稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

只見川源流のトラウトたち

2012年07月04日 | トラウト
 4:30起床。
 山の朝は冷える。
 
 3人で昨日の試し釣り場のさらに下流へ。
 


 釣り開始
 ややゆるやかなたるみ。
 先ずはスピナーで広範囲にさぐる。
 さっそくあたり。
 イワナか?と思われた茶色の魚体。



 がっくり。

 そこから3人で上流へ。
 が、行けども行けども、たまにウグイが釣れるだけ。 
 ルアーを追う影はまったく見えない。

 最初の1匹 
 敗色濃厚と思われたころ、シュクさんに歓声。
 ミミズで33cmのヤマメ。

 釣れたのはこんな深み。



 『(いや、ここはすでにぼくがルアーでさぐったところなのだが・・・)』。

 トラウトたちは底にいるのか?
 ならば、ぼくは水面をなでまわしていただけだったのか?

 深場に目を転じる
 次の流れ込み。
 地形的には下流からしか攻められない。
 スピナーをつけ、落ち込み部分にキャスト。
 底まで沈めてリトリーブ。
 『きたきたきた!』
 スピナーの後ろに銀色の魚影。
 くわえた!
 「コンッ」という魚信。
 あわせる。が、バレ。
 すかさず2投目、3投目。
 『きたきたきた!』
 今度は黒い影。
 足元でわずかにアクションをかける。
 その瞬間にくわえこむ。
 やった!



 クネクネと上ってきたのはイワナ君(26cm)

 やはり深場から誘い出すしかなさそう。

 ここで渡河できず、再び下流へ。

 シュクさん、久々のウェイダー。
 フェルトがはがれ、ワラジのようにひもでしばったものの、外れてしまい、ここでリタイア。

 ミノーイング
 これ以降、ぼくはもっぱら深場を重点にねらうことにした。
 下流に向かってミノーをじっくり泳がせるという雪解け増水の頃によく使った方法だ。

 荒瀬からの落ち込み。



 ここでじっくりねらう。
 ミノーを遠投し、ステイ・トゥイッチ・ステイ。
 ラインの送り込み、巻き上げ、ロッド先の左右への移動。
 とにかく辛抱強く。

 ややあって、ロッドに重み。
 「ん?」
 ロッドを起こす。
 ドクン、ドクンという手ごたえ。のった!
 ラインは4ポンド。もぐらせず、慎重に。
 頭をふりながらクネクネと上ってきたのはイワナ君。
 ようやくネットイン。
 

 34cm。
  
 リップレスミノーのシングルフックが1本折れている。
 あぶなかった。



 でも、白い斑点は写真で見たアメマスのようにあざやか。

 うれしい!

 この後は反応なし。
 11時ひきあげ。
 もうクタクタ。

 午後再び
 ひと眠りし、再び目はランラン。
 後半は15時開始。
 ワチさんと上流へ。
 農家にことわり、その敷地を通って入川。
 なにしろ、この川、降りられる場所が少ない。
 それに渡河地点の少ないのが難。

 ここで急流の流れ込む深みに挑む。
 丸い大石の上に乗り移り、再びミノーイング。

 反応はない。
 が、ここはねばリング。
 
 そして、再びグンッと重み。
 ロッドを持ち上げると、ドクン、ドクン。
 のった!重い。
 慎重に巻き取る。
 もぐられそうになるのを交わしながら。
 そして上ってきた。
 赤い!
 ニジ?
 大石の上で腰をかがめながら、ラインをつかみネットに。
 この瞬間にラインはプツン。
 が、魚体はネットに。



 デカい!42cm。

 ずいぶん以前に管理釣り場で釣ったニジマスは胸ビレが未発達で、突起があるだけだった。
 このニジマスの胸ビレを確かめる。
 『オッ、赤い立派な胸ビレがあるではないか』



 ニジマスということで、やや気落ち。
 しかし、このミノーイング、この場所では合っていると確信。
 それに気づけたことが何よりうれしい。

 清四郎小屋の主人 星氏の話。
 「奥只見では、ヤマメ、イワナは沢に放流。
 ニジマスは奥只見湖に放流する。
 ニジマスの一部は只見川を遡上するが、その数は少ない」とのこと。

 降雨。
 ワチさんもウグイの猛攻でミミズがなくなり、ここで納竿。

 ふりかえって
 只見川本流、ここではデカいのが深場でひとり陣取っているという印象だ。
 中小サイズの追いはほとんど見られない。
 沢で大きくなって本流に入ってくるのだろうか?
 
 それはともかく、この川、なによりもダム湖の上流に堰堤のないのがいい。
 トラウトたちはダム湖と沢の間を自由に往来しているようだ。
 こんな野性味あふれる川、いつまでも残ってほしいものだ。



 もしも次に来るとすれば、タックル一式はすべてひとまわり大きく強いものが要りそう。(でも、ここは関西からは遠いヨ)

 今回はワチさん、シュクさんの手引きのおかげでここまで来られた。
 深謝。 

 本日 水温 15℃
    イワナ  3匹(20~34cm)
    ニジマス 1匹(42cm)

 
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2 コメント

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Unknown (ISONBO)
2012-07-05 20:21:17
まいどです~

いいの釣れてるじゃないですか!!
おめでとうございます。

只見川ってたくさん釣れるようなイメージなんですが、そう簡単には行かないものなんですね。
返信する
只見川の実像 (神田)
2012-07-05 22:56:16
 Isonboさん、こんばんは。
 只見川、地元の話では、昔はいっぱい釣れたそうですが、そのうち「魚よりも釣り人の方が多くなった」とかですっかり荒れてしまったようです。
 今年は昨年の当地の大出水で、川の様相が一変し、さらに釣りにくくなっているそうです。
 でも、大モノがひそんでいることは間違いありません。
 すごいところ。
返信する

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