稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

くつがえされた「常識」

2019年01月29日 | 日々
 福井県警が昨年9月、僧衣を着て運転していた坊さんに反則切符を切った案件。
 
 僧衣では両足が動かしにくく、袖がレバーやハンドルにひっかかるなど、
運転には危険というのがその理由だ。

 この件をめぐっては各地の坊さんから僧衣でも縄跳びやジャグリングなどができ、
運転には支障がないとアピールされ、報道でも大きく取り上げられた。

 実際、検証してみるとそんな心配はあたらないことがわかった。

 今月26日、同県警が「証拠が十分に確保できず違反事実が確認できなかった」
として坊さん宅を訪れ、送致しない旨伝えたという。

 これは明らかに思い込みからきていたのだろう。

 そんな「常識」がひとつくつがえされた形だ。

 が、考えてみればぼくらのまわりには
そんな誤った常識がいくつもあるのかもしれない。

 反則切符に抵抗した坊さんのがんばり、
それに連帯した各地の坊さんの声が実ったことを考えるととても意味深い。
   
     
        ( なわとびと坊さん )

 ただ、ぼくは「警察はゆずらないのでは・・・」と想像していた。

 警察、検察、裁判所・・・官公庁というものは体面を重んじるからか、
一度下した断はなかなか変えないのだ。

 今回は意外にあっさり。

 県警が押し通すには理なしと判断したのか。

 それはそれで潔く、また賢明だと拍手を送りたい。 
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