よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

開幕!田舎郡東北村。

2012年02月29日 | Weblog





コタコタに疲れきったけど、
あまり眠れずに初日。

今回のイベントはズバリ「挑戦」がテーマ。

東北村参加者の面々も相当な覚悟で参加している。
それぞれの毎日を送る所属地域を、
「なんだよー!もっと農業や手仕事って付加価値、ポテンシャルがあるんだ!
地元にいる人間で突破口開こうよ!」
想いを抱え、動いている人。

が、内でいくら叫んでも伝える相手が外見てなければ通じない話。

だから、
内を変える、その手段として外への突破口を作り、その価値を評価してくれる第三者(地域外の人)の存在を知ってもらい、
最終的に「内(地元)を活性化し気づいてもらおう!したら、みんな前向きになれる!」
と、確信してる。

それだけ、みんな自分の地元に危機感があり、
もったいないと感じている。
たがら自己の損得以上の、気合いで望んでいる。
だから、個人の損得があまりに優先した物言いには極端に腹も立つ。

その危機感、気合いに高島屋も応えてくれた。
通常催事から比べれば破格の扱いで、
売上は二の次。
まずはお茶を呑んでくれるゆるーい雰囲気づくりを許容してくれた大百貨店の覚悟も大きい。
まだまだ、だけど第一歩。
初日、という事で朝、夕と二度餅を付きました。
わたし、餅つき好きです。
が、一度目、パラパラだった高島屋スタッフ、
二度目にはお手伝いが増え、スタッフMの作った「餅つき小唄」を我々、お客さんと共に合いの手、合唱してくれたのは大きな進歩!

高島屋で、ホンの少し、ちょっとだけど、場が一体になり何かを共有出来そうな予感がしました。

まだ第一歩。
が、やるかやらないか。
勇気があるかないか。

やっぱり東京は病んでる。
やっぱりまた思いました。

動かないとなーんも変わらないもん!


そして、海山ブースには千葉から学生ボランティアが二人来て最後まで精一杯働いてくれました。
涙が出るほどです。
期間中ずっと2人ずつ来てくれます!

そして初日の今日、
新聞バックインストラクターで、
南相馬から避難し、ずっと海山で一緒に活動してきたKさんも販売参加。
鳴子から、子供のため日帰りでしたが
俺らに応える為、奮起してくれた。

そんな目一杯の覚悟に、皆が手を挙げ繋がってくれて…ホントに感謝。

東北村の大事なキーワードは「結」。

田舎に残された、とんでもなくドデカイ価値。

東京はそれが希薄。ホントに。
だから気づいたひとが今動かなければダメだと覚悟する。
それは使命。

第一歩。挑戦。
踏み出そう!

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よっちゃん農場
高橋 博之
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第一歩。高島屋に「村」つぐるっ!

2012年02月28日 | Weblog
午後高島屋に入り前準備。
東京ならでは、の細かさに辟易するもみんな必死!

軽~くメンバーで前夜祭始めたのが10時!
が、みんな熱く、ぶれない芯と覚悟を持ったスゲーメ面子が揃ってる。

地元を良くしたい!
その活路を切り拓こうと、ギリギリで動いている!

第一歩。
高島屋に認めてもらう為に俺らは来たわけでなく、
東京の目を、日本の目を覚まさせる為に来た。

第一歩、今やれるだけぶつけよう!

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よっちゃん農場
高橋 博之
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先輩と口論する、の巻。

2012年02月27日 | Weblog


高島屋出発前日。
家の補修もピーク、大工さんに、電気屋さん2種類(?)、設備屋さんで家が埋まった(笑)

それはまるごと親父にお任せし、東京への準備。
ここまで来るともう精神状態がおかしくて、焦りと不安と、やるしかねー!とがごちゃまぜ。

それは各所どこも同じで、電話がまーまー鳴る鳴る
家の子機を一日中ポッケに突っ込んでおりました。



中で、先輩と口論になり、破局というプチ事件勃発。


昨日の話に通ずるけれど、大事な大きな目的の軸をブラしてはダメ、という点で。

今回の東北村も、地元の活動も、組んでいる者達だけのマーケットを作り出そう!得しちゃおー!いう類いとは違う。
そこに、周りも引っぱりこんで活性化したい、地域の宝モノが宝物だと評価される土壌を
みんな少しずつ力を出し合って率先して作っていこうよ!というもの。

コンセプトはとってもシビア。だからこそ、方法に遊び心が出てきても許される。

それをみんなが労を惜しまず必死な中で、みんなで共有している大きな目的、主旨をさておき、
その参加意思の一つの問題にすり替えて全体の問題に転化する事は
絶対にやってはいけないこと。
別問題。

それは目標をもったモノゴトに参加している時点で、すでに参加個体の中で意思の疎通、共有してるべきもの。

今回の準備の中でも、みんな壁にぶち当たる中、肉体的、物理的な疲労より精神的にキツい中を踏ん張っている。
が、なにくそー!と、目指す何かを見てるから前進出来ている。目指す何かが魅力的だから実現したいと思っている。
その求心力の角を一つでも削り落としてしまったら、行き着く先はご都合主義しか残らず、
「さて、なんでこうなっちゃった!??」
となってしまう。

そんな問題を、切羽詰まったこの段階で提示されてしまって、、、つい、プチッと来てしまった。

んー、なんとも後味悪し。

んー… …。。。。






正しい流通とは?

2012年02月26日 | Weblog

昨年の震災を受けて、沢山の人が自分にとっての何かについて、
真剣に考える機会も増えているのではないか、と思う。

地震後、GAIA清水さんと話した中に「俺は正しい流通業がやりたい!」と語っていたのを思い出した。
私もそれを強ーく望んでる。
うまくは言えないけど、意味する彼の流通業は、私にとっての農業、製造業に通ずる。
おかしいよ!と思っているポイントは同じだ。

震災後、何だか分からないけれど、それを再び構築する一役を担うのが俺の使命じゃ~!
と、生意気だけれど勝手に、冷静に思っている。



明後日の火曜日から東京、高島屋へいきます。。
それは「田舎郡東北村」プロジェクトの一員として。
はっきり言って場所は気に入らないけれど、出来る事をやってきます!

東北村は、モノづくりに関わる人たちで構成され、しっかりとお客さんと繋がるマーケットを作り出すことが第一目的。
「エシカル消費=正しい消費」
で作り手と買い手の関係を構築したいという理念に基づく。

地元での次世代会議、エボラボも基本的には同じだし、
震災以降お世話になっている四万十の方々も同じ考えの上に立っている。

先日の「プロフェッショナル」に出ていたデザイナーの梅原さんは「モノが生み出された風景を残す為に」、自分の力を振るっている。

みんな心根に通ずるものは一緒。

少し前に「食べるラー油」が大ブームだった。
そのとき、取引先から「作れー作れー!売れるぞー!」とたくさん言われました。
でも全く作る気がまったく起きなかった。
お金は欲しー!正直欲しー!
でも、そこに乗っかる意味・理由が、自分の中に見つからなかった。
ドン!と売れて、すぐ終わる。先が見えていることに興味が湧かなかったのもあるし、
農業、製造業ってそんなもんじゃないっしょ!製造業をバカにするな!という単純な想いもありました。
ま、食べるラー油、食ったけど


私が作っているよっちゃんなんばん等の加工品には、ルーツがあり、思い入れがあり、物語がある。
何事も長続きしなかった私が、スーパーの店頭借りて10時間突っ立って1500円しか売れないところでギブアップせずに
ずっと続けてきたのには「兼業はやりでぐねー!」というだけではなく、やっぱり意味があるんだと思う。

ちっちゃい日本にも沢山の風景があって、文化がある。
その一つであろう自分の生まれたこの土地を、せめて自分が生きている間は廃れさせたくない。
むしろ元気にしてやろー!とイキガリたい。

直売所仲間のおばちゃん方には美味しい漬物、煮物をつくるひとが沢山居る。
商売にしなよーもったいない!とよく言うけど、本人がその気になっても
今までの、ものごとの世の中への伝わり方が、そのやる気の腰をことごとく折ってしまっているのは確かだと思う。
美味しいもの、確かなもの、思い入れや物語などの「始まり」よりも、
消費者へ届く途中の、真ん中の部分がおかしな形で強くなってしまったからだ。
オンリーワンが存在出来ず、一時の流行ばかりが先行して、作り手のやる気を奪い、消費者も翻弄してる。

もういいかげん飽きません?

GAIAともども想いは一緒の仲間がホントに周りに増え、良縁が広がっている。

ありがたいこの状況は私の宝、明日からまたがんばろー!











ソンして徳とれ。

2012年02月25日 | Weblog


朝起きると久々にびっくり。雪。ベタ雪だがモッサモッサと良く降るもんです。
そんな中、大工さん、電気職人さんがやってきてバタバタと一日が始まる。




昨年からさんざメンバーが苦労しつつ、
それでも未来に向けて夢を抱き大志をもって形にしてきた関係団体二つ。

活動方面は地元から、そして宮城・東北6県からと違うけれど"根っこ"は同じ。

期せずして関係するその両方に、本質が全く同じ問題が同時に起きた。


感覚がちがう。

それしか答えようがない事。
どちらも主力メンバーは私と同世代、もしくはかなり下であったり。

発想としてはとても純粋で、そしてシンプルで。
自分が生まれ、育てられた土地に人に「ありがたい」と、今更ながら感謝し、それを再確認して、
やっぱりルーツはここにあるんだ。そしてそのルーツも自分の生産物同様、自分の付加価値なんだ。
そしてその価値を俺たちのあとにつづくものに「宝物」として継がせなくては…そう思った。

だから村おこしを、活性化をしたい、当たり前に住んでいる土地を盛り上げたい、元気にしたい。
その為に汗を流したい!

そんな想いの集結が突き進むド真ん前に、突然”意味のわからない”壁が出現してしまった。


グッと頭をひいて"トリの目"で見てみると、
商売、権利を先にするのか、後に考えるのか。その辺りに答えがありそう。
どっちが悪いとか良いとかではなく、そこだと思う。価値観の違い。

そうなってくると、同じ「常識」という、言葉に書けば同じものが、
こちらと向こうでかなりすれ違うことになってしまう。
つまりは捉え方が違うのだから、「共有」が出来ていない。

我々は純粋な想いとして、まず想い・理念・大事にしたいものがあって、
今はそれを仲間でゆる~く共有する事が大事だと思っている。軸はぶれずにね。

「前提」を全て取っ払い、ここにしかない宝物、人を見つけ、繋がり、
そこまでいって初めて自分の生産物の価値を付加して外へ発信出来たならば、それこそオンリーワンの物語になる。。。

そんなん、かっこええじゃないっすかぁ~!
そう思っちゃっているだけなんです。
そんで周りも盛り上がっちゃえばいいじゃないっすかー!


今はお金にもならないけれど、毎夜毎夜妄想し、寝ればいいのに妄想を披露し合って馬鹿笑いし、
そんな素朴な感情が伝播したあかつきに、いずれは商売としてそこそこ食えるようになるでしょって
考えちゃっている。
ある意味ワカモノ(バカモノ)なんでしょう。

そこに経済観念の「前提」を最初に考えちゃうと、当然人だもの、ぶつかるっちゃ欲合戦。
それは俺らにとっては「つまらない」と感じちゃうんですよね。
共有する順番は「利益」が先ではない。


見栄はって高級な酒を無理して呑むなら、
塩をアテにするしかなくても馬鹿笑いできる楽しい酒がいい。

考えれば考えるほど、難しい事ではある。
けれど、色んな考え方があって当たり前だと思えば、上手に歩み寄れる立ち位置は無いものかなーと
思ってしまう。



難しいっすね。




昨日、地元ラジオに海山ネットとして生出演。
打合せからみんなで馬鹿笑いしすぎて、本番がグダグダに…。

アナウンサーの大久保さんにはご迷惑をおかけしました!いい経験ありがとー!