたため、系流が確かだが、初代から三代までの作には銘がない。一例だけ三代に金象嵌銘がある。以下、代が降っても多くは無銘であるため、極め銘が施されている。この小柄は宗家二代目宗乗の作。風格のある彫口である。銀杏は、種に滋養があってしかもおいしいことから広く知られているが、葉にも薬功があり漢方では古くから利用されている。銀杏の葉を描いているだけだが、何とも品がある。なぜ銀杏の葉を彫り描いたのであろうと、考えてしまう。薬種として以外になかなか答えは出せないのだが、「公孫樹」とも呼ばれているところをみると、高貴な植物と考えられていたようだ。
銀杏図小柄 後藤宗乗
古金工の時代でも、作者が明確なのが後藤家。幕府に仕えていたため、系流が確かだが、初代から三代までの作には銘がない。一例だけ三代に金象嵌銘がある。以下、代が降っても多くは無銘であるため、極め銘が施されている。この小柄は宗家二代目宗乗の作。風格のある彫口である。銀杏は、種に滋養があってしかもおいしいことから広く知られているが、葉にも薬功があり漢方では古くから利用されている。銀杏の葉を描いているだけだが、何とも品がある。なぜ銀杏の葉を彫り描いたのであろうと、考えてしまう。薬種として以外になかなか答えは出せないのだが、「公孫樹」とも呼ばれているところをみると、高貴な植物と考えられていたようだ。