よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

あれから三週間。

2011年04月01日 | Weblog

今日は春らしくとても暖かい一日。
また、春らしく花粉症もマックスな一日。
恩師からとてもうれしー義援物資も届いた!


朝イチ、加工場の仕込み後、カミさんに後を託して出発。
ガソリンスタンドに並ぶ。嫌々並ぶ。。
が、1時間ほどで満タン給油。

店員に話しを聞くと、県外からだった輸送に県内も加わり、
徐々に回復中との事。が、輸送のタンクローリーが足りなくて供給不足になってるらしい。

夕方、親父が会社で懇意にしていた業者から電話頂き
仕事用ボンゴも満タン+トラクタ用のポリタンクも満タンで当分安心。


そしてテレビをつけると、今日であの日から3週間。
あっという間だ。

近くの高速PAのレストランで商談中だった。
よし、後は次回でと席を立とうとしていたところに揺れ。
慌ててテーブルの下へ潜り、周りの大きな窓ガラスが次々と割れ、
照明が取れてコードでぶら下がっているのを見ている時の気持ちは今でも忘れない。

「あれ、これは現実か?」

タレントではないけれど、ホントにドッキリかと疑った。
それほど、現実とは思えなかった。

揺れが落ち着き、駐車場で待つカミさんの元へ走ると、
整列してとめられてるはずの車はアチコチに散らばり、地面は割れ、
そんな中、カミさんは車の中で涙ぐみながら掴まっていた。

尋常じゃあない、これは家潰れたかも…

と覚悟して、所々割れたり地盤沈下した道路を運転し、
途中、走っててパンクしたであろう車、ガタガタになった家々を横目に
家まで走った。

すると、建物は立っていたが、窓は方々割れまくり、
内はありえないくらい、あらゆるものが倒れ、壁がはがれと散々だった。

そして、ラジオを付けるとありえない大きさの地震であること、
大津波がやってくるとの情報。。。。


電気が止まり、毎晩ろうそくの生活が始まった。
水が湧き、ガスが使えた事がありがたく、薪ストーブだったことも幸い。

数日経って、大変であろう町の中の知り合いに救援物資として
米と漬物、水を配りに歩いた時、発電機でテレビを見てる家にいって、
今回の震災の恐ろしい風景の映像を初めて目にする。。。。

この辺の町の規模以上町が、人が、あっという間に潰された様。。。。

そこからは、何だか毎日必死だった。
なんだろう、とりあえず片付けることで、日常に戻ろうとし、
不安な気持ちの均衡をとることに?

それまでの あたりまえ があたりまえで無くなり、
食料、日用品に、セール以上の必死さで並び、
わずか10リットルほどのガソリンに本性むき出しで割り込む人、人、人。
いつの間にか、自分も含めて、モノが溢れている事に慣れてしまっていたんだと、つくづく思う。

あれから3週間。
モノに関しては日常に戻りつつある。
けれど、なんだか心の置き所がまだ定まってない感じ。

あっという間だ。