稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

福島余話 芦ノ牧温泉

2012年07月05日 | 
 旅の三日目、奥只見を後にし、ワチさんの車で、芦ノ牧温泉に向かう。
 
 大型ホテルが立ち並ぶ温泉郷。
 
 大川荘に入り、ただちに温泉へ。
 ここの温泉は、含食塩石膏泉(60℃)。
 
 露天風呂は大川をはさむ谷の斜面にあり、これが絶景。



 夕食時、仲居さんに話を聞く。

「旅行者が減って困っている。
 今日などもお客さんの人数が二ケタで、どうしようもない。
 特に震災以来、団体客が減っている。
 団体旅行の計画段階で、福島へという話が出ても、誰か一人が『イヤ、福島は原発で・・・』、『福島なら行かない』と言い出せば、その団体は福島へは来なくなる」というわけだ。

 夜、ホテル内のスナックへ行ったが、休業中。
 窓からホテルを見上げると、この10階建てホテル、上階の灯はみんな消えている。

 翌朝、ホールで朝食膳の数をざっとみると27。
 このホテルの収容人員710名(116部屋)からすれば閑散たる状況。




 原発事故が福島の各方面にのしかかり続けている重み。
 改めて知らされた思いだ。
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